ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

国宝は、もっと普遍化されるべきだ。「知識ゼロからの国宝入門」  

知識ゼロからの国宝入門
小和田 哲男



国宝。
正に国の宝として認定されたものだが、それが「なぜ」国の宝なのか。
様々な国宝があるだけに、それぞれのストーリーを知る必要がある。
例えば縄文時代のモノと江戸時代のモノを。同列に論じることは難しいだろう。

そうすると、各時代ごとにどのようなモノが国宝として指定されているか、
類似・関連するモノにどのようなモノがあるのかと、時代単位で見ていく方が分かりやすい。

こうした観点により、日本の国宝概観として纏められているのが本書である。
全ての国宝が掲載されているわけではなく、また有名どころが必ず網羅されているわけでもない。
(例えば土偶だと、遮光器土偶は掲載されていない。)

しかしながら、基本的に見開き2頁という限られた紙幅の中、当該国宝の概要、それに関連する日本史、国宝の写真と
ちょっとした話題・ミステリー等をコラム的にまとめており、概要を掴むには手軽で良い。
また城や茶室といった建築物も収録されており、日本美術史の幅を知ることもできるだろう。

ただ、日本の国宝の奥行きと幅は極めて広く、 本書はもちろん極々一端に触れた入門書である。
本来望まれるのは、日本の国宝について出来る限り網羅し、かつ分かりやすく紹介したスタンダードな本である。
僕が知らないだけかもしれないが、
調べた限りそうした本が数年に一度でも刊行されていない(商業ベースにも載らず、国も刊行しない)というのが、
日本の文化意識に対する貧困さというか、限界を感じるところである。

【目次】
第1章 古代(縄文~飛鳥)―国家日本誕生のカギを握る国宝群
第2章 奈良時代―政変に揺れた平城の歴史を彩る国宝群
第3章 平安時代―貴族社会に花開いた国風文化と国宝群
20分でわかる!国宝入門
第4章 中世(鎌倉~奈良)―武士が心を託した国宝群
第5章 近世(安土桃山~江戸)―乱世から泰平の世へうつろう時代を見守った国宝群
付録 もっと知りたい日本史と国宝
関連記事
 このエントリーをはてなブックマークに追加

category: 歴史

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://birdbookreading.blog.fc2.com/tb.php/674-accc7a64
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中の人

アクセス

RSSリンクの表示

最新記事

カレンダー

アクセスランキング

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム