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ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

なぜ、この仕事を選んだのか。「事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)」  

事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)
高江洲 敦



我々は、どうしても「整えられた死」に遭遇することの方が多い。
病院や家で誰かの死を看取ったとしても、その死はすぐに葬儀のシステムに乗り、
慌ただしさの中に進んでいく。
そこには死体が腐敗する時間的余裕は殆どなく、いわんや相貌が崩れる程放置されることは、まず無い。

だが、孤独死や事故は、別だ。

そうした死の場合、遺体は腐乱し、その痕跡をしっかりと残してしまう。

それを処理するのが、特殊清掃や事故現場清掃といわれる業務であり、
これらを生業とする人々が、いる。

類書に「事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)」(レビューはこちら)があるが、
本書は紆余曲折の末に「事故現場清掃会社」を立ち上げた著者によるもの。

事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)」が、一件一件の死から感じた想いを綴っているのに対し、
本書は著者自身が事故現場清掃を生業としていく過程を縦軸にしている点が異なる。

なぜ、「事故現場清掃」という仕事を選んだのか。
そして、どんな思いで今、「事故現場清掃」をしているのか。
そうした「仕事」に関しても綴られているのが、本書の特徴だろう。
よって、本書の方が生々しい面が多く、著者が遭遇した裏切りや悪意も綴られている。
全てを含んで、「事故清掃」を「仕事としている人」について知るための本、と言えるだろう。

なお本書には、腐乱死体が床に残した跡などの写真が掲載されている。
白黒で文庫本に収録されている写真とはいえ、かなり生々しく、ショッキングである。
このため、死に対して敏感な方には、お勧めしない。

【目次】
第1章 孤独死の現場
第2章 自殺の現場
第3章 特殊清掃という仕事
第4章 天職
第5章 事件現場清掃人への道
第6章 事件現場清掃ビジネスの可能性
第7章 死のスタイル
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category: 事件・事故

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