ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

「にっぽん全国土偶手帖」 古代人もフィギュア好き。  

にっぽん全国土偶手帖
譽田 亜紀子



縄文時代というと、どうしても石器・土器といった無味乾燥な遺物を想像しがちだが、
夢をかきたてる「土偶」も、縄文期に多い。

宇宙人への連想として、よくあげられる「遮光器土偶」が代表的だ。

著者は奈良女子大学の方、 専門は文化人類学や民族考古学とのことだが、
そうした専門性はちょっと置いといて、
土偶への愛に満ち溢れた一冊である。
土偶を楽しむ、親しむための入門書として、同著者による
はじめての土偶」と共に、類書の無い一冊だろう。

本書は北海道から九州まで、著者が「これは!」という土偶50種を紹介するもの。


岡本太郎の「太陽の塔」、あのモデルが神奈川県 稲荷山遺跡出土の「筒型土偶」だとは知らなかった。
新書版サイズ、左ページに写真、右ページに紹介と、ごく簡単なデータを示す。
学術的な記述ではなく、力を抜いた(むしろ脱力系か)文章なので、
気軽に楽しめる。
逆に言うと、学術的な紹介ではないので、そういうマニアックな層は買うべきではない。

パラパラとめくり、
鼻が目の上についた土偶や、「縄文の女神」に類似した土偶、板状土偶や十字型土偶など、
様々なバリエーションを味わいながら、
縄文期の人々がどんな思いで作ったかを想像するのが楽しい。


それにしても、「国分寺を歩く (日本六十余州 全国分寺を完全収録)」(レビューはこちら)にしても、
いかなる分野にも全国行脚系のマニアはいるものである。



【目次】
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州
◆土偶&縄文への旅◆
 1青森の縄文遺跡を訪ねる
 2女神たちに会いに行こう!in茅野
 3東京土偶散歩
◆考古学コラム◆
 1はまったら抜け出せない !? 魅惑の発掘ワールド
 2土器が好きでたまらない! 作業員の世界
 3探検! 博物館の舞台裏




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category: 歴史

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