ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

戦場カメラマンは、今日も現場から伝え続けている。「世界は危険で面白い」  

世界は危険で面白い
渡部 陽一



戦場カメラマンの仕事術 」(レビューはこちら)では、朴訥なイメージの渡部氏が、やはり実際はタフな「戦場カメラマン」であることが実感できた。

さて、本書を読むと、渡部氏の取材地は戦場に限ったものではなく、災害、過去の紛争地等様々であることがわかる。
だから渡部氏のターゲットは、戦場と言うより、むしろ普通の人々の生活を蹂躙する「現場」といった方がふさわしいかもしれない。
カメラマンのスタンスは、「告発」、「伝達」、「記録」等様々だが、
蹂躙される人々の姿を映し出す渡部氏のスタンスは、やはり「優しさ」と言うべきだろう。

そうした優しい人が、世界各国の厳しい現場で遭遇した様々なエピソードが、本書では短く、完結に綴られている。

時系列的には「戦場カメラマン」よりずっと前に刊行されたもののため、「戦場カメラマンの仕事術 (」と同エピソードもある。

だが、一編一編が完結しているだけに、本書の方がドキュメンタリーとして濃厚だ。
両書に綴られている、渡部氏と一カ月間ジャングルを歩きながら、最後には渡部氏のカメラを盗んで去った男性も、本書では写真が掲載されている。

こうした生き方しかできない地とは、どんな場所なのか。
渡部氏の仕事はもちろん写真で評価すべきだろうが、
本書もまた、世界各地で蹂躙される人生があることを伝える渡部氏のメッセージである。

渡部氏の公式サイトは、こちらである。
またオフィシャルブログ「戦場からこんにちは」では、日々の記事と写真がアップされている。

【目次】
アフリカ編
中東編
アジア編
中国・チベット編
欧州・その他編
戦場カメラマン背景メモ

関連記事
 このエントリーをはてなブックマークに追加

category: ノンフィクション

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://birdbookreading.blog.fc2.com/tb.php/732-241d53f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中の人

アクセス

RSSリンクの表示

最新記事

カレンダー

アクセスランキング

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム