ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

新動物生態学入門―多様性のエコロジー (中公新書)  

動物生態学入門―多様性のエコロジー
片野修
【必須度】★★★☆


新動物生態学入門―多様性のエコロジー (中公新書)新動物生態学入門―多様性のエコロジー (中公新書)
(1995/11)
片野 修

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 単純に、野鳥を見る・撮影するだけでなく、やはりその生態をじっくり観察したい。
 常に感じ、また他者に伝えていることです。

 しかし生態を観察すると言っても、餌の捕り方といった細かい視点から、種間競争による分化促進といった大きなレベルまで様々あります。
 例えば野鳥であれば、細かい生態としては、採餌方法、繁殖方法・時期、つがい形成などがあります。それを他種と比較すれば、その種が鳥類や生態系家においてどのような位置を占めているのか、見えてきます。

 そして、比較のバックグラウンドとして必要なのが、「動物生態学」の知識。
 これによって、採餌やつがい形成がどのように種間競争や多様性に関わるか、という視点を得ることができます。

 その入門編として、おおすめしたい数冊のうち1冊が、本書。

 「多様性」という視点を中心に、個体、群、種がどのような戦略をとり、どのように種間競争し、そこから多様性が発生しているかというベーシックな各種理論を、様々な事例をあげながら解説してくれます。
 動物はどのように他種と関係していて、それがどのような結果を生んでいるのか。
 多様性とはどういう働きの結果であり、なぜそれを保つことが、「健全」なのか。
 そうした疑問を検討するために必要な、最低限の知識を学ぶことができます。

 タイトルで「入門」とあるとおり、大学の一般教養で「生物多様性」という講座があれば、その教科書として使われるような感じです。これ一冊を読んでおけば、動物関係の本がより深く楽しめるでしょう。
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