ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

死海文書入門 (「知の再発見」双書)  

死海文書入門
ジャン=バティスト アンベール、エステル ヴィルヌーヴ 他
【インディ・ジョーンズ度】★★★☆

死海文書入門 (「知の再発見」双書)死海文書入門 (「知の再発見」双書)
(2007/09)
ジャン=バティスト アンベール、エステル ヴィルヌーヴ 他

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死海文書。
あふれるロマン。謎。砂漠。そんなイメージをもとに、本書を手に取った。
しかしよく考えると、自分の持っているのは本当に「イメージ」であることに気づいた。

実際に、どのように発見されたのか。
どんな形態なのか。
どんな意味があるのか。

本書は発見から研究まで、死海文書をめぐる歴史を、
多数の図版とともに紹介している。

まず発見。
公式には1947年発見だが、その直後から、研究者と現地のベドウィン族との競争が繰り広げられたこと。

途中に、発見した羊皮紙が手の中で粉になってしまう様子など、劇的なものがある。

また発見後は、イスラエルとヨルダンの紛争による所有権の流転。

そして研究史では、近くのキルベト・クムラン遺跡との関係、
また死海文書を書いたのはキリスト教のエッセネ派のものと言われつ、
いまだに確定はしていないこと。

さらに、パピルスや皮ではなく、銅の薄板の巻物もあったこと。
これには60箇所の財宝の目録と隠し場所が記載されていたが、
しかし実際には一つも見つかっていない。謎である。

ともあれ、本書によってそうした「謎」を具体的に知ることができ、
漠然としたロマンから、20世紀最大の発見ともいわれる死海文書を
具体的な存在として感じることができるだろう。


【目次】
第1章 クムランの発見物語
第2章 ユダヤの歴史―アレクサンドロス大王による征服から神殿の崩壊まで
第3章 死海文書(クムラン写本)の全貌
第4章 キルベト・クムランは、エッセネ派の遺跡か
資料篇
古代の資料と証言
発掘現場の声
死海文書の解読
銅の巻物
宗派的文書
文書自体が語る
紀元前2世紀のユダヤ―死海文書誕生の背景

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