ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

養老孟司のデジタル昆虫図鑑  

養老孟司のデジタル昆虫図鑑
養老 孟司



養老孟司と言えば「バカの壁 (新潮新書)」とかで有名だが、生物方面からすると昆虫大好きおじさんというイメージしかない。

そして結構以前に、昆虫標本をフラットベッドスキャナで取り込むという、新しいかたちの昆虫写真を発表していた。
そのシステムは、(当時は)EPSONのスキャナが必須という条件が有るがため、
ナショナル・ジオグラフック誌に、「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」というEPSONの広告連載がなされていた。

本書は、その連載を加筆修正したものである。
(他に、養老氏が追究しているヒゲボソゾウムシに関する章、
そしてスキャナを用いたデジタル昆虫写真作成方法が(簡単に)紹介されている。)

スキャナで取り込んだ昆虫(標本)写真としては、Amazonの本書紹介ページ(「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」)にも
ケニアのカワラゴミムシ、バリ島のツマベニルリタマムシ、壱岐のコアオハナムグリが掲載されているので、ぜひご覧いただきたい。
今となってはやや画素数が粗いデータとなってしまったが、その映像は当時、衝撃的なものだった。
現在、スキャナの画素数、そしてPCの画像処理能力は格段に向上している。
本書で紹介されたテクニックは誰でも試せるだろう。

オールカラー、そしてかなり上質な紙を使用している。
古本屋などで出会ったら、落ち着いた夜、ちょっと一息つく愉しみのために確保する価値がある一冊。
ただその紙質のためか、やや背表紙との糊付けが甘いようで、僕の本だけかもしれないが、大きく開くとたぶん傷む。
こっそりと覗くように楽しんでいただきたい。

【目次】
はじめに デジタルの眼で、虫の世界をのぞいてみよう
第1部 デジタル昆虫図鑑の世界へようこそ(ヒゲボソゾウムシなんて、なぜ調べだしたのか
ゴミムシはなぜ美しい
デジタル昆虫図鑑の原点“ミツギリゾウムシさま”
ケニアと日本のカワラゴミムシ
プリントしたタマムシの写真で、玉虫厨子を
ヤマトタマムシへの憧れ
ミヤマクワガタと、養老少年の“夏の思い出”
隠岐に暮らす「青い」コアオハナムグリ
朽木に潜む美麗種、オオキノコムシ
キンイロコガネとコスタリカの密林 ほか)
第2部 ヒゲボソゾウムシの謎を探る
第3部 山根一眞さんに教わろう!デジタル昆虫図鑑のつくり方
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category: 昆虫

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