ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

日本恐竜探検隊 (岩波ジュニア新書)  

日本恐竜探検隊
真鍋 真、小林 快次 他
【日本産恐竜に関するマニアック度】★★★★

日本恐竜探検隊 (岩波ジュニア新書)日本恐竜探検隊 (岩波ジュニア新書)
(2004/11/19)
真鍋 真、小林 快次 他

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 岩波ジュニア新書は、あなどれない。
 ということで、続いて岩波ジュニア新書から、「日本恐竜探検隊」である。

 「日本恐竜探検隊」というタイトル、そして表紙もいかにもジュニア向けである。
 しかし騙されてはいけない。

 前書きでは、恐竜を発掘する者、化石のクリーニング者、化石の研究者、隣接分野の研究者、地層の研究者などなど、様々な人が集まって研究するので、「探検隊」と呼ぶのがふさわしい気がする、と軽く書いている。

 では本書は、そういう人のそれぞれの活動紹介かというと、そうではない。

 本書は、日本国内各地の恐竜の研究者、それもアマチュアではなく、実際に国際学会や国際学会史で発表している研究者が、自己の専門の対象種(しかも日本で発掘された種)について解説するという、かなりマニアックな書である。
 各章は、日本の代表的な恐竜発掘地別に、そこで研究の中心となっている個体の発掘・研究経緯と、実際に他種との比較研究をした成果などが細かく述べられている。巻末に「本書でとくに解説した論文一覧」が掲載されているが、個々の研究論文をふまえた概説という感じである。

 これ、高校生でも難儀するんじゃないか。
 岩波新書として、「日本の恐竜」というタイトルで刊行されていても不思議ではない一冊である。


【目次】
本書は各章ごとの執筆者が異なる。参考までに記載しておく。

はじめに (真鍋真)
地質年代表
恐竜の骨の名称

1 恐竜とは何だろう (小林快次)
2 サハリンのニッポノサウルス (鈴木大輔)
3 夕張の鎧竜 (早川浩司)
4 神流のスピノサウルス類 (真鍋真)
5 手取層群の恐竜たち (真鍋真)
6 勝山のフクイサウルス (小林快次)
7 鳥羽のティタノサウルス類 (冨田幸光)
8 御船層群の恐竜たち (池上直樹)
9 日本の恐竜研究はいま (小林快次)
編者紹介・執筆者紹介
本書でとくに解説した論文一覧
 


【メモ】
p5 分岐学では、「生物のグループ(分類群)は、ある祖先とその子孫を全てふくんだもの」とされ、

これを単系統群と呼ぶ。鳥類や哺乳類は単系統群である。一方、両生類や爬虫類は、そこから進化し

た哺乳類や鳥類を含まない。よって単系統群ではない。これらのように、「ある祖先とその子孫を全

てふくん」でいないものは、多系統群または側系統群と呼ばれる。

p14
 近年最も注目されているのは
 竜盤類-留脚類
    -獣脚類-ケラトサウルス類
        -カルノサウルス類
        -コエルノサウルス類 のうち、コエルノサウルス類である。
 コエルノサウルス類には、下記が含まれる。
 ・ティラノサウルス類
 ・オルニトミムス類
 ・コンプソグナトゥス科
 ・アルバレッツサウルス科
 ・テリジノサウルス類
 ・オヴィラプトル類
 ・トロオドン科
 ・ドロマエオサウルス科
 ・鳥類
 
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