ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ケンさんは、虫と虫のいる世界を慈しむのである。「虫屋のみる夢」  

虫屋のみる夢
田川 研



虫屋の虫めがね」(レビューはこちら)で紹介した、
広島県在住、ごく身近な世界の虫をめぐる日常の楽しさを綴ったエッセイ集、第二巻である。
前著同様、6ページ程度の短いエッセイが33編収録されている。

前著ではイラストは著者ともうお一人が分担していたが、
本書では全て著者。そのイラストだけで、その細やかな人柄が偲ばれるというものだ。

とはいえ、独特のケンさん節は健在。安心して楽しむことができる。

前著の紹介でも、著者田川 研氏は、
「ユーモアをもって、人生を等身大かつ最大限に楽しむこと」を伝える優れたフィールド・エッセイストだと書いたが、
本書でもその才能は如何なく発揮されている。
またその一方、「本当に見ること」や、「素直に美しさ・楽しさを感じること」の難しさを潜ませたりと、
前著よりもさらに円熟味を増した一冊である。
こうした文体・テーマで、これほど楽しく、かつ「良い」エッセイを書くというのは、
やはり著者が自分自身のスタイルを確立しているためだろう。

文章の軽妙さが受け入れられない方もいるかもしれないが、
前著とあわせて、隠れた名エッセイである。
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