ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ドールズハウス―ミニチュア世界の扉を開く  

ドールズハウス―ミニチュア世界の扉を開く
新美 康明
【ためいきが出る度】★★★☆




ちょっと前に、NHK「美の壷」で、ドールハウスを取り上げていた。
モッツ・コレクションの様々なドールハウスが紹介され、奥深い世界だなと感銘を受けた。

本書は、フルカラーでドールハウスの歴史、様々なドールハウス、また作家を紹介する、日本におけるドールハウス総合入門書というべき一冊である。

著者は、縁あって世界の二大コレクションであるモッツ・コレクションと、ヴィヴィアン・グリーンコレクションの一部を入手している。極東の島国にこれらが流れてきたのはアメリカ・イギリスにとっては損失だろうが、日本としては、やはり実物を見られることに勝る学びはない。ありがたいことである。

いつか手に入れたい、というのは無理だが、
こういう世界が存在する、ということを知っておくのは、人生にちょっとした滋味を与えてくれるような気がする。


【メモ】
p34
・記録に残る最古のドールハウス=1558年、ドイツの地方国家であるバイエルン王国の侯爵あるブレヒト5世が愛娘のために作ったもの(ミュンヘンの大火で消失)。
・現存する最古のドールハウス=1611年作といわれているもの。
ドイツの隣国オランダでも、ドールハウスが作られていたという。
なぜ16cや17cにオランダやドイツでドールハウスが作られるようになったかは不明。

・オランダ:優秀な技術を持つキャビネットメーカーが製作→キャビネット型ドールハウス(開き戸)。

・1686-1705年に作られた、P・オルトマン夫人の注文によるドールハウス=キッチンの磁器は、中国や日本で作らせたもの。(日本=鎖国下)
 1716年に、ロシアのピョートル大帝が気に入って購入しようとしたが、あまりに高額だったためキャンセルしたほど。

P42
・イギリスの発展に伴い、ドールハウスも移入。
・「メアリー女王のドールハウス」1921-1924年、1,500人のアーティストが関与。
1/12というスケールが確立。
・イギリス型ドールハウス=前面の壁も作成する。

P58-
・世界の2大コレクション
1:ヴィヴィアン・グリーンコレクション(イギリス)
2:モッツ・ミニチュアコレクション(アメリカ)
20世紀末に、どちらも維持できなくなりオークションにかけられた。

著者は、両コレクションのうちのいくつかを入手。
ex)モッツ
・デモイン・バンガロー
・モッツ雑貨店

p164-
日本の名工たち
・美しいミニチュア・ポーセリン (長島みゆき)
・森につながる木工家具 (青木實)
・風呂桶製作のかたわら10分の1の世界に (三浦宏)
・音色が聞こえるミニチュア楽器 (吉田和則)
・手編みの技術をミニチュアで表現する (普入みあき)
・'いのち'あるものを作る (木村浩之・美海きょうこ)
・名建築の構造美をミニチュアで表現 (小林孝心)
・小さな小さな野生動物を作る (高梨匠)
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