2020.8.3-8.9 大滝山であわやガス欠 
2020/08/12 Wed. 09:57 [edit]
2020.8.3-8.9 大滝山であわやガス欠
8.3(月)
暑さまっしぐら。まず読み残していた「ユーラシア動物紀行 (岩波新書)」。
著者は動物地理学の研究者。本書にもヒグマ、イタチ、アナグマなどについて、
日本とユーラシア大陸に生息するグループの関係などが語られる。
大好物のジャンルなのだが、本書、動物地理学の新書版というより紀行がメインか。
悪くはないのだけれど、ややどっちつかずの印象。
テーマはとても面白いので、むしろ著者の専門書(「哺乳類の生物地理学」とか)が読みたくなった。
8.4(火)
次は肩肘張らない楽しい本、「いい感じの石ころを拾いに (中公文庫)」を選択。
鉱物でもない「石ころ」に、価値はない。だけど海水浴や川遊びで、ついつい拾ってしまう。
著者は、自分がどんな石を「いい感じ」と思うのかを試行錯誤しながら、石を拾う。
結論があるわけでもないが、それが良い。今すぐにでも海や川に行って石が拾いたくなる。
でもモノが増えるなあ。
8.5(水)
仕事はお休み。気分転換に大滝山へ。時期的にはまだまだ早いが、オオトラカミキリの生息地を見に行く。
下、たぶん幼虫がいる様子。今生で成虫に出会えるかは不明。
オトシブミの仲間も見つける。コブオトシブミではなかろうかと思うが、1個体は採集したのでまた標本をチェックしたい。
でっかいアリもいた。BIOMEで教えてもらうと、ニシムネアカオオアリとのこと。そういや以前広島でも見たなあ。
なんで本州の分布が飛んでるんだろう。
1匹だけ標本用に採集。体長1cm以上、脚が長いので見た目2cm。もう、「でかっ」としか言えない。
で、大滝山に登る途中、車がピコーンと。給油しろと言うのだが、迂闊にもガソリン量を見て無かった。
あっという間に残り残量1目盛り。どこまで行ってもガソリンスタンドはなく、終わったと思った。
幸いにも国道193号までほぼ下りのため極力アクセルを踏まず、
なんとか直近のスタンドまで辿りついたが、生きた心地せず…危なかった。
その後、気を取り直してブックオフへ。戦果品は次のとおり。
「東洋の至宝を世界に売った美術商: ハウス・オブ・ヤマナカ (新潮文庫)」。
主に戦前、海外に流出した美術品の多くがこの山中商会が関与しているというのは聴いたことがあるが、
それについてまとまった一冊。
「ミカドの肖像(小学館文庫) (日本語)」。「天皇の影法師」(レビューはこちら)は読んだことがあるが、本書の方が著者の代表作。文庫に出会えたのは有り難い。
「地名の世界地図 (文春新書)」は、世界各地の地名の由来譚を整理したもの。
トリビア本・ネタ本みたいな側面があるが、様々な地域について細かく触れられており、一読はしてみたい。
「生物学ものしり帖 (角川新書)」は、
最近、ややコメンテーターとしての活躍の方が目立つ著者の本職、生き物系の本。
気楽に読みたい。
「だから昆虫は面白い:くらべて際立つ多様性」は、昆虫ブームの立役者丸山氏によるもの。
ほぼ全ページカラーで、見て楽しい。こういう本が刊行されるのは良い世の中である。
で、8.6(木)に早速楽しんだ。
いくつか、若手研究者が新種発見した際の体験談がコラムとして収録されていて、興味深い。
新種発見して記載論文を書いて、「それで初めて研究者として一歩を踏み出せた」という感想は、
研究者かくあるべきという感じで、すごい。
8.7(金)は、大滝山ででっかいアリも観たことなので、
「アリ語で寝言を言いました (扶桑社新書)」に着手。これは8.9(日)に読了。
アリが喋るなんて、イメージが変わる。
8.8(土)、所用により高松へ。また別のブックオフへ。
さすがに新しい掘り出し物はないが、
日本の作家の著作物について、古書的観点から整理した「作家の値段 (講談社文庫)」を発見。
「ビブリア古書堂の事件手帖」の古本薀蓄が楽しい人なら、ピッタリであろう。
あと、「救命センター当直日誌 (集英社文庫)」は、いつも気になりながらスルーしていたもの。
まあこの機会に買っておこうか、と。
8.9(日)は、買い物等で終わる。慌ただしい休日。
8.3(月)
暑さまっしぐら。まず読み残していた「ユーラシア動物紀行 (岩波新書)」。
著者は動物地理学の研究者。本書にもヒグマ、イタチ、アナグマなどについて、
日本とユーラシア大陸に生息するグループの関係などが語られる。
大好物のジャンルなのだが、本書、動物地理学の新書版というより紀行がメインか。
悪くはないのだけれど、ややどっちつかずの印象。
テーマはとても面白いので、むしろ著者の専門書(「哺乳類の生物地理学」とか)が読みたくなった。
8.4(火)
次は肩肘張らない楽しい本、「いい感じの石ころを拾いに (中公文庫)」を選択。
鉱物でもない「石ころ」に、価値はない。だけど海水浴や川遊びで、ついつい拾ってしまう。
著者は、自分がどんな石を「いい感じ」と思うのかを試行錯誤しながら、石を拾う。
結論があるわけでもないが、それが良い。今すぐにでも海や川に行って石が拾いたくなる。
でもモノが増えるなあ。
8.5(水)
仕事はお休み。気分転換に大滝山へ。時期的にはまだまだ早いが、オオトラカミキリの生息地を見に行く。
下、たぶん幼虫がいる様子。今生で成虫に出会えるかは不明。
オトシブミの仲間も見つける。コブオトシブミではなかろうかと思うが、1個体は採集したのでまた標本をチェックしたい。
でっかいアリもいた。BIOMEで教えてもらうと、ニシムネアカオオアリとのこと。そういや以前広島でも見たなあ。
なんで本州の分布が飛んでるんだろう。
1匹だけ標本用に採集。体長1cm以上、脚が長いので見た目2cm。もう、「でかっ」としか言えない。
で、大滝山に登る途中、車がピコーンと。給油しろと言うのだが、迂闊にもガソリン量を見て無かった。
あっという間に残り残量1目盛り。どこまで行ってもガソリンスタンドはなく、終わったと思った。
幸いにも国道193号までほぼ下りのため極力アクセルを踏まず、
なんとか直近のスタンドまで辿りついたが、生きた心地せず…危なかった。
その後、気を取り直してブックオフへ。戦果品は次のとおり。
「東洋の至宝を世界に売った美術商: ハウス・オブ・ヤマナカ (新潮文庫)」。
主に戦前、海外に流出した美術品の多くがこの山中商会が関与しているというのは聴いたことがあるが、
それについてまとまった一冊。
「ミカドの肖像(小学館文庫) (日本語)」。「天皇の影法師」(レビューはこちら)は読んだことがあるが、本書の方が著者の代表作。文庫に出会えたのは有り難い。
「地名の世界地図 (文春新書)」は、世界各地の地名の由来譚を整理したもの。
トリビア本・ネタ本みたいな側面があるが、様々な地域について細かく触れられており、一読はしてみたい。
「生物学ものしり帖 (角川新書)」は、
最近、ややコメンテーターとしての活躍の方が目立つ著者の本職、生き物系の本。
気楽に読みたい。
「だから昆虫は面白い:くらべて際立つ多様性」は、昆虫ブームの立役者丸山氏によるもの。
ほぼ全ページカラーで、見て楽しい。こういう本が刊行されるのは良い世の中である。
で、8.6(木)に早速楽しんだ。
いくつか、若手研究者が新種発見した際の体験談がコラムとして収録されていて、興味深い。
新種発見して記載論文を書いて、「それで初めて研究者として一歩を踏み出せた」という感想は、
研究者かくあるべきという感じで、すごい。
8.7(金)は、大滝山ででっかいアリも観たことなので、
「アリ語で寝言を言いました (扶桑社新書)」に着手。これは8.9(日)に読了。
アリが喋るなんて、イメージが変わる。
8.8(土)、所用により高松へ。また別のブックオフへ。
さすがに新しい掘り出し物はないが、
日本の作家の著作物について、古書的観点から整理した「作家の値段 (講談社文庫)」を発見。
「ビブリア古書堂の事件手帖」の古本薀蓄が楽しい人なら、ピッタリであろう。
あと、「救命センター当直日誌 (集英社文庫)」は、いつも気になりながらスルーしていたもの。
まあこの機会に買っておこうか、と。
8.9(日)は、買い物等で終わる。慌ただしい休日。
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