ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

国宝  

国宝



国宝○○、という言葉はメディアでよく出会う。

例えば、香川県坂出市には、国宝建築がある。神谷神社がそれで、建造年が明らかな三間社流造では最古のものという(棟木に建保7年(1219)の墨書銘があり、鎌倉前期の建築)。しかし僕は生まれも育ちも坂出市だが、その存在は25,6歳になるまで知らなかった。
これは僕だけではなく、多くの坂出人にとって、歴史的な場所と言えば八十場と白峰だと思う。

ちなみにこの神谷神社には行ってみたことがある。
あいにく国宝の本殿は柵のために見えなかったが、周囲の山麓が清々しく気持ちよくて、なるほど神の谷だな、と感じた記憶がある。

あとは、香川県立ミュージアムに国宝 藤原佐理筆詩懐紙があるが、あまり馴染みのあるものではない。

そういや社会科の教科書で、「袈裟襷文銅鐸<伝讃岐国出土>」((http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=187182)を見たが、
これは東京国立博物館に収蔵されており、ちょっと縁遠い存在である。
(ちなみにレプリカが、五色台山上にある瀬戸内海歴史民俗資料館にあるのだが、あまり知られていないようだ。)

こうして見ると、国宝という言葉は知っているが、
その実態はほとんど知らないことに気づく。

どんなものが国宝なのか。
指定や保存にどんな来歴とドラマがあるのか。

そうしたことを興味深いテーマ別に紹介しているのが、本書である。

大きく2部に分かれていて、前半はテーマ別国宝解説。後半は国宝建築などの紀行となっている。
わが神谷神社にも来訪されており、興味深く読んだ。

【目次】
国宝大百科
国宝かくれ里紀行
国宝という物語
国宝全リスト

【メモ】
p31
石碑や五輪塔など石造の文化財は多いが、国宝は5件のみ。

p32
国産のやきもので国宝は5点のみ。
刀剣は122点ある。
国宝選定の原案を作成する文化庁文化財保護部美術工芸課に陶磁専門の調査官がいなかったことも原因か。
昭和34年の「志野茶碗」の指定以来、45年間も指定されていない。

p58
平成9年、30年ぶりに建造物の新国宝が指定された。
正倉院正倉。
築1200年の建造物が重要文化財ですらなかつたのは、
宮内庁の管轄のため。(ユネスコの世界遺産に奈良一帯を指定するための措置という。)

宮内庁の傘下の文化財は、文化財保護法の適用外にあるという強固なルールがある。

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