ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸 - メーヴェが飛ぶまでの10年間  

ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸 - メーヴェが飛ぶまでの10年間
八谷 和彦,猪谷 千香



年に1回くらい、テレビでナウシカが放送される。
今は様々なイメージが氾濫しているが、
公開当時、ナウシカが作り上げた世界観はやはり強烈だった。

その中でも、王蟲とメーヴェは、ありそう(いそう)な雰囲気に溢れていた。

そのメーヴェに魅せられ、そんな感じの飛行具を作ってしまおうという人がいる。

とにかく、この動画をご覧いただきたい。

飛んじゃってるのである。ちょっと浮き上がっているだけと思うかもしれないが、
これが到達点ではない。
現在の試験飛行規制や技術開発から、これは正常なステップに過ぎないのだ。

このプロジェクトのリーダーは、いったい何を思い、どのようにして今日に至ったのか。
それを綴ったのが本書である。

単著者八谷氏は、収益があかる事業をそれなりに実施しながら、
本プロジェクトを続けている。

単なる思い付きではない。

技術的な停滞や資金的な停滞もあるが、それでも10年以上継続し続けている。
また、ハンググライダーや、
「トライク」というエンジン・プロペラ付のハンググライダーのようなもので飛行訓練をしたりと、
地道な努力も続けている。

羨ましくなるほどの「夢」だ。

ぜひ本書を読んで、このプロジェクトを知っていただきたい。

[付記1]
本書のおかげで、戦時中にあれほど進歩した国産飛行機が消滅した理由を知った。
さすがアメリカ(褒めているのではない)。やることが徹底している。

[付記2]
八谷氏の動画を検索していたら、ラジコンでラピュタのフラップター(こっちは虫みたいな羽ばたき飛行)を作ってしまっている人(角田和彦氏)も見つけた。

こっちもすごい。
この人、他にも変な(褒め言葉)ラジコン飛行機たくさん作っている。

羽ばたき機と超小型飛行機

八谷氏といい角田氏といい、個人がこんなもの作ってしまうんだもの、
日本人って本当にすごい。アメリカが恐れたのも当然である。


【目次】
プロローグ
第1章 プロジェクト始動
第2章 グライダー機を飛ばす
第3章 舞台裏
第4章 ジェットエンジン搭載
第5章 宇宙と空と
エピローグ
猪谷千香 八谷和彦さんは、なぜ飛行機を作ったのか?
あさりよしとお 無尾翼機のひみつ

【メモ】
p41
敗戦後、日本の高い航空技術を懸念したGHQは、飛行機を破壊し、製造・研究も禁止した。
「航空禁止令」
仕事を失った技術者やエンジニアが鉄道や自動車に転身したので、それらの性能が向上した。

p43
1952年のサンフランシスコ講和条約を経て、1956年に航空禁止令が全面解除。
「YS-11」計画が発足。
「零戦」の堀越二郎、「隼」の太田稔、「紫電改」の菊原静男、「飛燕」の土井武夫、「航空研」の木村秀政が参加した。

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