ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

大地は、生物が創り上げた。「ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち」  

ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち
藤井 一至



過去から現在に至るまで、多種多様な生物が進化・絶滅してきた。
それらの生物は、大きく水棲・陸棲に区分できる。
そして、陸棲生物にとって、その最もベースとなるものは、文字通り「土」だ。
言うまでもなく、植物が生息しなければ、他の生物も生きていくことはできない。

だが、植物が生息可能な土とはどんなものであり、
そして植物が生息した結果、土がどのように変化するのか。
そうした観点で「土」を考えたことは、ほとんど無いと思う。

本書は、地球上に「土」という植物が生息することが可能な土が生成されてから現在に至るまで、
どのように土と植物が互いに影響しあって形成されてきたかを紐解くものだ。
さらに、「植物と土」という関係は、すなわち人類の農業にも直結する。

なかなか一般に語られることがない観点の話だけに、
一読することによって全貌を理解することは難しいかもしれない。
だが、酸性雨、熱帯雨林の伐採、アラル海の塩類集積、リンの欠乏など、
これからの人類を左右しかねない様々な「土」の問題について、
おそらく必須であるべき知識を提供してくれる一冊である。

本書の大きなポイントは、土の「酸性化」である。
酸性化が進んだ土壌では、もちろん植物が生育することは困難だ。
ところが、植物の生息そのものが、土壌の酸性化を進行させる。

自然状態-特に5億年という歴史において、植物による土の酸性化に対して、
植物自身がどう適応してきたか。
また、人類が「農業」という営みにおいて、いかに酸性化を回避してきたか。

例えば、
湿潤地では、水に恵まれるが、栄養分の流出等により土壌は酸性になる。
乾燥地は土が少ないものの、水によって栄養分が流出しないため、酸性化を避けられる。
これを踏まえて、乾燥地を選び酸性化を回避したのが灌漑農業であり、
湿潤地で行うのが焼畑農業や水田農業であった。
水と土の栄養分は両立せず、農業はそのトレードオフの関係の上に成立しているという本書の説明は、
人類史を理解するうえで、新たな(しかし必須の)視点と言えるだろう。

また、針葉樹や熱帯雨林で反映しているフタバガキの仲間は、
共生菌根菌により酸性土壌に適応していること(そのため、単なる植樹では森林伐採を回復することは困難である)。

また、石炭は、
3億年前に植物がリグニンを用いて強度を高め始めた時代、
リグニンを多く含む植物遺体を分解する微生物が進化するまで、
植物遺骸を分解できずに泥炭として蓄積していった結果であるということ。

そして、赤毛のアンの舞台であるプリンスエドワード島の土が赤い(アンも物語中で疑問に思っている)のは、
4億年前に南半球の赤道近くにあり、その頃生成された 「オキシソル」という土であること。

また、マツ林では、マツによる酸性物質によって生成された酸性の白い砂の漂泊層と、
同じく酸性物質によって溶けだしたアルミニウムや鉄が中和して集積した赤褐色の集積層により、
「ポドゾル土」が形成されること。

など、普通は意識することがない「土」の謎を知ることができる。

僕としては、
地球史の一時期だけ、石炭が蓄積される程に植物遺骸が堆積したのが不思議だったが、
本書によってその理由が理解できた。
また子供の頃、マツ林の下の土を掘っていたら白い粘土のようなものがあったが、
あれがもしかすると「ポドゾル土」の一部だったかもしれないと思い当たった。

そして同時に、いかに「土」に無頓着かを知らされた。

「土」には、まだまだ知るべきことが多い。
本書を手掛かりに、少しずつ広げてきたい。

【目次】
プロローグ 足元に広がる世界
第1章 土の来た道:逆境を乗り越えた植物たち
第2章 土が育む動物たち:微生物から恐竜まで
第3章 人と土の一万年
第4章 土の今とこれから:マーケットに揺れる土
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category: 地学

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東京国立博物館そのものを、味わう。「藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館」  

藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館
藤森 照信,山口 晃



国立科学博物館へは数度行ったことがあるが、
国立博物館へは行ったことがない。
興味が無いわけではないが、地方在住者の限られた東京在住時間では、
どうしても優先順位をつけざるを得ない。
様々な企画展や、書籍において「東京国立博物館蔵」という品々を見るにつけ、
つくづく、東京に住んでいる方を羨ましく感じるしだいである。

さて、その東京国立博物館、いわゆる東博(トーハク)について、
その収蔵品もさることながら、国立博物館という施設・存在そのものを探究するのが本書である。
著者の一人は建築家の藤森照信氏。赤瀬川氏と共に路上観察学を実践していた方であり、
専門家の知見を持ちつつ、その視点はどこか一般人的なものを感じさせる。
素朴で鋭い疑問、という感じだ。

一方、同行する絵師は山口晃氏。
本ブログでも「ヘンな日本美術史」(レビューはこちら)で紹介したこともある、
どこか日本的な、極めて軽やか・鮮やかな筆致で描かれる方だ。
(須藤元気が率いるユニット WORLD ORDERのアルバム「2012」のジャケットも描いている。 )

この二人が、東博の本館、表慶館、東洋館、茶室等を練り歩きながら、
それぞれの建築物の来歴や特色を見つけ、語っていく。

日本文化を収蔵する博物館は、一方では収蔵品である日本文化を象徴する伝統性を示しつつ、
一方では博物館という西洋的システムと機能を持つ必要がある。

しかもそれが、「国立」という国の威信をかけた建造物であるとすれば、
設計者の苦悩と主張は、現代の様々な建築よりも遥かに重いものだったろう。

それを示すかのように、国立博物館のそれぞれの建物は、
各々異なった思考・主張・見解を踏まえて、「この建物はかくあるべき」というものになっている。

明治維新以降の日本の発展と、建築における西洋文化の取り込み。
そうした面から国立科学博物館が楽しめるとは、思いもしなかった。

また、皇族や国賓などのみが入れるVIPルームである「便殿」、表慶館のドーム天井の内部、
展示ケースや館長室と、通常見られない部分の探索もある。

収蔵品としては「家形埴輪」だけがピックアップされているが、
これについても建築家・藤森照信氏の視点からの「読み」が楽しめる。

科学系の国立科学博物館については、特にその展示の視点から、
自然科学30のなぜ?どうして?―国立科学博物館の展示から」(レビューはこちら)が刊行されており、こちらも非常に興味深い一冊だが、
本書はまた違った視点の「博物館」本である。

これまで国立科学博物館へ行った方、これから行く方、
いずれにしても一読しておいて損はないだろう。

【目次】
美術編(勝手にトーハクセレクション
茶室で茶の湯「感覚」体験)
建築編(本館
表慶館
東洋館)
舞台裏編(展示の舞台裏)





▼須藤元気のユニット・WORLD ORDER。オリジナル性が良い。本アルバムは山口 晃氏カバーデザイン。
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category: ノンフィクション

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私信:小山田いく先生へ。  

私信:小山田いく先生へ。

(今回は、完全に私的なものです。ご容赦ください。)

初めて先生の漫画を読んだのは、たぶん小学生高学年の頃、「星のローカス 」の単行本でした。
何気なくとった途中の巻で、前後の話は全く分かりませんでした。

ただ、その頃の僕にとって、マンガといえばギャグにしろSFにしろ、
現実とかけ離れた世界を描くもので、それが当然と思っていました。
ところが「星のローカス 」 は、普通の高校生が主人公。
話の主軸も彼の悩みで、こんな漫画があるのかという驚きと、
星や神話といった世界が溶け込む美しさに魅了されました。

すぐさま「すくらっぷ・ブック 」に遡るとともに、「ぶるうピーター」や「ウッド・ノート」を追いかけだしたのは、当然の流れでした。

優しさと、知性と、詩情に溢れ、時折り不思議な世界を垣間見せつつ、
決して品性を落とすことなく、下劣さとは一線を画した先生の作品。
「甘いお話」と思わせながらも、真っ正面から「悩み」に向き合う強さ。
僕は堀辰雄も大好きなのですが、同じ雰囲気を感じたものです。

いわゆる思春期というコンプレックスや不安に満ちた年代に、
先生の作品によって、「真面目に悩んでいい」という支えを得て、
悩みの先には「何か」があるという可能性を信じることができたのは、本当に幸せでした。

ところが、積極的に追いかけていたのは「フォーナが走る」まで。
それ以降、先生の単行本を購入することが途絶え、
数年前からは、大半の単行本を処分さえしていました。

先生の作品に魅力を感じなくなったわけでは、ありません。

僕が、忙しさと惰性を理由に、悩むことを避ける人間になり、
自分自身を「先生の作品を読むに値しない」と感じていためと思います。
単行本を処分する時、「成長した証だ」と自分に言い聞かせていたのは、
自分をごまかしていただけだと、分かっていました。

それでも、「ぶるうピーター」、「星のローカス 」 、「ウッド・ノート」は、やっぱり処分できませんでした。
たぶんこれらの作品は、僕の奥底に僅かに残っている(と思いたい)、「善き何か」の支えなのだと思います。
(まだ昔のように読める自信がありませんが、いつか、素直に楽しめるようになりたいと思っています。)

振り返ってみれば、とても多くの体験、知識、感動を与えていただき、
迷いを支えていただいたにも関わらず、一度も感謝をお伝えできていませんでした。
たぶん、ジャンルは変わりながらも、時折り先生の漫画が雑誌に掲載されているのを見て、
今日も、未来も、まだまだ新しい作品を世に出してくれると安心していたためと思います。

ところが本日、久しぶり見た先生のお名前は、想像もしていなかった悲しいニュースの中にありました。

あまりにも早すぎ、残念でなりません。

初めて先生の作品に感動してから、数十年。
届くかどうかは別として、感謝の気持ちをお伝えしておくべきでした。悔やみきれません。
本当にありがとうございました。









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category: 漫画

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ルーツを辿り、記録することは、未来への遺産だ。「ファミリーヒストリー 家族史の調べ方・まとめ方」  

ファミリーヒストリー 家族史の調べ方・まとめ方
宮 徹



自分は天涯孤独だ、という方もいるかもしれないが、
それでもこの世に生を受けた以上、必ず父・母は存在する。
当然、父母にもそれぞれ父母がいるのだから、現時点に繋がる命があるかぎり、
そこには連綿たる生命のバトンが繋がっている。

ただ、それをどこまで意識しているかというと、別だ。

いわゆる「本家」にあたり家系の場合、先祖代々の土地家屋・モノがあるため、
否応なく先祖を意識した生活にならざるを得ない。

一方、そうした先祖代々のモノを受け継がない人の場合、
自身の先祖を意識することは少ないかもしれない。

だが、自身の風貌、生活、考え方、体質等々、様々な面で父母以前の先祖の影響はある。
DNAに刻まれたというと語弊があるが、
客観的に自分と他者を明確に区分できるモノの一つが、自分に至るまでの家系なのだろう。
それがおそらく、アイデンティティを構築する一部分となる。

だが、果たしてどこまで先祖を知っているのだろうか。
核家族化が言われて久しいし、戦後の価値観の転換はすさまじい。

たまたま自身の先祖を探ることになったドキュメントとして、
ご先祖様はどちら様」(レビューはこちら)を紹介した。

逆に本書は、家族史をつくるという明確な目的をもった著者が、
自身の経験を踏まえたHOW TO本としてまとめたもの。
ただ、単なる技術の羅列ではなく、著者自身が辿った作業を紹介し、「だから◯◯した方が良い」とするものだ。

だから、例えば著者のように藩士が先祖にいる場合には役立つノウハウがあるが、
藩士がいない方の場合、使えないテクニックもある。

だがそれでも、戸籍法の改正や個人情報保護の先鋭化(過剰反応も含む)が進む中、
おそらく現在が、ある程度まとまった家系図をまとめることができるラストチャンスなのではないだろうか。

そして、直接話を聴くことができる親類縁者という存在も、年月とともに少なくなっていく。

僕のように、祖父の代ですら、詳細が確認できないこともあるだろう。

家系図をまとめる、家族のヒストリーを残すという試みは、
極めて個人的な営みだ。
だが、だからこそ、自分がしなければ誰もやってくれない。
本書が、誰かが動き出すきっかけになればと願う。

なお、NHKでもファミリー・ヒストリーとい う番組があり(公式HP)、
なかなか興味深い。

【目次】
はじめに
第1章 家族史って何だろう?─ゴールをイメージする
 先祖との関係をつかむ家系図は必須
 いい家伝記があってこそ感動が生まれる
第2章 まずは戸籍を取る─先祖調べの最初の一歩
 戸籍で故人の人生をつかむ
 プロの手を借りるか
第3章 墓石で戸籍を補完する─戒名や碑銘も重要な手がかり
 古いお墓が残っていれば、いっきに江戸時代へ
 コラム有名人の墓碑銘に見る「生き方」「死に方」
第4章 それでも! 江戸時代へ踏み込む─歴史探偵の腕の見せどころ
 ふるさとの図書館は情報の宝庫
 氏名から先祖をたどる
 戦国時代よりも前となるとかなり苦戦する
第5章 編集方針を立てる─どのような家伝記にしたいのか考えてみる
 先祖の経験を今に生かすために
 百年後の子孫を思い、今やるべきことをやる
第6章 軍隊経験の調べ方─貴重な体験を後世に残すために
 実は、詳細な記録が残っている
 何より貴重な体験者の証言
第7章 人物の調べ方─生き生きとした家伝記にするために
 みのり多い親族会
 遺されたものが伝えること
 コラム辞世の句に見る、織田信長の「夢」の続き
第8章 社会情勢の調べ方─街は家族の生活の舞台、その移り変わりを知る
 普通の人々の目線で見直す、当時の街と暮らし
 コラム藩の統治スタイル次第で、街の、そして家族の暮らしが変わる
第9章 名字の由来の調べ方─自分の名字の意味を知っていますか
 江戸時代の農家や商家にも名字があった
 改姓のウラには意味がある
第10章 全体の目次を考える─段取りを最終確認してまとめる
 未来の子孫につなげる家伝記に
 それぞれのトピックをどう書くか
 おわりに│今、調べておいて、本当に良かった


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category: 技術

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切手による郵便システムは、イギリスの英知の結晶だ。「英国郵便史 ペニー・ブラック物語 (切手ビジュアルヒストリー・シリーズ)」  

英国郵便史 ペニー・ブラック物語 (切手ビジュアルヒストリー・シリーズ)
内藤 陽介



1840年に世界で初めて発行された切手、ペニーブラック。
古い推理小説や、簡単なトリック探し本などで、「気づきにくい財宝」として扱われることが多い。
本書は、そのペニーブラックを中心に、イギリスの郵便史-すなわち世界最初の郵便史を概観するものだ。

まず冒頭では、ペニーブラックそのものについて。
ここは切手ファンらしく、
・周囲の余白(マージン)の残り具合による分類(4辺が残ったフルマージンや3辺が残る3マージン)、
・消印のマルタ十字印の模様(手作りなので郵便局ごとにバリエーションがある)、
・消印のインク色(当初は赤インクだったが、洗い落とせることがわかったため黒インクとなった)、
・消印の押方(顔が残るクリアプロフィール)、
・細かな版の違いと、下2角のアルファベットの意味 等々、
知っているとちょっと面白い薀蓄が満載である。

だが、ペニーブラックそのものに関する章は、実は少ない。
本書の面白さは大半を占める、イギリス郵便史にある。

日本にも飛脚があったとはいえ、現在の世界の郵便システムは、
イギリスの郵便システムを範としている。
(そのため、切手発祥国のイギリスだけは、切手に国名を印刷していない。)
今となっては、切手と消印というシステムは当たり前で明瞭簡潔、
これ以外無いと思われるシステムだ。

だがもちろん、このシステムが構築される前に、様々な試行錯誤があった。
何より面白いのは、切手というシステムが発明されたのが、鉄道の実用化よりも後だということ。
蒸気機関等の複雑な機械よりも、切手+消印というシステムの発明の方が苦労したのだと思うと、
何だか人類が面白くなってくる。

Eメールの標準化により、切手を使った郵便は、残念だがどんどん衰退していくだろう。
だが、多くの人の机や本棚には、切手が眠っているはずだ。
実のところ、僕の手元にも父から譲り受けた(奪った)切手コレクションもある。

切手+消印といううシステムが、いかに革命的な発明だったか。
本書でじっくり味わっていただきたい。

【目次】
ペニー・ブラックを解剖する
ペニー・ブラックとその時代
 英国郵便の曙
 イギリス革命の荒波の中で
 馬車が運ぶ/鉄道が運ぶ
 そして“切手”が生まれた
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category: 技術

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新発見が期待されるが、政治的な洞察力も必要だ。「水中考古学 - クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで」  

水中考古学 - クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで (中公新書)
井上 たかひこ



1980年代、それまで軍事技術に限定されていた広域を効率的に探査できるサイドスキャンソナーが、一般化された。
有名なタイタニックは、この技術で発見されたという。
また、2015年3月には、戦艦武蔵も発見されている。
科学技術の進歩と、一部の民間人が圧倒的な財力を持って活動できる現在、
海というフロンティアの探査はより盛んになり、歴史的遺物を発見することも増加するだろう。

そのような、水中に残っている歴史的遺物を調査することを、水中考古学という。
一般的に考古学と異なり、水中考古学は第二次大戦あたりの遺物をも対象とする。
その過程で、その遺物が誰のものなのか、という国家間の問題も発生している。

そうした法制度の問題は、「文化遺産の眠る海―水中考古学入門 (DOJIN選書)」(レビューはこちら)に詳しいが、
簡単に言うとユネスコの「水中文化遺産保護条約」では「原位置保存」が原則である。
すなわち、水没後100年経過したモノはこの条約の対象となり、
例えば沈没した日本の戦艦から、日本が遺骨収集することも原位置保存の原則に反し、条約違反となる。

また一方、もし海底資源の近くで水中文化遺産が発見されれば、水中文化遺産保護条約の義務によって、
その起源国に優先的権利が生じ、その海底資源探査は中止となる。
さらに、起源国の意見を聞きながら調査しなければならない。

アメリカ、イギリス、日本などはまだこの条約に批准していないが、
韓国、中国、スリランカなどでは水中考古学研究所や博物館の整備が進んでおり、
将来の批准を見越した条件整備という見方もできる。

特に中国は、まだ「水中文化遺産保護条約」に批准していないが、海洋政策の中心の一つに水中文化遺産研究を打ち立て、自国の沈没船が存在する他国の領海についても一定の発言権を持つという立場を明確にしはじめているという。

水中考古学は、こうした国際的な領海・公海制度を左右するインパクトを持っているのだ。

とはいえ、一方でやはり、「深い海底に沈んだ沈没船」は、ロマンの対象でもある。
本書は、まずはそうした水中考古学の愉しみ、成果を紹介するものだ。
副題にあるとおり、取り上げられているのは
クレオパトラが住んでいた都市アレキサンドリア、
ツタンカーメンのために運ばれていた貢物を満載した船、
ニュースにもなった福岡沖の元寇船、
トルコと日本の友好史の発端でもあるエルトゥールル号など、時代も国も様々だ。
それだけ、水中考古学というのがまだまだ端緒についたばかりということなのだろう。

また一方で、引き上げた遺物の分析・保存についても興味深い。
特に、過去の木造船を引き揚げた際の保存方法だが、
なんと30年程度かけてゆっくり塩分を抜き、PEG(ポリエチレン・グリコール)を浸透させ、乾燥させていくというもの。
膨大な経費と時間をかけてでも、そうした歴史的遺産を守り抜くというのが真の先進国と思うが、
果たして現在の日本は、そこまでできるだろうか。

元寇船も発見された「鷹島神崎遺跡」は、平成24年3月30日、日本で初めての水中遺跡として国の史跡に認定された。
だが、それに至るまで、30年以上にもわたる地道な研究があった。

日本は海洋国といいながら、水中考古学ではアジアの中でも後進国である。
これが将来、足枷とならないことを願う。

【目次】
第1章 ツタンカーメン王への積荷―水中考古学の曙光
第2章 元寇船の発見
第3章 海を渡った日本の陶磁器
第4章 中国の沈船、韓国の沈船
終章 千葉県勝浦沖に沈む黒船ハーマン号


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category: 歴史

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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現生人類のグレート・ジャーニーを再現する。「日本人はどこから来たのか?」  

日本人はどこから来たのか?
海部 陽介



(2016年3月現在、本書を検証するプロジェクトが、現在クラウドファンディング中である。
 詳しくは末尾、またはこちら「国立科学博物館 新たな冒険!3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」にて。)

現生人類の歴史を辿ろうとすると、大きく3つのテーマの答えが必要となる。
一つは、いかにして現生人類に進化したか。
もう一つは、なぜ(さまざまな原人・旧人の系譜から)現生人類だけが生き残ったのか。
もう一つは、いかにして世界中へ広がったのかである。

もちろん、それぞれ独立したテーマではなく、相互に関連した結果、現生人類のみが生き残ったのだろう。

これらについて、これまでも様々な説が提唱されてきたが、特に近年、
DNAの分析技術や分子生物学の発展、またその周囲の様々な科学的知見の蓄積により、
従来のように、遺跡だけではなく、
様々な分野からの検討材料が増加している。

また、インターネットの普及もあるだろうが、
考古学的資料の範疇に留まらず、様々な分野の論文等に、世界中の研究者が相互にアクセスし、
よりグローバルな視点からの研究も可能となったようだ。

そのおかげで、これまでには無い大局的なテーマについて論じられることが多くなったように感じる。

そして本書は、そうした先行研究を丁寧に精査しながら、
また、世界中の遺跡や人骨化石等-それも、年代判定が確実なものに限って-を用いて、
日本列島に暮らす現生人類が、いつ、いかなるルートで到達したのかというテーマ、
すなわち「アフリカから日本列島に至るまでの現生人類の旅」を、鮮やかに復元してくれるものだ。

非常に拙い概略だが、その旅を紹介したい。

著者によると、ユーラシア大陸に進出した現生人類は、 4万8000年前頃、ヒマラヤ山脈の南北に分かれた。
そしてそれぞれの集団は、独自の文化、石器技術を発展させながら、次第に東へ拡散していく。
その過程で、様々な旧人・原人と遭遇したかもしれない。
それらを経て、1万年後、東アジアのどこかで、南北ルートは再開し、その文化が混合する。
その混合文化の主が、南ルートで培った航海技術をもって進んだのが、対馬ルート。
今から3万8000年前頃と考えられる。

一方、北ルートの一部はそのまま東進し、サハリンから当時繋がっていた北海道へ進出する。
こちらは2万5000年前頃だ。

そして南ルートの一部は、その航海技術を用い、偶発的な漂流ではなく明確な意図をもった航海として、
台湾から100km離れた与那国島へ進出し、琉球列島に拡散する。

ユーラシア大陸を横断する2つのルート。日本に至る3つのルート。
そして想像以上に高い航海技術の存在など、
これまでになくダイナミックかつ具体的な説なのだが、
単なる思い付きではなく、細かな遺跡、人骨化石、石器技術、文化等の諸資料を踏まえながら、
堅実に、そして丁寧に展開されていくのが、本書の読みどころである。
さながら、推理小説を読むような論理展開と、
冒険小説をよむようなグレート・ジャーニー。

「日本人は大陸から渡来した」という大雑把な話や、「均一な縄文人」という先入観を打ち破り、
本書は極めて鮮やかな日本列島進出史を、僕らの前に描いてくれる。
しかも同時に、
この日本には1万以上の旧石器時代の遺跡があり、世界的にも優れた研究土台があること、
また伊豆半島-神津島間の、黒曜石を求めた往復航海が、現時点では世界最古(3万7500年前頃)であり、
それがとりもなおさず、日本に渡来した人類が高い航海技術をもっていた傍証ともなることなど、
日本の旧石器時代に対するイメージも大きく更新してくれる。

冒頭に掲げた3つのテーマのうち、
「いかにして世界中へ広がったのか」というテーマについて、
現時点での最新学説の一つを、ワクワクしながら楽しめる一冊だ。

さて、本書のルートの一つ琉球ルート、
また旧石器時代に高い航海技術をもっていたという点について。
著者自身が、これらの説を実感・検証するため、2016年4月から台湾からの航海プロジェクトも行うという。
国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト
その資金を現在、クラウドファンディング中。
4月12日までのため日数がないが、人によってはとても魅力的な特典が購入できる。
興味深いプロジェクトなので、ぜひ一度、ご確認いただきたい。

【目次】
はじめに 私たちはどこから来たのか?
第1章 海岸沿いに広がったのか?
第2章 私たち以前の人類について
第3章 ヒマラヤ南ルート
第4章 ヒマラヤ北ルート
第5章 日本への3つの進出ルート
第6章 対馬ルート、最初の日本人の謎
第7章 沖縄ルート、難関の大航海
第8章 北海道ルート、シベリアからの大移動
第9章 1万年後の再会
第10章 日本人の成立
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category: 歴史

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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19世紀初頭、ドイツの厳格な講義の記録、だが。「象は世界最大の昆虫である―ガレッティ先生失言録」  

象は世界最大の昆虫である―ガレッティ先生失言録
池内 紀



Wikipediaによれば、ヨハン・ゲオルク・アウグスト・ガレッティ(Johann Georg August Galletti)は、1750年生まれ。1828年に没するまで、ドイツの歴史学者・地理学者として多くの著書を書き、講義を行った。

だが、それらは今は、もう残っていない。
ヨーロッパの各時代の優秀な学者と同じく、同時代で最先端であったとしても、それがそのまま歴史に残る偉業となるわけではない。
歴史に名を残せるのは、ほんの一握り-エポックメイキングな成果を創りだした者だけだ。

そしてガレッティ先生は、講義中の「失言」で歴史に名を残したのである。
ただ、まあ最近の「失言」と言うより、「言い間違い」みたいなものである。

例えば本書タイトルの、「象は世界最大の昆虫である」も、深い意味はまったくない。

本書は、その失言ばっかりを網羅したもの。
1992年(うわぁ、20年以上前だ!)にこの本に出会った時には、こんな書物がハードカバーで刊行されるとは、
なんと素晴らしい時代かと思ったものだ。

Wikipediaにも失言は掲載されているので、それと重複しないものをいくつか例示しよう。
19世紀初頭の厳粛な講義を受けているつもりで、脳内再生していただきたい。

まず、歴史である。
「前216年のカナエの戦いに際し、ローマ軍は3万の精鋭をそなえていた。
だが、やがて2万が捕虜となり、4万が戦場にとり残され、12万が逃げうせた。」


「カエサルがルビコン川を渡らなかったら、彼はいったい、どこへ行ったのやら、かいもくわからないのである。」

地理である。
「熱帯地方の土地は砂地である。温帯地方は粘土地である。寒帯地方に土地はない。」

「ドイツでは、毎年、人口1人あたり22人が死ぬ。」

これなどは、今となってはむしろ失言ではないかもしれない。
「アフガニスタン人は山あり谷ありの民族である。」

生物である。
「熊には、ひとっ跳びして寝そべるという習性がある。」

講義を真面目に聴かないと怒られるのである。
「君たちは先生の話となると、右の耳から出ていって左の耳から入るようだな。」

本書はハードカバーだけでなく、文庫化もされている。
だがしかし、重厚な学問的な香りを堪能しながら、ガレッティ先生の言葉を味わうには、
やはりハードカバーをお勧めしたい。

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category: ノンフィクション

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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方向音痴に留まらない、優れたナビゲーション論概説。「なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌」  

なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌
村越 真



正直言って、東京の地下鉄が苦手である。
複雑な立体構造、駅ごとに特殊化された改札口、いきなり太くなったの細くなったりする通路と、
ダンジョンのようなつくりに、いつも圧倒される。
目的地により近い地上出口を求めて歩いていたら、次の駅に着いてしまったこともある。
そんなに方向感覚が悪い方ではないとは思うのだが、
「方向音痴」を自認する人々にとっては大変な苦労なのだろう。

本書は、そんな「方向音痴」について、様々な実験や研究をふまえ、
 ・何が欠けていることで「方向音痴」となのか
 ・方向音痴に実際に性差があるのか
 ・地図が読めない人は、どこが問題なのか 等々について、
その研究成果を丁寧に解説し、かつ先行研究などの論拠も丁寧に綴る、文庫でありながら専門的な本である。
それだけに、「方向音痴」について、確実な知識を得ることができる良書である。

何より本書で重要な点は、方向音痴は決して回復不可能な性質ではないということだ。

例えば、方向音痴ではない多くの人が無意識のうちに実践しているランドマークの把握や確認が、
方向音痴の人だとできていない、という事実がある。
もちろんそれは生まれながらの傾向ではあるものの、そうした事実を知れば、改善も可能なわけだ。

また、女性は地図が読めない、方向音痴が多い等の自己認識(や誤った社会通念)も、
方向音痴を加速(または無意識に自己肯定)する要因ともなる。

諸外国ではむしろ恥ずかしい性質とされる方向音痴を、
自らカミングアウトし、それどころかチャームポイントのようにすら言える日本だからこそ、
治せる方向音痴すら、「方向音痴は治せない」と、自分も社会も受けいれてしまうのだろう。

しかし著者が指摘するように、子どもや高齢者にとっては、方向音痴は命に関わる事態を招くことすらある。

たかが方向音痴と考えず(そうした軽視も日本独特の文化だ)、方向音痴と自認する方や、
身近な方の方向音痴を馬鹿にしている方にこそ、本書は読んでいただきたい。

また本書では、逆に方向を把握する達人たちの方向定位の術を紹介している。
例えば、ポリネシアやミクロネシアの海洋民族。簡素なカヌーで島影一つ見えない大海原を、
いかにして目的の島まで辿り付くのか。
漠然と「星を見ている」と言われるが、そこにはテクニックが確立されている。

さらに、車のカーナビ。
複数のGPS衛星を受信によって定位するというごく基本的なことだけでなく、
そのGPS電波を拾えなくなった場合の補完方法、
実際の地図上のルート検索など、なかなか興味深い。
さらに、巡航ミサイル。高速で飛行するミサイルが、いかにしてピンポイントの定位を行っていくか、
そしてそのメカニズムゆえの弱点は何かなど、
本書はヒトの「方向音痴」だけでなく、
地図と自身の位置定位等に関する、かなり大きなテーマまで視野に入っている。

多くの人に密接に関わるテーマなのに、なかなか体系的に知る機会のない方向音痴というテーマ。
文庫というサイズ・価格に対して、かなりコストパフォーマンスの高い一冊である。

【目次】
第1章 方向音痴大国日本
第2章 心理学から見た方向音痴
第3章 女性は方向音痴
第4章 地図を使いこなす
第5章 なぜ子どもや高齢者は道に迷いやすいのか
第6章 ナヴィゲーションの達人たちの秘密
第7章 カーナヴィも道も迷う―ハイテク機械のナヴィゲーション
第8章 方向音痴を「治す」には?
第9章 なぜ「治らない」、方向音痴
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thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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とにかく自らが、学び、考え、動き続けることだ。「東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」  

東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか
最相 葉月



東京工業大学の特別講義として、ノンフィクション作家である著者が、
様々な人-科学者であったり、作家であったり-が「生涯を賭けるテーマ」を見いだしてきた過程を紹介するもの。
著者のみが講義する回もあるが、
半分くらいはゲストを迎え、本人とのインタビューを行いながら人生の選択を辿っていく。
「人生を賭けるテーマ」となると、まさにこの本の元となった講義の対象である大学生や高校生がターゲットだろう。
だが実のところ、学生から社会人になる段階で人生を賭けるテーマ
-それはもしかしたら仕事や趣味という広がりを持つかもしれないが―
を見いだせるのは幸せな方で、
多くの方が、ずっと「生涯を賭けるテーマ」を模索し続けているのではないだろうか。

漠然とした「日々の生活に流されたくない」、「何かしたい」という想いは、その現れだろう。

残念なことに、多くの場合はいつまでたってもテーマを見いだせない焦り、
そして(自己のテーマとは異なる)仕事や家庭に追われ、
いつしかテーマを探すこと自体を忘れてしまう。

だが、誰でも、何歳になっても、生涯をかけるテーマを見いだし、追究することは可能である。

本書は、もちろん「生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」という手法を教えてくれるものではない。
だが、おそらく多くの方の底辺に共通していることは、
自らが、学び続け、考え続け、動き続けることではないだろうか。

さて、本書では蛍光蛋白質(GFP)の研究でノーベル賞を受賞した下村脩氏(「光る生物の話 (朝日選書)レビューはこちら)、
ウイルス研究者の山内一也史(「ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)レビューはこちら、「キラーウイルス感染症―逆襲する病原体とどう共存するか (ふたばらいふ新書)レビューはこちら)
など、これまで読んだことがある分野の方々がとりあげられている。
また一方で、例えばハンチントン病に関係するウェクスラー家、
聴覚を通した知覚の研究(柏野牧夫氏)など、多くは未だ知らないテーマに関する方だった。
また、ショート・ショート作家の江坂氏、統合失調症の寛解過程論に関しての中井久夫氏など、
とりあげられている分野は科学研究のみに限らない。

僕が興味がひかれるテーマが多くあったように、
多くの人も、本書から「自分のテーマ」、少なくとも「興味がある分野」を探っていけるだろう。

ところで、本書で気になった・メモしておきたい点をいくつか。

まず、本書の中で、キュリー夫人がアメリカの放射線学会からゴールドメダルを受賞した時の映像が残っていることを知った。

60才代の頃と言う。いやあ、動画で残っているとは思わなかった。

また、地震学者の石田瑞穂氏から。
大きな地震が起きた際、地球を円とみなして30℃以上離れた地点(約3100km)離れた場所の観測網を使わない振り切れてしまう。
日本の大地震の観測には、インドネシアやフィリピン島の観測網が必要なるが、
こうしたグローバルな観測網対しては、他国の観測網に税金を使う訳にはいかないということで予算がつかなかったという事実が紹介されている。
自国の税金の使い方には様々な制約や考え方があるだろうが、
日本国内での代替策が無いものを否定するのは、納得しがたい。

最後に、精神科医の中井久夫氏。
中井氏は、統合失調症の寛解過程論-治っていく過程の科研究者だが、
「治療は受付から始まる」という考え方を持ち、精神科において、挨拶、精神病棟のデザインやインテリアに気を使うという流れを築いた方である。
中井氏は、環境や挨拶といった「当たり前のこと」を大切にすることについて、次のように語っている。

「人と人との当たり前の言葉かけなどを軽んじるということは、海岸から富士山に登るようなもので、それだけ労力もかかる。
それよりは五合目までのことはきっちりやって、そこから登っていこうよということですね。」

まさに腑に落ちた、という感じでだ。
おそらくこの話は全てのことに通じている。
いつでもどこでも、「今よりも少しでも上」を目指していくのであれば、
常に心掛けておきたい。

【目次】
1 生物はなぜ光るのか 下村脩の研究人生
2 感染症にかける ゲスト 山内一也
3 偉人伝から遠く離れて マリー・キュリーと弟子・山田延男
4 原子核物理から心理の道へ ゲスト 佐々木玲仁
5 遺伝子工学と知らないでいる権利 ウェクスラー家の選択
6 禁断の不均衡進化説 ゲスト 古澤満
7 実践ショートショート 星新一と要素分解共鳴結合 ゲスト 江坂遊
8 空白の天気図と観測精神 広島地方気象台と猿橋勝子
9 二つの大震災から見えたもの ゲスト 石田瑞穂
10 ひとはなぜ回復するのか 中井久夫と統合失調症の寛解過程論
11 イリュージョンと脳の可能性 ゲスト 柏野牧夫
12 生物模倣のテクノロジー ジャニン・べニュスとバイオミミクリー

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