ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

本棚にもルールがある-ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか  

本棚にもルールがある-ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか
成毛眞



小説以外の本を紹介する書評グループ、HONZの主宰者による読書本。
「ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか」という一方的に決めつけて興味を持たせる煽り文句といい、昨今らしい本である。

もちろん内容はサブタイトルとは直結していない。
第一章は、小説以外の本を読むことのメリットについて。特にどうという内容でもない。

具体論は第2章の本の管理方法。
著者は、これから読む本を入れる新鮮な本棚、
自分にとって残すべき本を置くメインの本棚、処分用のスペース、
自分の「資料」となる本を置くタワーの本棚の3つに分ける方法を紹介している。

ちょっと振り返って自分を見てみた。

まず、僕のささやかな作業コーナーには、大きな本棚が一つある。中は野鳥関係の本。
図鑑、地方出版、論文等のコピーなど。
収まり切っていないものもあるが、通常の図書館には置いていない専門図鑑等も収納しており、大半の野鳥関係の調べものはここで足りる。これは、野鳥屋としての「タワーの本棚」だろう。
足下に処分スペースとなる段ボール箱。一杯になったら売却。
また、作業スペース脇には、購入した本。
図書館で借りた本を優先的に読むため、なかなか減らない。
しかし、ここは本当に読みたい本なので、眺めるだけでも(そして積み上がること自体)楽しい。

別の部屋には、保存用本棚。ここは家族共用のため、さほど置けない。
しかし、だからこそ「処分」する必要が生じて、本の新陳代謝が加速している。
こうして見れば、ある程度量を読む読者屋なら、こうした「流れ」はできているのではないだろうか。


さて、第3章は、本の探し方。でも本屋での購入がメイン。
正直、毛色の違う大規模書店がある都会向けであり、郊外では某宮脇書店ばかりの香川県では役に立たない。


最後に「特別付録」として、書評の書き方。
HONZ主宰者ならではの一章なのだろうが、どうも納得いかない。

「書評と読書感想文は違う」、「個人の経験や感想は不要であり、誰が書いても同じ書評が理想だ」と著者は言う。

しかし、そもそもどの本を取り上げる価値があると思うかからして、個人の主観に左右される。

まして、「どのポイントが紹介したいか」というセレクトは、まさに個人の知識・経験が反映されるところ。
個人的背景を一切排除した書評という著者の理想は、厳密には成立しないだろう。

むしろ、同じ本について、「どういうバックボーンを持つ人が、どう読んだか」ということの方が、
良くも悪くも参考になるのではないか。
また、自分にとってはつまらない本でも、誰かには役に立つかもしれないし、「つまらない」という情報が役立つ場合もあるだろう。
ということで、僕は、僕が本を読み、どう感じたかを、これからも私的に書き続ける次第である。

むしろ、これほど書評(もしくは読書感想文)ブログが多い時代だ。
様々なブログから、自分の嗜好に合う本を取り上げるブログを見つけたり、
ブログ記事を自分に合う本か否かを選別する資料として活用する力。すなわち、書き手のテクニックを云々よりも、
情報の受け手の「書評(もしくは読書感想文)ブログを読み抜く力」が必要な時代ではないだろうか。

【目次】
本棚はあなたの知を増やす最高の道具
第1章 本棚は外付けできるあなたの脳である
 本棚に「ゆとり」のない人間は、成長できない
 いい本棚は、頭の中身もアップデートしてくれる
 本は読んだそばから忘れていい

第2章 「理想の本棚」になる仕組みをつくる
 あらゆる本を拒まず、大量に受け入れるのが「新鮮な本棚」
 特別展示をすると、1年で12の専門知識がつく
 「メインの本棚」に入れる基準は「面白い」「新しい」「情報量が多い」
 ひらめきを生むのが「タワーの本棚」

第3章 教養の深まる本の買い方、読み方
 書店の歩き方で読書が変わる
 文系人間でもサイエンス本をスラスラ読む方法

特別付録 HONZ特製 Webで読まれる書評の書き方
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category: 読書

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