ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ドングリの謎―拾って、食べて、考えた  

ドングリの謎―拾って、食べて、考えた
盛口 満
【良かった度】★★☆☆


ドングリの謎―拾って、食べて、考えたドングリの謎―拾って、食べて、考えた
(2001/08)
盛口 満

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 盛口氏の生き物をめぐる「調べ物記録」の一冊である。

 本書の主役はドングリ。ドングリという言葉はいったいどの植物の実をさすのか、ということから始まり、ボルネオのドングリ、沖縄のドングリに話は広がる。
 
ふだん良く目にし、秋が深まるとついつい子どもが拾うドングリだが、
そのハカマやタンニン含有の意味を考えたことはなかった。
 筆者の探求により、新しい知見を得ることができ、今後の探索も楽しくなるだろう。

ただこれまでのシリーズと比較すると、本書は植物であることから、
ややワクワク度が薄かった。
これは僕が、動物屋であるせいかもしれない。


【メモ】

P34
キナバル山:コナラの仲間11種、マテバシイの仲間34種、シイの仲間12種。
ドングリは、熱帯のほうが種類数が多い。

p44
貝原益軒「大和本草」
クヌギには4種ある。
1:大ナラ=クヌギ。
2:小ナラ=実はマテバシイに似ていてドングリという。
3:ナラガシワ
4:アベマキ

P60
ドングリのハカマ(殻斗)=枝が変化したもの

p72
ドングリに産卵するハイイロチョッキリ、コナラシギゾウムシ=ハカマの上から産卵する
→ドングリは堅い殻を持っているが、ハカマの下はまだ成長中なのでやわらかい。

p78
ドングリは種子の中に大量に水分を持っていて、乾燥すると発芽能力を失う。
ネズミ、リス、カケスなどは貯食のために埋めるので、乾燥しない。

p87
マテバシイ=日本固有種

p129
ボルネオの熱帯雨林:「一斉開花」現象がある。
主役はフタバガキの仲間。約5年に1度、一斉に開花し、果実を実らせる。
この引き金は、ある期間続く低温。

p152
ブナ科の植物は、1つの殻斗に複数の果実が入っているのが普通だった。

P156
クヌギのドングリを割っていると、1つのドングリの中に2つの種子が入っているものがあった。
=一種の先祖がえりでないか。


P166
タンニン:コナラ属のドングリだけ、特異的にタンニンを多く含む。
=一度にたくさん食べられないため。
マチバシイは、殻を厚くする、という方法をとった。

P198
タンニンは水溶性のため、渋抜きに木灰を加える必要は無い。

P199
トチのアクの成分:水に溶けないサポニンやアロインを含んでいる。
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