ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

とりぱん(18)  

とりぱん(18)
とりの なん子



生物系エッセイ・コミックの先駆け、かな。
だいたい半年に1巻ペース。
自宅に設置した餌台を訪れる野鳥たちの話がメインだが、
その他、日常の端々に現れる様々な動物・昆虫・植物が取り上げれる。
野鳥保護の面からちょっと危なっかしい時もあるが(特に一般の投稿者が保護した野鳥をそのまま飼育しているとか)、
とりあえず動植物を気軽に・身近に愉しみ、慈しむという点において、
凡百の本よりも影響力は大きい。

今回は、アメリカ旅行での野鳥も紹介されており、
ややマンネリ化したところにスパイスが効いている。

それにしても、「とりぱん」を読んでつくづく感じるのは、日本の多様性である。
僕の住む香川県では全く「身近な」鳥種が変わる。
また、こちらでは滅多に見られない積雪時の行動など、いつもながら驚きや発見がある。

各地の読者が、それぞれの故郷と照らし合わせながら楽しめる。
日本の生物相の豊かさを気軽に楽しめるものとして、未読の方にもお勧めしたい。


---  蛇足  ----
蛇足なのは重々承知の上で、お願いである。

本書に憧れて、安易に大量に給餌したり、
巣立ち雛や傷病鳥の不必要なまでの長期飼育などはしないようにしていただきたい。
 
安易な給餌は野鳥の栄養バランスの失調、移動や渡り時期の変調、外敵の誘引など、様々な悪影響がある。
また、巣立ち雛は簡単に育てられない。また育てた後、放鳥しなければ違法飼育となる。

特に野鳥の飼育は、善意によるものが大半だろうが、密猟・違法飼育と疑われかねない。
 (実際、傷病鳥の保護を密猟のカモフラージュにしていた人物を知っている(←摘発済み)。)
また、それを見ていた人が「自分も育てたい」と(知らないうちに)密猟者になりかねない。
野の鳥は野に。
過度の関与はせず、ありのままを楽しんでいただきたい。野鳥はペットではない。
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category: 野鳥

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