ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

図説 よりすぐり国立国会図書館 竹取物語から坂本龍馬直筆まで  

図説 よりすぐり国立国会図書館 竹取物語から坂本龍馬直筆まで
国立国会図書館



粘土板や電子書籍を「書物」に含めるかという問題はあるにせよ、
人類が人類たる所以として、前世代以前が獲得した知識を、書物(粘土板のように紙以外もあるが)として伝達できる、という点がある。

「情報」を客観的なモノに移すこと。

遺伝子の選択や、個体間の直接的なコミュニケーションではなく、
独立したモノに情報を込められれば、次世代はその情報の上に新たな情報を積み重ねられる。
それこそが、人類の知識の発展の源泉だろう。

しかし「モノ」は、形があるゆえに、外的要因によって失われやすい。

世界を見回してみれば、古くから書物という「モノ」を創り、
それを現在まで維持し続けている社会というのは、そう多くない。

そして日本は、その数少ない国の一つである。
むしろ、「有数の」といっても良いほどだ。

現代、その蓄積を公に担っているところ、それが国立国会図書館である。

その蔵書は、近年デジタル化され、公開されつつある。
(国立国会図書館デジタルコレクション)

だが、そもそもどんな史料・資料があるのか。
膨大な蔵書の前に、立ち尽くす思いだ。

本書は、その「ほんのわずかな一部」を抽出したガイドブック。
実に、約4000万点の蔵書から、たった115品を取り上げているに過ぎない。

だがそれでも、紹介されたモノは、絵巻物、仏典、古活字、写真、地図、書簡、行政文書など、
様々な時代・地域・分野に及ぶ名品である。

こうしたモノを日本が伝え残していることに、やはり誇りを感じざるを得ない。

電子出版やインターネットが主流となりつつあるが、
こうした「モノ」として蓄積すること。それもやはり、文化ではないだろうか。
(それにしても、冷泉家時雨亭文庫や宮内庁書陵部の蔵書について、同じように見てみたいものである。)

【目次】
目 次
第1部 貴重書と古典籍
第1章 書物の華 絵本・絵巻・錦絵など
第2章 書物の歴史 奈良時代から江戸時代まで
第3章 さまざまな資料 絵図、記録、名家の筆跡
第4章 外国の書物 中国・朝鮮、西洋
第2部 憲政資料
第1章 幕末洋学
第2章 維新明治期
解説 国立国会図書館の概要とデジタル化事業―本書の背景として
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