ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

気になる科学 (調べて、悩んで、考える)  

気になる科学 (調べて、悩んで、考える)
元村有希子



本書は、現役新聞記者による科学ネタのエッセイ集である。

ただ、科学ネタをタイトルにしつつ、科学とは関係ない私的エッセイが混じっている。
よく見ると、個人的なブログ記事の集約版らしい。
ところが、「新聞記者」っていう肩書を使っているので、
書かれている内容の客観性・公平性・信憑性にかなり悩んだ。

これは「元村有希子」という一女性のブログなのか?
それとも「毎日新聞科学環境部デスク」のエッセイなのか?

その違和感は、読み進むにつれ増していく。

例えば、
「◯◯はどうなったのだろう」なんて書かれると、
記者なら調べて記事にしてよと思う。でもすぐ、いやこれ記事じゃないのかなんて思う。

また意見を述べられていても、
「それは社としての意見? 記者としての意見? 個人としての意見?」と悩む。
だから「私的な本」とみなして読んでいると、「取材日記」が掲載されているし、
あれやっぱり「記者」としての文章なのかなあと思うと、その内容は私的な日記である。

誰にでも仕事はある。また「公私混在」エッセイも多い。

しかし、何であれ、社会的肩書を用い刊行するのであれば、
社会的立場との線引きがどうなのか、明瞭にする必要があるだろう。

仮に、医者が、医学についてエッセイを書いたとする。
その内容が何であれ、「医学的に裏付けがあると誤解されるかもしれない」という意識は持つべきだし、
それを踏まえた記述がなされるべきだ。
それが肩書を使う上での社会的責任だと思う。

本書の著者は、「記者」であり、それを強調している。
(ご丁寧に背の著者名にまで肩書を記載している。あまりこんなの見ない。)

「報道」は、世の中の全てについて(理想だが)公平性・客観性を期待されている。
その肩書を用いるのであれば、やはり公平性・客観性、そして科学記者としての正確性と
取材力を期待されるだろう。
しかし本書からは、元がブログだからだろうが、「書きっ放し」という感が否めない。

書きっ放しが悪いとはいわない。
だが、それなら一個人の責任で書くべきで、
「毎日新聞科学環境部デスク」なんて肩書は不要だろう。

著者のファンという私的期待で読むのなら良いが、
科学的なエッセイを期待する方にはお勧めしない。

(本記事は最初は別の本のレビューに追記していましたが、
 やはり、きちんと書く方が良いと思ったため別記事にしました。)
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category: エッセイ

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サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3   

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
村上 春樹



村上春樹は、えーっと「ねじまき鳥クロニクル」までリアルタイムで読んでいる。

以降は読めていない。村上氏の作品の質どうこうではなく、
単に自分の心にフィクション、それも村上氏の作品が読めるような心の隙間が無くなったためである。
まあ僕にとっての村上春樹ベストは「ダンス・ダンス・ダンス」だし、まあ良い。
ただ、時折刊行されるエッセイは読んでいる。合間に気持ちよく読めるのがいい。

どうして僕にとって、村上氏のエッセイが心地よく感じるだろうか。

おそらくその理由は、ノーベル文学賞候補だとか色々言われていることは全く関係なく、
村上氏が一貫して、一人の作家としてのスタンスで、
正直に感じ、正直に語っている点にある。
そこに正義感とか公平さとか世直しとかはなく、あくまで村上氏個人がある。

本書でもそのテイストは健在である。残念ながら連載は終了したとのことだが、
また何か村上氏のエッセイは読みたいものだ。

なお本書で、ブルー・リボン・ビールが「労働者のビール」という位置づけであって、
映画「グラン・トリノ」でクリント・イーストウッドが飲んでいたのはブルー・リボン・ビールだった、ということ、
それと「蟻とキリギリス」が元は「蟻と蝉」だったけど、北方ヨーロッパには蝉がいないから
キリギリスになった、という事を知った。



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category: エッセイ

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卵(落とし)記念日  

卵を落として割りました。

久しぶりの卵かけごはん。ワクワクして2杯目に進んだ時です。
左手小指の剥離骨折が、未だに完治してないのが原因でしょう。
年齢のせいではない、と思いたい(←骨折の治りが遅いのがそもそも年齢のせい)。

片付けしながら、ふと「この前に卵を落としたのっていつだろう」と考えました。
ここ20年くらいはありません。
子供の頃以来かもしれません。

そうすると、僕的に歴史的な一日ともいえます。
卵(落とし)記念日です。

 欲張って卵を落とす水曜日
  やむにやまれぬ卵かけごはん

才能のかけらもありません。
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category: 雑記:日々のこと

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池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」  

池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」
池上 彰



本書でも触れられているが、学校教育ですぽーんと欠けがちなのが現代史。
1年の最後の頃で端折られるし、しかも毎年新しい事実が上乗せされる。

そのくせ、現在の世界情勢を知ろうとすると、
第二次大戦前後以降の史実を知ることが不可欠となる。

例えば僕は70年代生まれなので、ベトナム戦争は生まれる前から3歳頃までの話。
だから、ベトナム戦争を踏まえた東南アジア情勢や冷戦構造なんて分からない。
けれども、学校では習わない(ほとんど時間が割かれない)。

何となく、1960年~1980までの歴史が、知識上からも経験上からも欠如している感じである。

世代によって違うと思うけれど、誰しも自分の誕生年の前後10年くらいは、
そんな感じなのではないだろうか。
歴史ではないが、リアルタイムでもない「現代史」。

それを池上氏らしく、わかりやすく解説しているのが本書。
元は東工大での講義とのことで、語り口も平易であり、
不必要に細かいところに入っていかない。
それでいて「因果関係」は分かるという良書となっている。

本書だけで現代史が理解できるものではないだろうが、
ここをスタート地点とすれば、かなり良いダッシュが効くと思う。

それにしても、
それぞれの時代によって、前提とする知識と経験は異なる。
それを「世代差」というのだろうが、
日本では、第二次世界大戦以降の政治・文化・環境・工業の変化速度は恐ろしいものがある。

そんな日本での「世代間格差」というのは、
実は様々な分野で、とんでもなく根深いところで原因になっているのではないだろうか。


【目次】
はじめに―冷戦がわかると「この世界のかたち」が見える
東西冷戦―世界はなぜ2つに分かれたのか
ソ連崩壊―社会主義の理想が「怖い国」になるまで
台湾と中国―対立しても尖閣で一致するわけ
北朝鮮―なぜ核で「一発逆転」狙うのか
中東―日本にも飛び火?イスラエルやシリアの紛争
キューバ危機―世界が核戦争寸前になった瞬間
ベトナム戦争―アメリカ最大最悪のトラウマ
カンボジア―大虐殺「ポル・ポト」という謎
天安門事件―「反日」の原点を知っておこう
中国―「経済成長」の代償を支払う日
通貨―お金が「商品」になった
エネルギー―石油を「武器」にした人々
EU―「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折
9・11―世界はテロから何を学べる?
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category: 歴史

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御茶請け ねんりん家の「バームツリー」  

「100種類のバウムクーヘンを食べる」計画進行中。

今回は、ねんりん家の「バームツリー」をご紹介。
よろしければ、ご覧下さい。

「100種類のバウムクーヘンを食べよう!」
♯005 2013年12月31日 ねんりん家の「バームツリー」

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category: 雑記:日々のこと

thread: スイーツ - janre: グルメ

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月例の作業を実施  

先週末は私用で広島県へ。
色々思うことがあり、将来のためにこのブログに日記的なこともできるだけ残しておこうと思いました。

本日は家事手伝いと、事務局をしている野鳥保護団体の会誌作成。

会誌の作成は、原稿を作り、コンビニでコピーし、封筒の宛名印刷して封入。明日発送予定。
7・8月は合併号ですので年11回、毎月これを行っています。いつの間にか12年も経ってしまいました。
県立図書館にも送っていますが、将来のための記録残し。いつか奇特な人が活用してくれるでしょう。

先週は、レビューする予定のモノ以外にも「カレンダーおもしろ活用術 毎日がワクワク楽しくなる110のワザ」、「レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)」を読了。悪くはないですが、あえてレビューするほどでもないかなと思いました。気が変わるかもしれませんが。

体調はやや風邪気味。

あとは毎日、少しずつブックオフで購入した「封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)」を読んでいます。500ページ余りでコストパフォーマンス抜群。日記的なものを書こうと思ったのも、これと「M氏の幸福研究室」が一因です。
とにかく書こう、という気になったので、いい影響ですね。ではまた。

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category: 雑記:日々のこと

thread: 日記 - janre: 日記

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歴史をつかむ技法  

歴史をつかむ技法
山本 博文



何となく歴史週間。

学生の頃、歴史を学んでいるときに引っ掛かったのが、
「なぜそう呼ぶのか」ということ。

例えば、平安時代あたりによく出る「○○の乱」と「○○の変」。
なぜ「乱」と「変」で使い分けるのか。なぜ元寇は「役」なのか。
頭から覚えるだけなのだが、理解できずに言葉だけ覚えるのはどうも居心地が悪かった。

また、歴史の区切りだと「飛鳥時代」なのに、文化は「飛鳥文化」「白鳳文化」と区分するのか。
それぞれの文化の違いがあることは何となく理解していたけれど、
なぜそこで区切るのか。

そういう根本的なことが理解できていなかった。
言い換えれば、歴史の流れと名称だけを学び、意味を学んでいなかった。
それが何となく分かったのは、学校教育とはかなり離れた頃になってからだった。

本書ではその点を重視し、歴史という時間、また歴史上の物事を区切る考え方、
歴史家なら常識なのだろうが、学校教育では端折られがちな部分を解説する。

例えば、先ほどの「乱」と「変」。明石散人もどこかの本で書いてましたが。
p22
簡単に言えば、「乱」は軍事蜂起を伴う国家(天皇)への反抗
「変」はときの政権の転覆工作


特に、第1章「歴史のとらえ方」と第2章「歴史の法則と時代区分」は、
まさに歴史を概括するための考え方や用語の使い分けが紹介されている。
中学校以降の日本史を学ぶとき、これを知っていればまさに「理解が進む」だろう。

第3章以下はそうした知識を踏まえての通史となっている。
第1・2章ほどの新しいことを知る感動には欠けるものの、最新の論が紹介されており、
なかなか楽しい。

さて、本書とは異なるが、歴史の流れを追いつつ、かつ歴史の因果関係を知り、
しかも楽しく読める希有の本がある。
頭から鵜呑みにするべきではないが、江戸期以降の政治と文化の「うねり」を把握するのに、
本書シリーズほど適したものを知らない。
こちらは特にお勧め。いつかレビューしたい。

幕末篇は連載中。


【目次】
序章 歴史を学んだ実感がない?
第1章 歴史のとらえ方
第2章 歴史の法則と時代区分
第3章 日本史を動かした「血筋」
第4章 日本の変貌と三つの武家政権
終章 歴史はどう考えられてきたか

【メモ】
p102
何をもって鎌倉幕府が開かれたとするかは、研究者の解釈次第。
1180年 南関東軍事政権の確立
1183年 朝廷から東国支配権の承認
1184年 頼朝政権の政治組織の整備
1185年 守護・地頭の任命権
1190年 朝廷が右近衛大将に任命
1192年 征夷大将軍に任命
それをきちんと説明すれば、同じ史実を元にしても歴史は解釈次第で書き方が変わるということを教える例になるが、単に年代の変更だけに注目すれば混乱の元。

p107
安土・桃山の「桃山」は、秀吉が関白を辞めた後に伏見(京都府伏見市)に気づいた城があった場所の地名。ただしそこが桃山と呼ばれるのは江戸時代以降。江戸幕府が伏見城を廃城にし、その跡地に桃を植えたため桃山と呼ばれるようになった。

p124
河内祥輔氏の指摘
「(古代天皇家の)皇統でいう「直系」は、もとは単に「天皇と皇女の間に生まれた子供」であった」
実際に母が皇女でない場合、一代限りの中継ぎに過ぎない。
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category: 歴史

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水族館で珍に会う  

水族館で珍に会う
中村元



著者は、水族館プロデューサーとのこと。お名前はどこかで聞いたことがあります。
本書は「珍」というカテゴリで、水族館で見られる生き物をカタログ的に紹介するもの。
右ページがカラー写真。これは水族館で飼育している個体を撮影したもの。左ページが解説となっている。

生物種として詳しく説明するほどではなく、「水族館に行ったときに、どんな生き物に注目すると楽しいか」程度のマメ知識として読むものと感じた。

近くに楽しめる水族館があったり、水族館に行こうかなという家族にはお勧め。

あと、ちょっと誤植が数か所残っていて、残念ながら、それが「あっさりした本」という印象を加速させた。
よってレビューもあっさりめ。


【目次】
第1章 クラゲ珍
第2章 深海生物珍
第3章 深海魚珍
第4章 両生・爬虫珍
第5章 巨大珍
第6章 海獣珍
第7章 鳥珍
第8章 淡水魚珍
第9章 姿珍
第10章 稀少珍
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category: 魚類

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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野鳥観察会を開催しました。  

冬ですが、野鳥は賑やかでした。

昨日は、栗林公園(高松市)で野鳥観察会を開催しました。

残念ながら小鳥類は少なかったのですが、ミサゴ(魚食性のタカ類)をはじめ、
オオタカ幼鳥、ノスリなどが入れ替わり現れて、豪勢な観察会でした。
中でもノスリがミサゴを追いかけてたのですが、初めて見ました。
(ミサゴを追うノスリの写真は、守る会のホームページで紹介しています。なかなか出会わないシーンと思いますので、ぜひご覧ください。)

さて、園内で出会った野鳥をいくつか紹介したいと思います。

栗林公園内では、あちこちでマガモがいます。冬鳥。
一年中いるのは家禽化されたアイガモか、アイガモとの雑種です。栗林公園にも少しアイガモがいます。
ここでは年によって、ヨシガモやオシドリが混じる時があります。
写真では、奥に雌がいます。
マガモ201401

人が少ない芝生でいることが多く、見過ごしがちなのがビンズイ。セキレイの仲間で、スマートな体形です。
香川県では冬鳥で、四国では剣山などで繁殖します。シックな色合いがお気に入り。
ビンズイ201401

山近くの水場では、キセキレイが出現。一年中いる留鳥ですが、普通は山間部の渓流に多く、冬に平地に降りてきます。
この個体は、皆が観察しているところに、どんどん近寄ってくるサービスぶりでした。
キセキレイ201401

栗林公園での観察会は、観光客の方々も「何だろう」と食いついてくれるのが楽しいところ。
本日も多くの方に、ミサゴをご覧いただけました。
皆さんが野鳥(と言うか身近な自然)に興味を持っていただけると嬉しいのですが。




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category: 雑記:日々のこと

thread: 今日の出来事 - janre: 日記

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IRDER (バーダー) 2014年 02月号 北海道「極上」バードウォッチングガイド  

BIRDER (バーダー) 2014年 02月号 北海道「極上」バードウォッチングガイド



北海道は、1度だけ行ったことがある。仕事で一泊。
あまり自由時間はなかったが、北海道大学植物園へ行き、1時間くらいだけ鳥を見た。
そこまでするのは、北海道はブラキストン線のおかげで、本州とはかなり鳥類相が異なるからだ。

例えば僕のアイドルであるエナガさんも、北海道では眉がないシマエナガとなる。
まず四国のエナガ(亜種キュウシュウエナガ)。撮影は僕。太い眉毛もチャーミングである。
エナガ20140111

一方北海道のエナガ(亜種シマエナガ)。海外の図鑑で様々な鳥も見ているが、「愛らしさ」では世界一だと思う。
これが見たかったのだが、幸い出会うことができた。


また、この植物園の中には博物館(といっても小さい建物)があり、
あまり期待しないで入ったら、かなり充実した標本が展示されていた。
何といっても、あの南極物語で有名なタロがいたのである。驚いた。

さて、そんな北海道へ赴く際、道外ではやはりアクセス・見どころ・時期等々、分からないことが多い。
ネットが普及していても、やはり「野鳥を見る」という目的に特化した情報は得難い。

そこで役立つのが今回の特集である。
BIRDERでは時折こうした特集を組むが、今回は特に地元在住の鳥屋さんの協力のおかげか、
かなり充実したものとなっている。数年後でも十分役立つだろうから、
いつか北海道に行きたいと思っている方は、ぜひ手元に持っておきたい号である。

ああ、北海道に行きたくなっちゃうな。

ところで、毎号なんだかんだで楽しみにしているYoung Gunsの野鳥ラボ。
今回は[ケアシノスリの齢・性差と亜種]である。

まず猛禽類の識別では、性・齢をおさえる必要がある。
また本種のように渡り鳥の場合、渡来する可能性のある亜種もチェックする必要がある。
でないと、見た目の印象から、ついつい既知の種(普通種であれ迷鳥であれ)に当てはめてしまい、
正確な識別ができなくなりがちと思う。
本記事では、ケアシノスリにおいて念頭に置くべき課題がコンパクトに整理されており、
有用だろうと思う。

残念ながら僕はケアシノスリを見たことがないが、資料として持っておきたい。


【目次】
FEATURE ARTICLES
あこがれの鳥と出会うための「北海道「極上」バードウォッチングガイド」
・憧れの探鳥地「北海道」—その魅力とは?  文・写真●先崎理之
・読者が選んだ北海道に行ったら、ぜひ会いたい鳥BEST25  文・写真●大橋弘一
・生物だけじゃない! ブラキストン線と北海道の特異性  文●植田睦之
・北海道の探鳥地ベスト10  文・写真●大橋弘一
・札幌市内の探鳥ガイド  文・写真●大橋弘一
・北海道の海は鳥が熱い オススメ海鳥クルーズ7選
  文・写真●井上大介、大木絵里香、千嶋 淳、南波興之、藤井 薫、宮本昌幸
・広大な「未開拓フィールド」が残る北方領土にはどんな鳥がいるのか?  文・写真●中川 元
・北の大地で残したい、珠玉の鳥風景10選  文・写真●井上大介
・北海道での冬探鳥、ここに注意  文・写真●井上大介
・人気の鳥はここにいる、北海道探鳥早見表  構成●大橋弘一
・オオワシ、オジロワシの受難〜今、海ワシたちに起きている「危機」とは?  文・写真●齊藤慶輔
・バードウォッチングで街興し—根室市の野鳥観光振興の取り組み  文・写真●新谷耕司

ENJOY BIRDING
・BIRDER Graphics[ノルウェー、北極圏の冬〜白銀の世界に飛び交う鳥たち] 文・写真●菅原貴徳
・Young Gunsの野鳥ラボ[ケアシノスリの齢・性差と亜種] 構成●Young Guns
・鳥の形態学ノート[ヨタカ嘴] イラスト・文●川口 敏
・Field Report[ハクガンを見に。] イラスト●水谷高英
・私のケッサク!“鳥”写真[第16回募集 入賞作品] 写真●読者の皆さん 選評●叶内拓哉
・Bird Tracking[奥秩父11月19日 晴れ] イラスト●赤勘兵衛
・ぶらり・鳥見 散歩道[念願のシロハヤブサと、ついにご対面!(北海道・むかわ町)] 文・写真●♪鳥くん
・野鳥圖譜[タシギ] 画・文●佐野裕彦
・BIRD CHALLENGE for ビギナーズ[草地にいる茶色っぽい小鳥(スズメ・ホオジロ・ベニマシコ雌)] 文・写真・イラスト●神戸宇孝
・伝説の翼[白鳥(swan)] 画●長島 充 文●斉藤ヒロコ
・唐沢流・自然観察の愉しみ方[アカエイと水鳥、谷津干潟の魅力] 文・写真●唐沢孝一
・東北の鳥たちは今[南三陸沿岸のコクガン(1/2)] 報告●嶋田哲郎
・今月のプレゼント
・BOOK REVIEW
・BIRDER’s BOX

BIRDER NEWS
・冬鳥観察のすべてのシーンに—ニコンMONARCHシリーズ
構成●BIRDER イラスト●東郷なりさ 協力●株式会社ニコンイメージングジャパン
・大都会に現れたミゾゴイ  文・写真●山田芳文、♪鳥くん
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category: 野鳥

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映画:パンドラム  

映画:パンドラム



公開当時は気が付きもしなかったけど、何だかネット上の評判が良いのでレンタル。

ある宇宙船で2人の飛行士が冷凍睡眠から目覚めたとき、
二人は一時的な記憶障害に陥っていた。
自分が誰か、何のために乗船しているのかもわからない中、
船内の機能は停止。
しかも、自分たち以外の何かが船内にいる-。


こうした宇宙モノSFは近年たくさん製作されているため、ワンパターンかなと思っていた。
しかし評判通り、なるほど結構楽しめた。

宇宙モノによくある色々なトピックが盛りだくさんだが、
なかなか構成に破綻もなく、ああなるほどな、と納得。

何かに似ているなという気がしたが、
ダイ・ハード第1作目の雰囲気である。
ああいう、わけもわからず危機的状況に陥り、しかも脱出不可能というシチュエーションが好きな方は、
楽しめると思う。

しかしながら、1月1日に見る映画ではなかった(´・ω・`)。
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category: メディア:映画

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謎の古代豪族 葛城氏  

謎の古代豪族 葛城氏
平林 章仁



司馬遼太郎の「街道をゆく 1」に、「葛城みち」という章がある。
一言主命という土着の神(とそれを崇める部族)と天皇(とその率いる部族)と関わりから、
葛城という地に住む部族の独立性と盛衰を概観している。
この章から、葛城氏というものに若干の興味を持っていた。

本書は、その葛城氏に注目し、諸文献をもとにその実像に迫る書である。
記紀等の内容から、ヤマト王朝の職務は内容に応じて氏族に分散していたが、
特に葛城氏は、対外交渉、特に現地に赴いての交渉だったと考えという。

それは、葛城氏の祖とされる葛城襲津彦の所伝が全て朝鮮半島関連であることから類推され、
葛城氏の地域基盤は内陸ながら、広大な河川・海上交通網を掌握していたという。

その影響力から、5世紀は、葛城家の女性が最も多く天皇家に入内した。
むしろ、葛城氏と関係のない天皇の方が少なく、第15代応神天皇から第25代武烈天皇までの11代のうち、第20代安康天皇と武烈天皇を除く9代までが、葛城氏の女性を母もしくはキサキとしていたほどである。

その葛城氏が、忽然と衰退してしまう。
それは、天皇家が葛城氏との関係を断ち、対外交渉権を得ようとしたことが主原因である。
しかし天皇家と葛城氏の勢力均衡も破綻し、また天皇家による対外交渉もうまくゆかず、王権が弱体化したという。

遥かな古代のことゆえ、著者の研究による推測も大きいと感じるが、
諸文献を踏まえた丁寧な展開には、さほど無理を感じない。

また、確かに天皇家と葛城氏の姻戚関係とその消滅は、
大きな歴史的意味を持っているのだろう。

大和王朝との関わりではどうしても出雲王朝に目がいきがちだが、
葛城氏をはじめ、他の諸部族との関わりもやはり興味深い。

こうした視点からの古代史論が盛んになることを、もっと期待したい。


【目次】
第一章 葛城氏の誕生
第二章 天皇家と葛城氏の女性
第三章 葛城氏の権力基盤
第四章 遺跡から見る、渡来人との関係
第五章 葛城氏の滅亡
第六章 葛城氏滅亡後のヤマト王権
第七章 神話・神社に隠れた、葛城氏の痕跡
終 章 新たな謎と今後の課題

【メモ】
p145
第三者の侵入を拒絶するような特別な聖域を、アジールという。
アジール=
世俗権力の干渉や世俗法の適用を受けない特権を保証された特別な場所で、墓・神社・寺院・教会など。アジールを支配するのは宗教的秩序のため、世俗の法が適用されない。

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category: 歴史

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連合艦隊・戦艦12隻を探偵する  

連合艦隊・戦艦12隻を探偵する
秦 郁彦,戸髙一成 半藤一利




「戦艦12隻を探偵する」というタイトルに惹かれて読む。
各戦艦の概要や戦史等が冷静に深掘りされているのかと思ったら、違った。

秦 郁彦・戸髙一成・半藤一利の三者による、戦艦よもやま話といった趣。
様々な薀蓄が語られているが、各戦艦について統一的に紹介されてるわけでもなく、
全体を突き通すテーマがあるわけでもない。
「探偵する」というタイトルはちょっとミスリードである。

内容としては、戦艦なんて「大和」と「武蔵」しか聞いたことないよ、という層にとっては、
日本がどのような思想で戦艦を建造し、どのように運用したか(運用しなかったか)という
アウトラインを知る手掛かりになるだろう。
また各氏の説明によって、
当時の海軍上層部がどのような愚かな、ムダな運用をしたのか、ということが実感できる。

ただその一方で、
各氏は「戦艦」そのものに思い入れがあるために、
「いかに戦艦らしくあるべきか」という思考に進むときがある。
また、「この局面なら、こう運用すべきだった」という論になる時もある。
正直なところ、各戦艦に乗っている人命に配慮した言と思えず、違和感を感じる。
もちろんそういう仮想戦はを否定するものではないが、
それはそういう文脈・立場で披露すべきか、
ごく個人の話で留めておけばよい。

しかし本書は、「探偵する」という客観的にタイトルでありながら、
結局3氏の個人的趣味を読まされている感が強い。
その点、かなり残念であった。

【目次】
第1話 海軍の象徴、戦艦について
第2話 金剛型戦艦四隻の戦い
第3話 よく戦った扶桑型四隻の戦艦
第4話 海軍の象徴・「長門」と「陸奥」
第5話 世界一の巨大戦艦・「大和」と「武蔵」

【メモ】
p21
・帝国海軍の戦艦は、
 「長門」「陸奥」「扶桑」「山城」「伊勢」「日向」「金剛」「榛名」「比叡」「霧島」
 と五七調で覚えていた。

p52
・日本の魚雷は40km射程がある。しかしそれだけ標的の移動時間があり、命中しない。

p66
・日露戦争後の艦隊整備計画=八八艦隊。
艦齢8年以内の戦艦8隻、巡洋艦8隻をそろえる計画。
そのままだと、国家予算を圧迫しかねなかった。ワシントン海軍軍縮条約で破棄。

p113
戸髙氏/海上自衛隊の護衛艦「はるな」のタイムベル(時鐘)が、竣工時にも古いもの(「はるな」と書いている)が架かっていた。戦艦榛名のものを持ってきたのかと想像している。

p244
戦後、空襲については詳しく調査されたが、艦砲射撃による被害はあまり記録されていない。
しかし、艦砲射撃を受けた都市は案外多い。

p252
「長門」「陸奥」を作りだしたのは大正初期。明治維新から40年程度。ヨーロッパの造船技術を学び出してから20年程度。
しかし積んでいたのは世界最大級の主砲だった。

p254
戸髙/
かつて日本はいかに沈まない軍艦を作るかを考えていた。「弾が当たっても穴があかない設計」だから、「あいたときの事など考える必要がない」という論理になってしまう。

p270
「大和」「武蔵」は魚雷が命中してどんなに傾いても、五分以内に傾斜四度まで持ち直す。
二本当たると30分以内に傾斜四度まで持ち直す。
しかし3本以上は計算外・想定外だった。

p296
「大和」は作戦中止命令を出したので、同行した駆逐艦4積は沖縄に突っ込まず命拾いをした。
しかし中止命令のため、それまでに死んだ人は「特攻戦死」にならなかった。

p303
日本人が作ったもので、未来まで世界一が保証されているのは「大和」だけ。



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category: 戦争

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映画:最高の人生の見つけ方  

映画:最高の人生の見つけ方

今年から、本以外のメディアも記録していこうと思う。
誰かの参考になれば。

さて、人生でやりたい100のリスト。僕も書き始めているが、まだ50個にも及ばない。
もっと自由に書くべきだろうが、少しずつ、自分自身と向き合いながら書きたいと思っている。
ところで、その「人生でやりたい100のリスト」のバイブルと言えば、ロバート・ハリスの「人生の100のリスト」(レビューはこちら)。


これを読んでしばらく後、映画「最高の人生の見つけ方」の存在を知った。シンクロニシティである。


実直な自動車整備工カーターと、大金持ちの実業家エドワード。
余命半年から1年と宣告されたとき、たまたま同じ病室だった。
カーターがふと書きかけた、人生でやりたいことリスト「バケット・リスト(棺桶リスト)」をエドワードが拾い、思いついたことを書き加える。
「荘厳な景色を見る」、「赤の他人に親切にする」、「涙が出るほど笑う」、
「スカイダイビングをする」、「ライオン狩りに行く」、「世界一の美女にキスをする」…… 。
そして二人は、リストを実現するために人生最後の旅に出る。

実業家エドワードの財力から、やりたいことは次々とかなうが、
しかし、中には財力ではどうしようもないことがある。
それを実現するのは、自分自身の決意のみ…。



この物語は「バケット・リスト」だが、その思想は「人生でやりたいことリスト」だ。
100のリストに興味がある方や、
自分の人生にポジティブに向き合っていきたい方に、特にお勧めしたい。

主演はモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン。
チャーミングな爺さん二人の映画であった。

アメリカ、2007年公開。
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category: メディア:映画

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ミドリムシ大活躍! -小さな生物が創る大きなビジネス  

ミドリムシ大活躍! -小さな生物が創る大きなビジネス
石川 憲二


世の中、名前は重要である。
例えばクロレラ。少なくとも怪しい生き物という響きではない。

一方、ミドリムシ。
あれは石垣島だったのだろうか。どこかで、ミドリムシジュースだかソフトクリームだが、
そんなモノを販売している店を見かけた記憶がある。
ムシの仲間っぽいと思って通り過ぎた。残念な出会いである。

ミドリムシは、ムシではない。
鞭毛によって動く動物的なところがあるが、葉緑体を持ち光合成を行う単細胞生物。
ミドリムシ属はEuglenaと言うそうだが、
最初からこのユーグレナという名前であれば、一般受けも早かったと思う。

この動物的でもあり植物的でもあるという生き物は、
栄養学的にも双方の栄養素を豊富に含んでいるらしい。
また、種類によっては体内で油脂成分を生成するため、バイオ燃料としても有望とのこと。
次世代の資源として、現在注目を浴びている。

本書はそのユーグレナについて、いかなる生き物で、いかなる研究がなされているかを紹介する。
様々なプロジェクトの中で、特にユーグレナ社の取り組みにスポットを当てすぎの感はあるけれど、
既に大量生産技術を獲得した同社が取り上げられるのは仕方がないところ。

今後新興国が台頭したり、資源競争が激しくなる中で、
ユーグレナは次世代バイオ資源として期待できる。
ただ、それを本当に活かし、競争力あるところまで引き上げるには、
日本全体のシステム―例えば農地転用や流通の世界でも変革が必要だろう。
しかしながら、日本では国としての取り組みにいまひとつ迫力がない。

このままでは、諸外国における大きな取り組みが進んでいる中、
iPS細胞のように、一研究者(または一企業)が諸外国そのものと競争しなければならない事態になるのではないだろうか。

ユーグレナ(ミドリムシ)は、少なくとも研究しがいがある資源である。
今後の動きにも注目したい。

ミドリムシのリーディングカンパニー、
ユーグレナ社のホームページはこちらhttp://www.euglena.jp/

【目次】
序章 ミドリムシ、あなたの隣のすごいやつ
第1章 ミドリムシと米さえあれば人は生きられる―完全栄養食品としての可能性
第2章 ミドリムシがジェット機を飛ばす日―開発が進むミドリムシ燃料の現状と未来
第3章 地球温暖化や水の汚染を防止する切り札―二酸化炭素固定から水質浄化プラントまで
第4章 石油を使わずにプラスチックをつくる―ミドリムシを原料にしたバイオ素材開発
第5章 日本は藻類バイオマスの先進国―ミドリムシそして藻類による新ビジネスの創生へ


【メモ】
ミドリムシ
・単細胞生物
・葉緑素をもち、光合成する
・鞭毛を動かし、動物のように移動する
・植物質と動物質の両方の栄養素を含む
・クロレラは細胞壁をもつが、ミドリムシには無いため、栄養素を無駄なく吸収できる

 
p46
 ミドリムシ:高タンパク質であるだけでなく、アミノ酸をバランスよく組むうえ、植物性の栄養素も豊富→草食の家畜向け資料としては、肉骨粉や魚粉より適していると考えられる。

p80
ジェット燃料の高値傾向が続く理由として考えられるもの
・原油価格は2011年以降、1バレル100ドル程度の高値安定。
・今後も新興国の経済成長が続き、航空需要は増大。
・LCCの台頭による新たな顧客の増。

p89
また、厳しい温室効果ガス排出規制に対応する必要がある一方、
石油の高騰が起こると利益率の高いディーゼル燃料が生産されがち(ジェット燃料は減産)なため、
工業的に安定生産できるジェット燃料が望まれている。

p110
日本国内には約100種のミドリムシが生息。ユーグレナ社ではデータベース化をしているという。

p161
石油のケロジェン根源説
・水中のプランクトンや藻類が大量に沈み、有機物の堆積層を作る
 →堆積物が埋没し、地圧・地熱による化学反応でケロジェンという高分子物質の集合体ができる
 →さらに深く埋没し、ケロジェンが分解されて石油や天然ガスになる

近年、これ以外にも生成ルートがあるのではないかと考えられている。
・天然ガスの主成分であるメタン:嫌気性のメタン菌でもつくられる
・Oleomonas sagaranensis HD-1という細菌は、通常は石油を分解するが、酸素も石油もない環境では周囲の有機物を吸収して細胞内に石油(炭化水素)を作る(=石油分解菌)

ミドリムシも酸素がある環境では多糖類パラミロンを生成し、酸素がすくない環境ではそれを分解して油脂成分のワックスエステルにする。
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category: 植物

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野鳥の調査に行ってきました  

冬の五色台。カラ類と邂逅。

環境省のモニタリングサイト1000(森林の鳥類調査)、冬季2回目を実施。
夏は早朝5時にはスタートなので、4時起きで山中へ行きます。
それに比べれば8時スタートの冬は楽なのですが、寒かった…。
でもまあ、積雪がある地方の方に比べれば天国でしょう。

僕のコースは、五色台にある白峰寺の遍路道。
鎌倉時代からの遍路道ですので、路傍の石塔、標識、踏みしめられた石など、
何度歩いても歴史を感じるものがあります。
また、毎回お遍路さんに会うのも遍路道ならでは。今日もお二人に会いました。

この調査には最初から参加してますが、今回が平成25年度(2013-14)、
前回が平成22年度(2010-11)、その前が平成17年度(2005-06)。
その前にも別調査で同じコースを歩いていたのですが、
もう10年経つんですね。

10年も経てば環境の変化が気になるところですが、
幸い僕のコースである遍路道は、四国にあっては日常的に使用される山道。
程よく整備されつつ、伐採などの環境改変はほとんどありません。
樹種もさほど変わっていないし、落ち着いた良いコースです。

さて今回、道端のコゲラの巣穴(未使用)を見つけました。
ちょっと見にくいですが、斜めになった幹の上部、黒い穴があります。
巣穴20140111
コゲラの巣穴は、山道を歩くときはいつも探しているのですが、
これは低い。地面から1m程度。
この低さは、同じこのコースで1度見たきりです。
この高さで穴を掘る気になって、ある程度掘れるんだから、コゲラにとっては良い環境なのでしょう。

野鳥としては、西日本では普通の低山的なところ。
樹木の密度は高いけれど、樹高は低い。
夏場はキビタキやセンダイムシクイ、
冬場はシロハラが目立つくらい。あとはヒヨドリとカラ類・コゲラなどが主です。
今冬はウソの声がしましたが、あまりここでは見やすくありません。ルリビタキもいなかったなあ。残念。

モニタリング調査終了後にも、カラ類の混群に出会いました。
シジュウカラさん。幹を盛んに掘り返してました。すました感じ。
シジュウカラ20140111

ヤマガラさん。遍路道でも多かった。
ヤマガラ20140111.jpg

エナガちゃん。体の大きさは、大人の男性の親指くらい。
真面目に鳥を見始めた頃、2mくらい近くの目線の高さに群れが降りてきて、
肉眼でじっくり見られました。あの経験がなかったら野鳥を続けてなかったと思います。
エナガ20140111

次回歩くのは、また数年後でしょうが、
いつもの野鳥に、普段通りに出会いたいものです。
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category: 雑記:日々のこと

thread: 今日の出来事 - janre: 日記

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オーロラ 宇宙の渚をさぐる  

オーロラ 宇宙の渚をさぐる
上出 洋介



オーロラは、人を魅了する。
このご時世、映像では何度も見ているけれど、テレビで放送されるとつい見てしまう。
2度と同じものがない、という刹那感と、
音がないという静寂感。おそらく日々の生活ではなかなか得られないものが、そこにある。

本書はオーロラに関する知識をダイジェストに並べたものではなく、
著者のオーロラ研究をふまえて時系列に整理されたもの。

こういうつくりの本は、著者がどのレベルの人かということで楽しみが左右されるのだが、
本書の著者は、まだ地上観測しか手段がない時代からオーロラに魅了され、
アラスカ大学、コロラド大学、アメリカの国立宇宙環境研究所、国立大気科学研究所などで、
常にオーロラ研究の第一線にあった人。

すなわち本書は、極めて良質のオーロラ研究史と言ってもいいと思う。
その取り上げるレベルも高く、数式そのものは出てこないにせよ、
かなり高度な計算方法・分析方法がさらりと使われるので、
すっと理解できる人は少ないのではないだろうか。
正直、僕は無理だった。

しかし、そうした細かいな原理は別として、
著者らによる研究によってオーロラがどんどん解明されていく興奮は、
存分に楽しめる。

何より、宇宙の渚、という言葉がいい。

【目次】
オーロラ研究の展開と転回―美学から科学へ
第1部 美貌の夜空を見上げる
第2部 オーロラを「上」からつかまえた!
第3部 「宇宙の実験室」へようこそ
星の欠片である生命の灯を絶やさないために

【メモ】
p33
オーロラという名前は、地上の生物に夜明けや希望をもたらすギリシャ神話の女神オーロラAuroraに由来すると言われる。名付けたのはガリレオと言われている。

p53
1859年9月1日、太陽の大黒点近くで大きなフレア。17時間後に世界中で大きな磁気擾乱。ハワイやキューバ、日本では和歌山あたりでもオーロラが見えた記録がある。

p58
オーロラの色は、宇宙から入るプラズマ粒子が地希有の上層大気の原子・分子にぶつかって生じる。
酸素原子→白っぽいグリーンや赤
窒素分子→赤や青、鮮やかなピンクや紫。
→すなわち、地球の大気だからこそこの色のオーロラが見られる。

p150
太陽の中心は1500万度、外側表面では6000度。しかしその数千m上空のコロナは100万~1000万度。
どうしてこうなるのかは、未だに解明できていない。

日本(低緯度)からは、オーロラの上半分の赤い部分のみを地平線付近に見るため、赤色のオーロラが見える。(赤気。)

p155
R.R.Baker(「鳥の渡りの謎」の著者)→著者への私信
「これほど多くの動物が磁場の影響を受けていることが知れると、ひとり人間だけがこの地球で例外者であると仮定する方が非現実的です」
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category: 地学

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御茶請け ラ・ファミーユの「黄金バウムクーヘン」  

年末年始のお休みも本日で終了。やりたい事はたくさんありましたが、無念です。
でも昨日は、広島県の妻の実家と香川の僕の実家をはしごしました。
子供たちを年の初めに双方の祖父母(広島県は曾祖母も)に会わせることができて、
まあよかった。

さて、昨年開始した100種類のバウムクーヘンを食べる夢実現計画。
バカなことを思ってましたが、着実に進んでいます。こういうのも楽しいですね。
本日は、♯004 2013年12月21日 ラ・ファミーユの「黄金バウムクーヘン」の記事をアップしました。
読書の御茶請けにぜひどうぞ。


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category: 雑記:日々のこと

thread: スイーツ - janre: グルメ

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スズメ―つかず・はなれず・二千年  

スズメ―つかず・はなれず・二千年
三上 修




スズメの謎: 身近な野鳥が減っている!?」(レビューはこちら)と同著者によるスズメ本。
日本のスズメ個体数を推測したということで、一時よくニュースにも取り上げられたので、
どこかで耳にした人も多いだろう。

本書は岩波科学ライブラリーらしくコンパクトでわかりやすくまとまっているため、
スズメについて詳しく知りたい人には良い入門書である。

前著との違いとしては、本書では日本人とスズメとの歴史(文学や宗教・伝統面)や、スズメの生態についても触れている点。またスズメの営巣場所事例はカラー写真を用いており、こちらの方がわかりやすそうだ。
それを踏まえると、

おそらく、研究手法や背景を知りたい人は前著、
スズメそのものについて多面的に知りたいのは本書、と考えればよいだろう。

少なくとも、著者のスズメ研究については、新しい知見が盛り込まれてはいないようだから、
前著を読んだ人が、あえて手を出す理由は少ないと思う(文化面が知りたいなら別である)。

スズメについていえば、今春我が家の巣箱でも繁殖した。本当に身近な鳥である。
しかし鳥類標識調査などでは、本当に賢い鳥だと実感する。人間の捕獲圧が強かったせいか、
人間から逃れようとする意識とテクニックは、他の鳥よりも強いと感じている。
また、平べったく丸い頭、コンパクトで丸い翼と、
ちょこまかと動くのにぴったりの体形だ。

僕の調査実績の中では、香川県丸亀市土器川河口にいた個体が、91日後に三木町まで移動した事例がある。と思えば、土器川河口でそのまま居続ける個体もいる。

身近なくせによく分からない鳥。
皆さんにもじっくり見ていただきたい。

○同著者による先行本。調査について詳しく知りたい方はこちら。


【目次】
1 スズメの誕生
2 スズメの素顔
3 人がいないと生きていけない?―奇妙な鳥、スズメ
4 日本史の名脇役―微妙な距離で二千年
5 農害鳥スズメ
6 スズメが減ってるって本当?―スズメ受難の時代
7 人とスズメの未来
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category: 野鳥

thread: 読んだ本の紹介 - janre: 本・雑誌

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新年のご挨拶 -自分のルーツ  

明けましておめでとうございます。

年末年始はゆっくりして…と思っていましたが、自宅の片づけに追われていました。
長年ため込んだ本や諸々のモノを処分し、
できるだけシンプルに生きるのが、ここ数年の大テーマです。なかなか終わりませんが。

Simpleであり、Smartであり、Styleを持つ。

難しいですが、今年も前を向いて、でも気軽に生きていきたいと思います。
今年もよろしくです。

さて、年末に映画を2本見ました。
「永遠の0」と、「ゼロ・グラビティ」。

「ゼロ・グラビティ」は、3Dで見てよかったという映画。無重力と慣性でぐるんぐるんします。
登場人物は2人しかいないシンプルな映画ですが、
それだけに様々なものが削ぎ落とされた、ソリッドな感覚が魅力でした。

一方、「永遠の0」言わずもがなのベストセラーの映画化です。
(レビューはこちら)


なにしろ、雲がとても美しかった。

フィクションではあるのですが、取り上げられた個々の戦闘は、実際にあったもの。
この美しい空の下で戦争が行われ、
その上に現在の僕らの生活があることを思うと、身が締め付けられる思いです。

ところで、この映画を見て改めて思ったのですが、
祖父母や父母らの人生は、やはり自分のルーツ。
また、自分自身は、子供や孫(僕にはまだいませんが)のルーツ。
次の世代に語り継ぐことは、とても大事なことですね。

「永遠の0」の主人公じゃないのですが、
実は僕も、30代後半になって、自分の母方の祖父が、実の祖父ではないという事を知りました。
祖母も既に亡くなり、母もかなり幼く記憶にない。
戸籍などを調べてはいきましたが、
いったい祖母や祖父(実の祖父と、これまで実の祖父だと思っていた祖父)にどんな話があったのか、
どんな人物だったのかは、残念ながらもう知るすべがありません。

それでも、自分の命が自分だけのものではない、ということを実感することはできました。

皆様にはこんなことは無いと思いますが、まだの方は、
ぜひ今年は、自分のルーツの確認をしてはいかがでしょうか。

では、今年もよろしくお願いします。
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category: 雑記:日々のこと

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