ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

出会いは一期一会。「杏のふむふむ」  

杏のふむふむ




スタートはモデルとのことだが、
最近はTVドラマに出ていることも多いようである(子どもが見ているのを横目で拝見)。

そこかしこで伝え聞くお話では、本好き・歴史好きとのこと。

特に興味があったわけではないが、古本屋でふと本書の文庫版を手に取ったところ、
その文章が読みやすく、それでいて独自の個性があることに惹かれた。
ちょっとニュアンスは違うけれども、明るい軽妙さ、というところ。

読みやすい文章を書く人は多いが、そこに個性を盛り込むのはなかなか難しい(と思う。自戒を込めて)。

また、その題材が芸能界のよしなし事というドーデモ良いことではなく、
一人の本好き・歴史好きの方が、様々な人との「出会い」を大切に語るというものだ。

文は人なりというが、文章・題材共に、とても魅力的な雰囲気が感じられた。

僕が読んだのは単行本、どうも文庫版にはムラカミハルキが解説を寄せているようで、
どってかというとそちらが良い。
だが、本の佇まいとしては、単行本の方が似合っている。

杏氏の個人的な出会いのエピソードだし、
それこそが本書の愉しみなので、詳しくは語らない。

ただ、
・陶芸とマタギの旅
・出会えなかった出会い
には、一期一会という言葉を再度噛みしめさせられるものがあるし、
・穂高成人式
には、手に汗握る思いだった。

また、
・フィレンツェ・ラビリンス
では、イタリアに興味がある者として、さっそく章中で触れられている本を手配したことは、言うまでもない。
(また紹介したいが、興味深い本だった。「前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫) 」(レビューは後日))

モデルという職業は華やかだが、
外国で職業とするには、とてもハードでタフな世界だ。
そこを自ら切り開いた杏氏だからこそ、
様々な経験を、素敵な記憶に昇華できるのだろう。

そこかしこに散りばめられたイラストからも、杏氏の楽しさと明るさが伝わってくる。

単なる「タレント本」として見過ごすのは勿体ない一冊であった。

【目次】
大切な思い出
仕事での出会い
出会いは広がる
おまけ
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category: エッセイ

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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