ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ダ・ヴィンチ 2013年 08月号  

ダ・ヴィンチ 2013年 08月号

特集「わたしを本好きにしてくれた、わたしの街の本屋さん」



ダ・ヴィンチはフィクションよりだから僕には向いていないと言うのに、
ついついチェックしてしまう。で、後悔するのだ。

今月号の特集は「わたしの街の本屋さん」。

正直なところ、別に本屋さんが好きなワケではないので、こういう切り口には全く興味がない。ごめんなさいである。

でもせっかくなので、今回は「本屋」というテーマで語ろうと思う。すごく個人的なことである。


そもそも僕の実家は、元本屋であった。
僕は生まれた時から本屋だったので、正直「本屋になる」のは夢ではなく、既定路線と思っていた。
「将来の夢は何」と問われたら、いろいろ回答していたが、
「でも結局は本屋になるのだろう」と思っていた。

しかし、父の代で新刊書店は終わった。
その後一時期、祖父が古本屋をしていたが、祖父が亡くなったのを機に店は閉じた。
そして僕にとって本屋とは、
「なりたく、なるはずのもので、なれなかったもの」となった。普通の人とはかなり違う存在である。


さて、本特集では、香川県を本拠地として全国を席捲した宮脇書店が取り上げられている。
「四国八十箇所宮脇遍路」。
北尾トロ氏らが、四国内の宮脇を3泊4日でめぐるという企画である。
宮脇遍路の結果、北尾氏らは宮脇書店を、全国展開する「巨大チェーン店なんだけど、書店というより本屋と呼びたくなる。」とわりと好意的に見ている。

しかし香川でも、かつては小さなエリアにもっと多くの書店があり、それぞれに品ぞろえが異なっていた。
だからA店にはあるがB店にはない、ということも多く、
複数店舗を回れば、それだけ本との出会いがあった。

一方で宮脇の支店は、どうしても同じ本を同じ店舗レイアウトで売る。

その結果、同規模の店は同じ本、小さい店は大きい店の一部を売る、という感じであり、
新しい出会いは無くなる。(もちろん品切れによる差異はある。)

丸善などのメジャー店舗は大きな商業施設の一部に入ることが多い。
一方宮脇書店は、独立店舗で進出する。
だから実際のところ、地元ローカルの本屋を消滅させる可能性が高いのは宮脇ではないかと思う。


事実、僕の街でも、宮脇が香川県で拡大する時期に、
宮脇になるか、店をたたむか、という選択をすることになり、消滅して行った。

時代の流れや企業努力もある。
本屋という厳しい商売において、ここまで成長した宮脇は、やはりすごいことだろう。
我が家を含む街の本屋が消えるのも、経営努力の差と言えばそれまでだし、
個人的に宮脇への恨みもない。

しかし、やはり宮脇書店とは、
独立系本屋を消滅させるチェーン店なのだと思う。

今回の特集で取り上げられた多数の「本屋」も、現在の最大の競合相手は宮脇なのではないだろうか。
(あ、Amazonもあるか。これは我が家の本屋時代にはなかったライバルだ。)

僕としては、全国のロードサイドの本屋が宮脇になるのほど、つまらないことはない。
これからも、これらの「本屋」が生き残ることを切に願う。
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