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ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

70~80年代アメリカのスナップ・ショット。「アメリカン・ビート―ベスト・コラム34」  

アメリカン・ビート―ベスト・コラム34
ボブ・グリーン



1990年代。大学の頃、よくボブ・グリーンのコラム集を読んだ。
ボブ・グリーンは、当時シカゴ・トリビューン紙のコラムニスト。
日本の新聞のコラムとは全く違う、
社会の一部を切り取り、そこに潜む悲しみや愛情を抑えた筆致で描き出すコラム。
いわば、ごくごく短いノンフィクション作品のように感じたものだ。
ボブ・グリーンのコラム集は結構日本でも広く読まれていたらしく、
井上一馬氏の訳で、何冊も文庫になっていたのを思い出す。

それをふと再読したくなって、とりあえず入手したのが本書である。
本書掲載のコラムは1970~1985の間に書かれたものだから、
もちろん全く持って今のアメリカとは異なる。

また、本書でボブ・グリーンが出会い、取り上げる人物は、
偉大なる父と一線を画して生きようとするフランク・シナトラJr.、
元ビートルズのリンゴ・スター、失脚後のニクソン大統領などの有名人から、
ごくごく一般の名もない人々まで様々だ。

だから、情報としての意味合いは、ほとんど無いだろう。

けれどもその一編一編には、今でも通じる「何か」がある。
たぶんその「何か」があるからこそ、ボブ・グリーンは名コラムニストとして名を馳せたのだろう。

僕が好きなのは、甘いとは思うが
「大リーグのオーナー、ヴィーク」と、
「あるバスの運転手」の2編である。

どちらも、真っ当に生きる人々の優しさと強さに溢れている。
こうしたコラムを読むと、自分も普通の日々を頑張ろうと思う。
ほんとうにつまらない感想だけれど、
ボブ・グリーンのコラムは、そういう日常的過ぎで忘れていた、
けれども大切な感情を呼び起こす力がある。
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category: ノンフィクション

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