ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

他人の趣味は変な趣味? 「趣味は何ですか?」  

趣味は何ですか?
高橋 秀実



趣味って何だ。
自分を振り返ってみると、こうして読書をしている。
だがこれは日常であって、「読書が趣味です」という感覚は全く無い。

では、野鳥観察か。
ところが最近は足(車)が確保できず、自分の愉しみのためにフィールドに出ることは滅多にない。
月1回の観察会の案内と、不定期の鳥類標識調査の実施くらいだ。
どちらも楽しみではあるのだけれど、わりと義務的な側面もある。
少なくとも、自分の楽しみが優先する状況ではない。

化石はどうか。安いものを購入したり、自力で採集にも出かけている。
だが、「熱心」というほどではない。機会があれば、と言う程度。

実は若いころは切手収集もしていた気がする。
父から譲り受けたものも含め、それなりに残っているだろうが、
現在コレクションとして整理しているかというと、そうでもない。

また、一昨年からイタリア語の勉強を、昨年から昆虫採集を開始しているが、こうした学習や散発的な楽しみは、趣味と言えるのだろうか?

むむ。趣味って何だ。

何となく、自身の愉しみのためにやっているもので、
他者のために義務化されるものではなく、
不定期であっても、年中それなりに実行しているもの、と考えている。

そうすると、実は僕は、趣味を持っていないのではないか。これはいかん。

ということで、本書である。

著者は、ある講演会で「趣味は何ですか?」と問われた時、
答えに窮したことを契機として、自身が無趣味であることを認識する。

そこで様々な趣味人を尋ね、その趣味の魅力、醍醐味などなどを聞き、
自身の趣味とすべく実践してみる。

取り上げられる趣味は、切手収集という伝統的な趣味から、
歴史、ヨガ、ボウリング、そして最近のゲームまで、多岐にわたる。
詳しくは【目次】をご覧いただきたいが、自分の趣味や、興味がある分野なども含まれているのではないだろうか。

しかし予想されるように、こうした「楽しいのだろうか」と冷めた入り方だと、
いかなる趣味も全く面白くない。

むしろ、各趣味の特殊性というか、「変なところ」が冷静に見えてしまう。
いわば、あるモノに熱中している人と、興味がない人のギャップだ。
どちらの立場かは別として、たぶん多くの方が感じたことがあるだろうが、
本書は各趣味の紹介ではなく、そうしたギャップを楽しむ本である。

他人の趣味は理解できず、自分の趣味は王道に見えがちだが、
そうした感覚を笑い飛ばす、軽妙な視点を楽しみたい。

なお、本書は古本で購入したが、新聞の数独パズルを切り抜いたものが挟まっていた。
おお、先の購入者の方はパズルが趣味でしたかと、出来過ぎの出来事に驚いた次第である。

それにしても、ネットの海を漂っていると、
いやはや皆さん多彩な(変な)コトをされているなと思う事しきりである。
お互い頑張りましょう。

【目次】
趣味の発見―人生の味わい
幕末をゆく―官僚は「鉄道」と「坂本龍馬」がお好き
マニアの苦悩―「航空無線」を傍受せよ
硬めの愛―男は「蕎麦」、女は「ヨガ」
スタンプ巡礼―「八十八カ所巡り」から「切手」「消印」「手相」まで
地球に優しく―「エコ」の醍醐味
備えよ常に―楽しい「防災」
カメの気持ち―「カメ」になった人々
本当はさめている?―「ファン」「ゲーム」「ラジコン」心理
レーンを読む―ひとりで「ボウリング」
時間潰しの作法―「武士道」に「階段」
田舎の時間割―「ウォーキング」「茶道」「ガーデニング」の果て
なぜ山に登るのか?―「登山」の心得
あとがき 趣味の再発見
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