ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ハトはなぜ首を振って歩くのか   

岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか
藤田 祐樹



街で見かけるドバト。
20150118ドバト2

そして、公園で出会うキジバト。
いずれも、歩くときに首を前後に振るのが、とても特徴的である。

「なぜ首を振って歩くんですか?」
野鳥観察会を開催していると、時々こうした質問をもらうことがある。

待ってましたとばかりに、
「あれは、首を振ることで視界を安定させているノデスヨ」と答えている。

しかし実のところ、どうやってそれが解明されたのか、
「視界を安定させる」とはどういうことなのか、
また、なぜハト類は首を振るのに、他の種では振らないやつがいるのか、
「歩く」ということとの関係は、
ホッピングする鳥ではどうなのか、などなど、
正直言うと知らないことばかりだったのだと、本書で気づかされた。

本書は、「首振り」という動作に注目して、それを徹底的に追求していくもの。
一見マニアックだが、
動きと視界という関係と考えれば、非常に一般的なテーマでもある。

まだ全てが解明された訳ではなく、本書でも多くの疑問と仮説が生まれている。
果てして野鳥を見る時に、こうした「不思議」に気づいているだろうか、
こうした「不思議」を伝えられているだろうかと、自身の漫然としたバードウォッチングを反省させられるとともに、
新しい知識を得られる、とても素晴らしい一冊である。


【目次】
1 動くことは生きること
2 ヒトが歩く、鳥が歩く
 コラム 間子の七不思議
3 ハトはなぜ首を振るのか?
 コラム 首振りとの運命の出会い
4 カモはなぜ首を振らないのか?
 コラム ハンブルグにおけるユリカモメのハト化
5 首を振らずにどこを振る
エピローグ たかが首振り、されど首振り-身近な動物観察のススメ
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category: 野鳥

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