ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

「知」のシャープナー  

「知」のシャープナー
御厩 祐司




日記、は難しい。
アナログの場合だと、書きやすいけれども、
多くは1年単位で別冊になる。
これでは過去の情報を活用することは難しく、単なる思い出にしかならない。
かといって、3年日記などにすると、とたんに重くなる。
僕も一度10年日記を購入したが、あまりの重さにやめてしまった。
では、デジタルならいいのか。
一昔前は、家や職場など、様々な場所で同一データにアクセスすることはできなかった。
そのためには、PCそのものを携帯する必要があった。

ところが近年では、クラウドサービスが普及している。
PCどころか、スマホで同期できる。恐ろしく便利な世の中になったと思う。

そのメリットを活かす日記システムが、本書のMY法である。

MY法とは、
縦軸に月日、横軸に年をとったマトリックス(Excel等で作成)を用いて、
デジタルな連用日記をつけるもの。
何を書くか、どう使うかは人それぞれだと思うが、一つのケーススタディとして本書は活用できるだろう。

その他本書では、「シャープナー」(鋭くする道具・磨ぐ道具)としているとおり、
著者が自らの「知」を研ぎ澄ますために用いているソフト・ハード両方の手法が紹介されている。
向き不向きもあると思うが、一読して参考にしても良いと思う。

さて、最後に僕の工夫を。
MY法はいいのだが、気になる点がある。

①仕事とプライベートが混在して良いのか。
情報管理が重要な今、業務記録を入力した記録を、クラウドベースでプライベートで共有してよいのか。
もしパスワードが漏洩すれば、公私ともども大変な事態になりかねない。
もちろん一人の人間の活動を分かつことはできないが、
僕としては、業務日誌とプライベートな記録は、完全分離しておく方が安心である。

②特定キーワードで抽出しにくい。
単純なリストデータであれば、Excelで抽出・一覧化は簡単である。
しかしMY法のように、縦横のマトリックスでは一覧化は難しい。
これでは、過去の記録を活かすのも一苦労ではないのか。

そこで、僕の記録方法も参考までに紹介しておく。
使用するのは同じくExcel。
項目として、
日付|作業名|サブ作業名|作業内容 を書く。

例えば、
H25.8.22(木)|○○会|○○会議|出席 という感じだ。
これを、どんどん上に挿入していく(つまり、下のほうが古いデータ)。
一方、将来の予定は今日よりも上に入れておく。

H25.9.5(木)|△△△|企画書|提出期限

H25.8.22(木)|○○会|○○会議|出席 ←今日
H25.8.21(水)|□□□|□□協議|説明資料作成

という感じ。これで10年くらい入力している。

これだと、例えば「○○会議」というキーワードで抽出すれば、
簡単に一覧化できる。
(もちろんこのデータは職場のPCにのみ保存。)

様々な方法があると思うが、
「知」の力を研ぎ澄ますために、様々な方法を活用する筆者の姿勢は励みにもなる。
なお、こうした「工夫」をする筆者が、いったいどのような手帳術を持っているのか。
システム手帳を使っているようだが、これも気になるところだった。

【目次】
はじめに~「知のシャープナー」とは?
第1章 理論編~「知のシャープナー」の土台づくり
 1 無限連用日記とは?――一生買い替えなくてもいい日記
 2 日記に込める知の7要素
 3 名づけて「MY法」――マトリックスは創造の母体
 4 私の日記遍歴
第2章 実践編~「知のビッグピクチャー」を描く
 1 なぜマトリックスの日記をつけるのか?
 2 マトリックスの日記はこうつける――知的な日記の5原則
 3 マトリックスの実例解説
第3章 応用編~「冴えるカタログ」を編集
 1 「サエカタ」とは?
 2 サエカタの柱I――環境を整える
 3 サエカタの柱II――アウトプットを磨く
 4 サエカタの柱III――健康力を高める
第4章 発展編~「ソーシャル・シャープナー」で社会に貢献
 1 知のリレー――親から子、前任から後任へ
 2 知のコラボ――チームシャープナー
 3 知のアセス――超エントリーシート
 4 知のコントリビューション――めざせ! 社会兼業家
 おわりに~想定問答集


【メモ】
p133
家(1st)、職場(2nd)と異なる隠れ家(3rd place)
隠れ家としているが、知的生産の場所
明確に把握することで、更なる知的生産が可能となる

p146
プレゼン SHORT 短く
Subject 主題
Humanity 人間性(情)
Originality 独自性
Reason 根拠(理)
Tempo 緩急

p168
義務的休養「睡眠」は天引き(必要経費と考える)
睡眠は個人差が大きいので、自分に合ったの睡眠スタイルを確立し、貫いていくこと

p182
市場で評価されて得られた財を、市場ベースに乗りにくい知の活動に分配することにより、知の多様な発展を図る
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