ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

水棲ガメ (爬虫・両生類パーフェクトガイド)  

水棲ガメ (爬虫・両生類パーフェクトガイド)
海老沼 剛



カメのきた道―甲羅に秘められた2億年の生命進化 (NHKブックス)」(レビューはこちら)でカメの進化史を知ったら、現生カメ類を見たくなった。そこで本書。

本書は世界の水棲カメ類のうち、特にペットとして流通する種を中心にした図鑑。

個人的には、野生動物(特に輸入してまで)のペット化は良くは思っていない。
しかし現実にニーズがあり、現行制度のもとでは問題が無い。
本書でもカメが長寿命であること、大型化する種があることから、飼育者への注意を促している。
後は、飼う人間の問題だろう。

それはさておき、ペットとして流通している「功」の面として、
これだけの種(マイナーなのも多い)の写真を、美しい写真で確認できるのは嬉しい。
本書では最新の分類にも触れており、また巻末には水棲ガメの全リストも収録され、図鑑としても価値がある。

しかし、カメって美しい。
バラエティに富む甲羅の模様と形は、まさに進化の妙。

また日本の丸っぽい、地味なカメになじんだ眼には、
トゲヤマガメのように甲羅の外縁が棘のようになっていたり、
セタカガメの仲間のように甲羅中央(キール)が高くなっていたり、
クジャクガメの仲間のように複雑な模様の甲羅を見ると、驚いてしまう。

その一方、カクレガメのように長らくペット市場でのみ確認され、正確な産地が伏せられていたものがいることを知ると、カメが世界的に「野生動物」というよりは、まだ「ペット」として価値があるのだなあと思い知らされる。

本書の趣旨とは異なり申し訳ないが、僕は野生個体を捕獲し、さらに輸入してまで飼育することはお勧めしない。
だが本書は、カメの魅力を伝えるものとしては最適だる
ぜひカメに興味の無い方に見ていただき、この世界に、これほど様々な美しいカメがいることを知ってほしい。知ることが、保護に繋がるだろう。
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category: 爬虫類

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