ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

街を歩き、野鳥を見よう。「身近な鳥の生活図鑑 」  

身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)
三上 修



スズメの謎―身近な野鳥が減っている!?」(レビューはこちら )、「スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)」(レビューはこちら )など、スズメの研究者として認識されている著者による、
「身近な鳥」-スズメ、ハト、カラス、そしてツバメ・ハクセキレイ・コゲラを取り上げた本。
ただ「図鑑」と言いながらも、内容は識別ではなく、特徴的な生態の紹介である。

最近は、特に珍しい野鳥を追いかける人が多くて、
「なんたらなんたらシギ」も「なんたらかんたらズク」も撮影したけど、
目の前の野鳥の生態については何も知らない、という人も残念ながら少なくない。

どうも、識別図鑑は持っているけれど、各野鳥の研究者の本とか、渡りの本とか、
その他生態や保護に関する本なんて読んだこともないようだ。

本書は、最新研究成果のダイジェストではなく、
身近な鳥の存在を最近知ったような、初心者の方向けの内容となっている。

だが実のところ、珍鳥を追いかけて日が暮れる人、
野鳥撮影に夢中になって当の野鳥を飛ばしたり、地元の方とトラブルになる人など、
「野鳥の見た目」だけを気にする人にこそ、読んでいただきたい。

野鳥は、人間が日中観察できる、数少ない野生動物だ。
野鳥を相手にした趣味を楽しむなら、まずはその生き様を知ることの方が、
撮影のために地元の人に迷惑をかけたり、
珍しい野鳥が飛び立つまで追いかけ回すよりも、よっぽど先に行うべきことと思うが、いかがか。

【目次】
第1章 鳥にとって町はどんなところか?
第2章 スズメ―町の代表種
第3章 ハト―いつからか平和の象徴
第4章 カラス―町の嫌われ者?
第5章 町で見かける他の鳥たち
第6章 都市の中での鳥と人



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category: 野鳥

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