ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

メタセコイア―昭和天皇の愛した木 (中公新書)  

メタセコイア―昭和天皇の愛した木 (中公新書)

【良かった度】★★★★

せっかくなので、もう1冊紹介しよう。

メタセコイア―昭和天皇の愛した木 (中公新書)メタセコイア―昭和天皇の愛した木 (中公新書)
(1995/01)
斎藤 清明

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 私の隣町の公園にはメタセコイアが育っている。
 私は香川県在住である。
 私の持つメタセコイアの知識といえば、「発見者の三木博士は香川県出身である」という程度に過ぎない。

 香川県で野外観察を案内することがある人間として、これではいけない。

 そこで少し勉強しておくため、タイトルで選んで入手。結論から言えば大アタリであった。

 著者が新聞記者であるためか、研究者が書く無味乾燥な入門書とは異なり、本書の射程距離はとても広い。

 単なる「メタセコイア」という樹木の入門書ではなく、「メタセコイアを巡る人類史」とでも言うべき内容となっている。
 簡単に整理してみよう。

 全体は4章から成る。

 第一章 発見
 第二章 三木茂
 第三章 アケボノスギ
 第四章 時の流れに


これらに含まれる内容は、おおむね次のようなものである。

・セコイヤ・メタセコイヤの化石林を発見した大航海時代の話題。
・化石種メタセコイア(メタセコイア属)を発見した三木博士の生涯。
・中国における現生種メタセコイアの発見。
・化石種メタセコイアの研究結果及び現生種メタセコイア発見情報の世界への分散。
・メタセコイアの種、苗木の収集・贈与史。
・昭和天皇のメタセコイアへの愛着。
・メタセコイア自生地への紀行。

 盛りだくさんである。

 こうして本書が包含する内容を知ると、初めて副題がわずか1章しか反映していないことに気づく。
 もったいない話である。

 メタセコイアを巡る知的冒険史ともいうべき、良書であった。
 
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