ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

モンシロチョウ―キャベツ畑の動物行動学 (中公新書)  

モンシロチョウ -キャベツ畑の動物行動学
【良かった度】★★★★




 モンシロチョウの雄は、どのようにして独身雌を識別しているのか。それを探求した1冊である。
 
 ネタばらしとなるが、結論のひとつは紫外線色の色彩差である。ただ他にも手がかりとなる生態があり、
紫外線色の色彩差も含めて、何がどのように影響しているかを解明していく。著者の研究はアジアのモンシロチョウとヨーロッパのモンシロチョウの違いに及び、モンシロチョウの祖先種にまで至る。

 身近な「モンシロチョウ」が、まだまだ謎めいた野生生物であると気づかせてくれる良書である。
 
 ちなみに、本書で取り上げられた紫外線色は、植物の蜜源や、一部の鳥類の性差や齢差にもあることが確認されており、まだまだ開拓の余地がある面白い研究分野である。
 
 人間が見ることができる世界が、この世界の全てではない。

 その事実に気づけば、鳥類であれ植物であれ、性・齢が識別困難な種を見る目が変わる。

 目からウロコ(紫外線フィルターか?)を落としてくれる本でもある。
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category: 昆虫

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