ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」  

池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」
池上 彰



本書でも触れられているが、学校教育ですぽーんと欠けがちなのが現代史。
1年の最後の頃で端折られるし、しかも毎年新しい事実が上乗せされる。

そのくせ、現在の世界情勢を知ろうとすると、
第二次大戦前後以降の史実を知ることが不可欠となる。

例えば僕は70年代生まれなので、ベトナム戦争は生まれる前から3歳頃までの話。
だから、ベトナム戦争を踏まえた東南アジア情勢や冷戦構造なんて分からない。
けれども、学校では習わない(ほとんど時間が割かれない)。

何となく、1960年~1980までの歴史が、知識上からも経験上からも欠如している感じである。

世代によって違うと思うけれど、誰しも自分の誕生年の前後10年くらいは、
そんな感じなのではないだろうか。
歴史ではないが、リアルタイムでもない「現代史」。

それを池上氏らしく、わかりやすく解説しているのが本書。
元は東工大での講義とのことで、語り口も平易であり、
不必要に細かいところに入っていかない。
それでいて「因果関係」は分かるという良書となっている。

本書だけで現代史が理解できるものではないだろうが、
ここをスタート地点とすれば、かなり良いダッシュが効くと思う。

それにしても、
それぞれの時代によって、前提とする知識と経験は異なる。
それを「世代差」というのだろうが、
日本では、第二次世界大戦以降の政治・文化・環境・工業の変化速度は恐ろしいものがある。

そんな日本での「世代間格差」というのは、
実は様々な分野で、とんでもなく根深いところで原因になっているのではないだろうか。


【目次】
はじめに―冷戦がわかると「この世界のかたち」が見える
東西冷戦―世界はなぜ2つに分かれたのか
ソ連崩壊―社会主義の理想が「怖い国」になるまで
台湾と中国―対立しても尖閣で一致するわけ
北朝鮮―なぜ核で「一発逆転」狙うのか
中東―日本にも飛び火?イスラエルやシリアの紛争
キューバ危機―世界が核戦争寸前になった瞬間
ベトナム戦争―アメリカ最大最悪のトラウマ
カンボジア―大虐殺「ポル・ポト」という謎
天安門事件―「反日」の原点を知っておこう
中国―「経済成長」の代償を支払う日
通貨―お金が「商品」になった
エネルギー―石油を「武器」にした人々
EU―「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折
9・11―世界はテロから何を学べる?
関連記事
 このエントリーをはてなブックマークに追加

category: 歴史

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

tb: 1   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://birdbookreading.blog.fc2.com/tb.php/321-c85a831c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

6月19日のセ・パ交流戦の件などを前振りに、@yonda4 4163766405[池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」]

まずは、昨日のセ・パ交流戦の結果。 【6月19日のセ・パ交流戦】 ◇広島6―2楽天(マツダ、25494人、2時間58分)  広島が3連勝。3回、ロサリオの右前適時打で2点先行し、その後も小刻みに加点して突き放した。前田は6勝目。楽天の松井裕は4連敗。 >松井くんをマ…

ポロと旅する&あさちゃん。スポーツ2 | 2014/06/20 05:48

中の人

アクセス

RSSリンクの表示

最新記事

カレンダー

アクセスランキング

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム