ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ダイオウイカ、奇跡の遭遇  

ダイオウイカ、奇跡の遭遇
窪寺 恒己



ダイオウイカはもうおなかいっぱい、という気もするが、
よく考えると、窪寺博士自身が書いた最新の本はなかった。
(「新鮮イカ学レビューはこちらで、途中までは触れられている。)
その待望の書であるもの、読まないわけにはいかぬ。
ということで、読んだのである。

本書では、博士がダイオウイカ研究に着手し、
姿を撮影し、触腕を引っかけ、ダイオウイカを釣り上げ、そしてついに深海で生体に出会うまでが、
博士自身の言葉で丁寧に辿られている。
一緒にダイオウイカ探索のワクワク・ドキドキを体験しているかのようで、
楽しい一冊であった。

本書を読むと、タイトルは「奇跡の邂逅」だが、
その奇跡はやはり窪寺博士の長年の研究と工夫によるものであって、
その点、実は奇跡ではないことが実感される。
それにしても、ダイオウイカを自分で見られる結果に至るとは、
研究者としては本当に幸せな展開ではないだろうか。

その他第4章では、これまであまり語られていなかった、博士が研究の道に入るまでの経歴が、
第5章ではダイオウイカの分類や、海外での共同研究の状況などが綴られていて、興味深かった。

【目次】
第1章 ダイオウイカへの挑戦、二〇〇二‐〇六
第2章 トワイライトゾーンへ
第3章 深海の闇に躍るダイオウイカ
第4章 山に迷い、海に溺れる
第5章 ダイオウイカとは何か

関連記事
 このエントリーをはてなブックマークに追加

category: 軟体動物

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://birdbookreading.blog.fc2.com/tb.php/292-29df0c02
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中の人

アクセス

RSSリンクの表示

最新記事

カレンダー

アクセスランキング

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム