ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

科学は大災害を予測できるか  

科学は大災害を予測できるか
フロリン ディアク



時折地震予知めいた情報が飛び交うことがある。
その多くは、地震雲や、クジラ等の座礁、ニュージーランドでの地震など、
いわば経験則から導かれたもの。
客観的な科学的検証の結果ではない。

では、科学なら予知・予測が可能なのか。
地震は予知できない、と放り出すのは簡単だが、
それが短時間の予測も不可能ということにはならないだろう。

例えば数時間、いや例え1時間でも早く「予測」できれば、
被害を減少させることが可能となる。

地震だけではない。
様々な大災害も、各分野の研究者が予知・予測の研究を行っている。

科学は最終的に、それらの大災害を予測できるようになるのか。
そうした疑問について、数学者の立場からまとめたのが本書である。
数式は使われておらず、各章について現在の研究成果が紹介されている。
それらはとても興味深いのだが、
いずれにしても、カオス理論が目の前に立ちふさがるらしい話になっていく。
この点、まあ実際にそうなのかもしれないが、
なかなかジレンマを感じるところである。

まあ、各大災害の研究状況を概観するにはよいだろう。

なお、ハードカバーと文庫本では、なんと収録章が異なる。
文庫本には、ハードカバーに収録されていいない津波、地震などが収録されているので、
読んでみようという方には、ぜひこちらをお勧めする。

【目次】
※ハードカバーの【目次】
まえがき 数学と科学の交差ポイント
第1章 自然災害
第2章 気候変動
第3章 小惑星の衝突
第4章 金融危機
第5章 パンデミック
第6章 予測はどこまで可能になったのか

※文庫の【目次】
第1章 津波
第2章 地震
第3章 火山
第4章 ハリケーン
第5章 気候変動
第6章 小惑星の衝突
第7章 金融危機
第8章 パンデミック
第9章 予測はどこまで可能になったのか


関連記事
 このエントリーをはてなブックマークに追加

category: 災害

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://birdbookreading.blog.fc2.com/tb.php/290-d3c99c01
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中の人

アクセス

RSSリンクの表示

最新記事

カレンダー

アクセスランキング

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム