ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

人類vs感染症 (岩波ジュニア新書)  

人類vs感染症
岡田 晴恵
【良かった度】★★☆☆

人類vs感染症 (岩波ジュニア新書)人類vs感染症 (岩波ジュニア新書)
(2004/12/21)
岡田 晴恵

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 岩波ジュニア新書は、あなどれない。
 図書館でタイトルを眺めただけでも、かなり多岐にわたり、かつ深いテーマが多いことに気づく。
 ぱらぱらめくって見ても、とても子ども向けとは思えない内容である。

 本書は、ジュニア新書でこんなブラックかつリアルな話を書いてよいのか、というほど。ハンセン病、天然痘、ペスト、エイズ、風疹・麻疹、新型インフルエンザについて、それぞれの発生の歴史、天然痘などは根絶の歴史を細かく述べる。新型インフルについては、どのように変異が発生するかを詳細に説明。他の新書で感染症関係の本を読んでいるが、それらと遜色の無い内容である。
 むしろ、ペストが流行していたときのヨーロッパの状況など、類書には無い説明も多い。

 当時も劣悪な環境に隔離されていたハンセン病患者は、激烈かつ持続するペストによって多くが死亡。それによってハンセン病はより珍しい病気となり、さらに差別が増加した、という歴史があったことは知らなかった。
 また妊婦が、妊娠四ヶ月までに風疹にかかると先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれる危険性は約20%とされているとのことだが、1965年の沖縄で、世界にも稀にみる先天性風疹症候群の大発生があり、この事態に気付き、対策を立てた植田浩司医師の話も始めて知るものだった。


【目次】
序章 エリザベートとハンセン病
第一章 神の仕業から病原体発見へ
第二章 天然痘根絶への道
第三章 ペストの歴史から学ぶ
第四章 身近に迫るエイズ
第五章 風疹と麻疹
第六章 新型インフルエンザの脅威に備える
終章 いのちのあたたかさ-あとがきにかえて
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