ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

博物学の時間: 大自然に学ぶサイエンス  

博物学の時間: 大自然に学ぶサイエンス
青木 淳一



自然好きな者の多くは、どうしても資料が溜まってくる。
資料とは、写真・文献だけでなく、実物標本も多い。
素人には必要ないだろうと思われるかもしれないが、
やはりこうした実物標本や資料が手元にあるということは、
その分野について知ろうとする者にとっては、極めて大きな武器となる。

僕は野鳥屋である。
ただ生きている個体を識別するだけでなく、落ちている羽根1枚、古巣からでも野鳥を知り、
その生活について知りたいと思っている。
そのため、特に独身の頃集中して資料を集めた。
現在は剥製標本約50体、そのほか羽根標本がA4クリアファイルで約5冊、古巣が段ボール3箱くらい保管している。文献も多い。

このおかげで、野鳥観察会で野鳥がいなくても、1枚の羽根から解説が可能だ。
また多くの実物標本を用いて、保護を訴えるイベントも行った。

<香川の野鳥を守る会> 野鳥展2005、2008

野鳥展1

野鳥展2
しかしこれらの資料は、僕が死ねば散逸するかもしれない。
どう整理し、残していくかが大きな課題だと思っている。家族は迷惑だろうなあ。
僕などと比較することもおこがましいが、
本書の著者は、そうした自然史研究者として外つの理想的退職を果たした。

著者は、50年間ダニ類の研究を行い、450種の新種を発見。
退職と共に、標本と文献を全て国立科学博物館、横浜国立大学、宮城教育大学に分散して寄贈し、全てを後進に委ねた。現在は昆虫少年に戻っているという。

この見事な引き際の根底にあるのは、
博物学と、収集した自然史標本に対する責任感だろう。見習うべき姿である。

さて、本書の前半では、著者が追求した「博物学」の意義、面白さが紹介されている。

博物学の面白さの一つに、生物分布を通して生物地理学がわかり、
そこから地球の大陸移動や気候変動などのダイナミズムが見えることがあると思う。
そのから逆に、現在の各地の生物相が、如何に重要かが実感できる。

本書では、第2章で命名法、第3章で同定、第6章でそれを分布化する話があり、
完全なマニュアルではないものの、生物地理学に興味がある方には参考になるだろう。

また後半では、ダニ類の研究を半世紀行った著者の研究遍歴が語られている。
どうしても、ある分類群に興味があると、全てをそれで見がちになる。
例えば僕でも、野鳥に対する知識で、ついつい他の生物を類推しがちだ。
しかし、自然はそんなに単純ではない。
異分野の方の研究というのは、そういった自分の思い込みを剥がしてくれるので、
その点でも興味深く読める一冊である。

著者は、「博物学」と言いながら、結局自分の分野だけに特化してしまったと反省しているが、
部分によって、全てを語る良著となっている。
分子生物学といった細部ではなく、昔ながらの動植物研究に興味がある方には、お勧めである。


【目次】
第1章 博物学を楽しむ―大自然に学ぶサイエンス
 博物学とは
 博物学の楽しさ
 役に立たない博物学の意義
 日本の自然
第2章 名前をつける―生物のラベリング
 生物の呼び名
 世界共通の名前、学名
 生物の種数
 生活の中の分類学
第3章 生物を分類する―博物学の仕事
 分類のための図鑑と分類
 種の同定依頼
 新種の発見
 博物館の役割
第4章 生物を採集する―趣味から研究へ
 採集の楽しみ
 子どもの虫採り
 趣味の採集
 アマチュアの貢献
第5章 分布を調べる―生物地理の視点
 生物地理区
 生物境界線
 生物分布図の作成
 垂直分布
 島の生物
第6章 野外へ出る―北のフィールドへ
 美ヶ原で初めての新種発見-1956年 ほか
第7章 野外へ出る―南のフィールドへ
 屋久島の海岸から山頂へ-1974年 ほか
第8章 博物学を伝える―ナチュラルヒストリーの未来
 科学の土台
 標本と文献は国家の財産
 後継者の育成
 分類学者の最期

【メモ】
p12
渡瀬線:奄美大島の北方、トカラ列島の悪石島と小宝島の間
 旧北区系の種の南限
蜂須賀線:沖縄諸島と八重山諸島の間
 動物地理区の旧北区と東洋区の境界
ダニ類の分布でもこの2本が重要である

p43
「博物学、とくに分類学的研究にとって、文献は命である。」

p64
「採集という行為は博物学の入口の扉を開くことであり、出発点でもある。
 その意味からも、子どもたちの採集に対する興味を押さえつけてはいけない。」

p80
ブラキストン線:
 提唱者のBlakistoneの正しい発音に基づき、最近の教科書ではブレーキストン線と表記している

p88
・区画分布図
 緯度・経度を用いた機械的な升目による分布図
 全区画調査を行っていない場合、白抜きの場所は未調査か発見なしか判別できない。

・発見有無分布図
 調査した地点の全てを○で示し、対象生物が発見された地点を●とする。

p103
著者がハワイの博物館に勤務中、5,000mの上空で細かい網による虫の捕獲調査をした。
その結果、小さなカタツムリまで入っていた。
空中に漂っている生物はエアープランクトンと呼ばれる。

p184
自然史標本は文化財の範疇に入らず、文化財保護法の適用を受けない。
東日本大震災では、被災した文化財と自然史標本では、調査や修復に明らかな差があった。

p190
収集した自然史標本
 家族の多くは、当人の研究やコレクションに無関心である場合が多く、生前に寄贈場所を指定して頼んでおかないと、ゴミのように処分されかねない。


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category: 節足動物

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片づけは永遠の課題。  

本来なら野鳥の調査をしようと思っていましたが、
まだ左手小指がギプス装着なので、断念。
代わりに、子ども部屋の片づけの手伝いをしました。
ついでに自宅の色々な場所を片づけていると、
引越し前に使っていた電気ポットが出てきたり。
無駄なものをため込んでいたなあと反省です。

人生でやりたい100のリストを作ろうと最近思いたって、
「不要なものを捨ててシンプルに生きる」というが目標の一つなのですが、
まだまだ道のりは遠いようです。まあだから楽しいんですけどね。

でも、本格的に寒くなるまでが片付けのシーズン。
頑張らねば。

■今週のBOOK
うまく手帳を使うことは、
人生をよりよく生きるための、かなり安易で手軽な方法の一つ。
チャレンジして、もし失敗しても、失うものは無い。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 11月号

たかが金魚と思っていた。しかし、されど金魚。
日本人として、ぜひ読んでおきたい一冊。金魚っていいなあ。
江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし

歴史が生んだ奇跡の品。
確かに、この時計は国宝指定がふさわしい。というか、
このまま放置していて、国としていいの?
家康公の時計: 四百年を越えた奇跡


■今週のMUSIC
1965-1975あたりのアメリカのロックグループが好きなのですが
中でも異色なのが、Sly and the Family Stone。
ファンクとか色々なジャンルの元祖っぽいですが、
何よりあの時代に、
白人と黒人の混合グループ、というのがイケてます。
またメッセージソングだけど、軽く、楽しい。
Standを聴くたびに、ぐずってちゃダメだと痛感し、
Everyday Peopleを聴けば、人それぞれだよなと安心します。
聴いたことがない方がほとんどと思いますので、
ぜひ一度チャレンジを。

Sly and the Family Stone - Stand!


Everyday people - Sly & the Family Stone TKV

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category: 雑記:今週のまとめ

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偽札百科  

偽札百科
村岡 伸久



ソウルで、200兆円分の偽造国債が見つかったというニュースがあった。
<産経新聞>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130918/kor13091810010000-n1.htm

この事件では、額面5000億円のものが400枚あったとのこと。
額面5000億ってあるのかな、とちょっと調べてみたら、そもそも日本国債は2003年1月に電子化されているらしい。いやはや良かった。
しかし、もし100万円の偽造国債だったら、日本人でも騙される層はある程度いるんじゃないだろうか、と不安になった。

そもそも、紙幣を含む日本の金券に対して、僕らは「偽造なんてない」とかなり盲信している気がする。
実際にも日銀によるチェックは非常に厳しく、外国の偽造紙幣の流通状況に比較すると、格段に安全なのだろう。
しかし、それと「実際に流通していない」というのは別のはず。偽造紙幣は市中に出回るのだから、誰かが気が付かず、銀行に回収される機会がなければ、それは本物として流通してしまうのである。

そのために、様々な偽造防止技術-例えばホログラム、凸版印刷、マイクロ文字がある。

ただ、それを自分がきちんと把握し、チェックしているかというと別。
やはり両替機に通ったら本物、通らなかったら「まあ汚れているのかな」と納得して使うだろう。

本書は、その状況に警鐘を鳴らす一冊である。

帯に「絶対に「参考」にしないでください」と煽っているとおり、
かなり細かく偽札防止技術と、両替機などの真贋鑑定装置の仕組み、突破方法が記載されている。
まあ突破方法といっても、理論であって、実際にできるかどうかは別。
だから、かなり危険そうに見えるが、「参考」にしても偽造はできない。

ただ問題は、こうした理論上の突破技術が見出せることと、
それに比して(おそらく)現在の市販の紙幣真贋鑑定装置が、ちょっと技術的に停滞-というか、妥協しているという事実だろう。

詳しくは本書を読んでいただきたいが、
・紙幣の真贋鑑定は、一部分のサンプリングと、数種のセンサー、特定のパターンのみに頼っていること。
・汚れた紙幣も真札と鑑定するように設定すると、類似する偽札も真札と判定しかねなくなる。
 そこで日本で取っている対策は、判定する閾値をより狭くし、汚れた紙幣は排除すること。
 そのために、日銀は汚れた紙幣をどんどん回収して、新しい紙幣をどんどん出していること。
という2点は、かなり技術的な真贋鑑定ではないところにウェイトがあると感じられる。

逆に言えば、日本では「汚れた紙幣」は機械を通らないことがある。
そうすると、機械を通らない紙幣でも「真札」である という思い込みが成立する。
この結果、ある程度のクオリティがある「汚れた雰囲気の偽札」であれは、人-人間では流通しかねないだろう。

貨幣経済が成立するためには、真札が流通すること、
そして使用者が流通している紙幣を信用していることが必要である。
ただ、信用と「盲信」は違う。盲信はチェック機能が働かないため、いつの間にか偽札が紛れ込む可能性がある。

本書はわりとキワモノ的雰囲気を出しているけれども、
日本ではあまり表立って問題視されない部分を指摘する、ちょっと珍しい本であった。


【目次】
はじめに
第一章 偽札について 法律、歴史、作り方
一、偽札とは
二、偽札の歴史
三、偽札の作り方 プロ編
四、偽札の作り方 素人編
第二章 紙幣とは 紙幣の特徴を知る
一、外国紙幣とは
二、紙幣の歴史
三、紙幣の作り方
四、偽札防止技術
第三章 紙幣識別機の構造
一、紙幣識別機とはなにか
二、自動販売機を開けてみる
三、ビルバリデータの搬送方法
四、紙幣識別機のセンサ
五、紙幣識別機の構造
第四章 本物と偽札の比較
一、人を騙す偽札
二、機械を騙す偽札
第五章 安全神話の崩壊
一、自動販売機大国ならではの犯罪
二、二千円札の発行と紙幣識別機の苦戦
三、自動販売機攻略
第六章 紙幣の問題点
一、偽造紙幣防止技術の問題点
二、技術へのこだわり
三、危険な偽造の実態
四、国とメーカ あとがき
付録 日本紙幣の紹介と各種機器のプロテクトについて

【メモ】
p149
CDS(偽造防止システム)
紙幣に印刷された模様(ユーリオン)を検出すると、最近のプリンタや複合機は印刷を中止する
 
p177
・日本においては紙幣の話題がタブー化している
→一般人が偽札の危険性を意識することが少なく、真贋を見分ける知識も持っていない
→両替機などの偽札検出技術を盲信している
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category: 技術

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日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 11月号 手帳大全  

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 11月号 手帳大全



今年もあと2カ月程度、約10週間で終了である。
もう恒例の行事となった、ビジネス誌の手帳特集。本誌は付録として、手帳用文具ケース(ゴムバンドでセットするもの)が付いていたので、ついつい久しぶりに購入した。

中身は、お馴染み様々なビジネスパーソンの手帳術紹介。人それぞれに工夫があり、そこから自分にあったものを探し出すのが楽しい。特に今回は手帳術10周年とあって、ほぼ半分が手帳記事。
また、過去10年に紹介した中からピックアップされた手帳術もあり、ボリューム的にもかなりお得な特集と思う。
傾向としては、ほぼ日手帳のような1日1ページではなく、ウィークリーやマンスリータイプ、
また内容もタスク管理が重視されている。時代としてちょっと前向きなのかもしれない。

それにしても、紹介される方々のエネルギッシュなこと。
手帳術の特集は、テクニックはもとより、こうした人々の「熱」にあてられ、
自分も頑張らなきゃ、というモチベーションになる。
むしろ、僕にとってはそちらの効果の方が高いように感じる。

さて、今のところはメインはバイブルサイズのシステム手帳で行くつもりだが、
野鳥記録やその他もろもろ、ちょっと来年は頑張りたいところ。

そうそう、動物写真家の福田幸広氏の手帳が載っていて、
生き物を追いかける人間の手帳術が見られたのが興味深かった。

また、手帳関係アプリやデジタルデータとの連携も掲載されている。

本誌は690円。
来年度以降、少しでも前向きに生きていくためのトリガーとしては、
非常にコストパフォーマンスが良いと思う。
自分も含めてだが、
日々の生活が惰性に流れているなあと感じている方には、強くお勧めする。



【目次】
■特集1 手帳大全 2014
●プロフェッショナル 手帳の流儀 1年後、成長を実感するためのノウハウ大公開! (012p)
●Part1 プロフェッショナル手帳の流儀(015p)
●町おこし仕掛け人の手帳術ご当地グルメ、カギはネーミング。手帳がアイデアの“源泉”に(016p)
●ソムリエの手帳術 “余白の美”が一流ソムリエの証し。知識は頭の中。本質だけを記す(018p)
●動物写真家の手帳術 いつ、どこで撮るべきか?  必携の 「10年記録」 が道標に(019p)
●クリーニング師の手帳術 名人芸を継ぎ、伸ばし、伝える。2代目の手帳は更新あるのみ(020p)
●社会人ラグビーチームの監督の手帳術4カ月の予定を選手と共有。直近1週分は書いて覚える(021p)
●医師の手帳術 手帳はゆっくり丁寧に書こう。自律神経が整い、心身が安定(022p)
●Part2 結果を出すエース社員の手帳術(023p)
●エース社員1 ビースタイル(テーマ:モチベーション向上) 「自作」 手帳でトップ営業12年。会社設立も“紙の力”が支えに(024p)
●エース社員2 リアライズ(テーマ:絵で記憶を呼び覚ます)/エース社員3カルビー(テーマ:ToDoの整理)似顔絵をイメージ優先で描く。半年後の商談攻略のヒントに/クセルで予定変更も即対応。ToDoは消さず、やる気の糧に(026p)
●エース社員4 三井不動産(テーマ:目標必達)第2週の火曜13時半に“勝手アポ”。飛び込み営業の勝率を3割UP(028p)
●エース社員5 博報堂(テーマ:思考の整理)13個のアイコンで情報ダイエット。記憶より速度重視で、発想力UP(029p)
●エース社員6 アビームコンサルティング(テーマ:行動管理)ウイークリー面で詳細管理。自己成長のための時間を捻出(030p)
●エース社員7 リクルートキャリア(テーマ:時間活用)大量タスクはデジタル処理。自分時間は 「紙」 で絞り出す(032p)
●エース社員8 クニエ(テーマ:生活リズム確立) 「仕事は順調、オフはダラダラ」 を大型手帳で解消し、資格に挑戦(034p)
●Part3 “隣の達人”読者の実践ワザ(035p)
●殿堂入り手帳ワザ アソシエ 「手帳特集」 10周年記念特別企画(036p)
●アソシエ読者の達人ワザ2014 試行錯誤で編み出したアイデア満載! (044p)
● 「時間密度」 を劇的に高める 「難関受験合格」 手帳術 CASE1 ハーバード大学院留学吉田穂波さん(医師) (050p)
● 「時間密度」 を劇的に高める 「難関受験合格」 手帳術 CASE2 公認会計士資格寺村 航さん(会計システムコンサルタント) (052p)
●広報ウーマンの“ガチ手帳”を拝見!  日本能率協会、カンミ堂、ダイゴー(054p)
●家庭円満スケジュールワザ 共働きのママ&パパに学ぶ(058p)
●Part4 逆境を突破した経営者の手帳(061p)
●スゴ腕経営者の手帳術01 良品計画会長 松井忠三さん左遷→V字回復の21年を支えた 「言葉メモ」 は“再編集”で血肉に(062p)
●スゴ腕経営者の手帳術02 マロニー社長 河内幸枝さん40歳専業主婦を社長に育てた経営数値びっしりの 「10年手帳」 (064p)
●スゴ腕経営者の手帳術03 三州製菓社長 斉之平伸一さん残業なしでも儲かる会社へ。2冊の手帳で 「仕組み」 を築く(066p)
●Part5 ここまでできる! デジタル管理(069p)
●ライフログの達人が伝授。完全“デジタル”手帳術 スマートフォンをフル活用(070p)
●注目手帳アプリ14 やっぱりデジタルでしょ! (074p)
●Part6 もっと知りたい、手帳のこと(077p)
●マネジャーの手帳が語る、手塚治虫が 「マンガの神」 だった理由松谷孝征さん(手塚プロダクション社長)に聞く(078p)
●医師が教える“手帳の効用” ネガティブ思考よ、さようなら! 「できたことを書く」 で、うまくいく(080p)
●海外ビジネスパーソンの手帳事情 世界各国では、どう使われてる? (082p)
●ピーター ・ バラカンさんの手帳術 英国ではデジタル管理が主流。数字の記入に要注意! (084p)
●特別鼎談 糸井重里 ・ 佐藤 卓 ・ 中村勇吾 中村さん、なぜ手帳を書かないんですか? (086p)
●Part7  「あなたの1冊」 選び方ガイド(089p)
●基礎から始める手帳選びの3ステップ 自分にぴったりの1冊を見つけよう! (090p)
●目的別 あなたの望みをサポートする 新作手帳2014 その1複数の予定管理ができる、薄くて軽い、カレンダーになる…(092p)
●目的別 あなたの望みをサポートする 新作手帳2014 その2日記代わりにたくさん書きたい、表紙デザインにこだわりたい、デジタル対応のモノってあるの? …(100p)
●KMT47(県民手帳)のすべて 全都道府県コンプリート!  センターは長野県! (106p)
●今どきの 「学生手帳」 事情2016年の春以降、手帳マスターが続々と社会人デビュー !? (112p)
●もやもや解決相談室 手帳ソムリエが読者のちょっとした悩みに答えます! (114p)
●2大人気ペンの高級モデルが登場“消せる”フリクションと“滑らかな書き心地”のジェットストリーム(117p)
●手帳を彩る厳選アイテム37(118p)
●特別付録 手帳用文具ケース 使いこなし講座 手帳と一緒に持ち歩こう !
●方眼に沿ってキレイに書ける 「NOLTY リスティ」 発売中! (124p)

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category: 自己啓発

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江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし  

江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし
吉田 智子



熱帯魚を飼いたいな、と長らく思っている。
しかし、ほぼ毎夏、金魚とカブトムシが来訪するので、その世話で手一杯なのである。
その金魚すら、どうしても1年を超えて生存しない。自分の指先から毒が出ているのかと疑うほどである。
また殺してしまうから、と積極的に購入はしないのだが、
やはり金魚を飼っている間は楽しいので、子どもが縁日で金魚すくいをするのも大目に見ている。

その金魚。本屋に行くと飼育本は多いので、それらは見ていた。
スタンダードな和金以外にも様々な品種があることなどは、店頭でも知っていた。
ただ、これほど日本人に馴染み深い(と僕は思っている)金魚だが、その生産者側の思い、歴史となると気にしたことがなかった。何でも知ったつもりでいるものだなと反省。

本書は、東京で唯一金魚卸問屋である「吉田晴亮商店」の7代目女将による、金魚誌である。
金魚の来歴、問屋や日本人の愛で方、品種、飼い方等々が、愛情溢れる眼差しで書かれている。
レイアウトもゆったりとしているし、読んでいて気持ちが良い一冊である。

金魚が高嶺の花だった時代。桃の節句に金魚を一緒に飾る習慣があったこと。
戦時中、金魚がいると焼夷弾が落ちないという流言があったこと。
「金魚~え~金魚~」という金魚売りのあの桶は、とても薄くて、内部が漆塗りだったこと等々、
日本人と金魚の関わりは、とても興味深い話である。

日本人にはとても身近な観賞魚となったけれども、
どのように、またなぜ身近になったのか、という観点では、考えたこともなかった。
日本人の生活史を振り返る、とても興味深い視点になりうると思う。

この金魚問屋、すでに東京では「吉田晴亮商店」のみ。
近年ではカフェ「金魚坂」も併設し、金魚の魅力を伝え続けていくれている。

今でも多くの人が、金魚すくいから、金魚との付き合いが始っていると思う。
原風景とまで大げさなものではないが、
セミ採り、花火、金魚すくいといった、多くの日本人に共通する風景は、やはり今後も残していきたいと思う。
またそうした身近な金魚だからこそ、大人になっても気軽に楽しみたいものである。
金魚が飼いたくなっちゃったな。

カフェ「金魚坂」の公式ホームページはこちら。
http://www.kingyozaka.com/
東京都文京区本郷5-3-15

遠くて僕はいけないので、お近くの人はぜひどうぞ。


【目次】
1章 金魚のひみつ
2章 なつかしの金魚
3章 今の金魚
金魚坂 金魚コレクション
4章 金魚を飼う
終章 金魚を守り続ける

【メモ】
p18 3月3日は金魚の火
江戸時代後期、東北では雛段に金魚を一緒に飾る風習があった。
江戸初期は金魚は高級品であり、ステータスであったため・
1990年(H2)に日本観賞魚新興事業組合によって指定

p55
金魚の年齢 数え年でカウント
当歳…1歳
以降、正月ごとに1歳加算
明け2歳…数えで2歳 「明け」は数え年であることを明確にするため
成長期は2-明け5歳頃
平均15歳
最長はイギリス 45年 2005年に死んだもの

p59
日本 10年単位で安定して作り出せるものが品種
中国 遺伝的に固定されていなくても品種とする→何千品種もある

p60
金魚は1502年に大阪堺市に渡来したという
(「金魚養玩草」きんぎょそだてぐさ、安達喜之、1748(寛延元年))
著者の安達喜之は大阪・堺の人という以外分かっていない

p84
戦時中、金魚を飼っている家には焼夷弾が落ちないという流言が東京に広まった。
しかし生きた金魚を購入するのは困難だったため、陶器の金魚のおもちゃなどが売れた
(「夢声の戦争日記」徳川夢声)

p90
金魚人気は昭和30年代に復活 金魚売りも盛ん 
桶の内側には水が入るところまで漆塗り、特別に薄かった
歩きながら水が揺れるため酸素をとりこめた

p100
現在の三大産地
・奈良県大和郡郡山市、愛知県弥富市、東京都江戸川区
金魚に適した水があった

・奈良県大和郡郡山市 最古の養殖産地
1724年(享保9)に藩主となった柳沢吉里が甲斐国から来た時に、家臣の横田又兵衛が観賞用に金魚を持参していた

・愛知県弥富市
郡山の金魚商人が、弥冨の宿場町で金魚を休ませるために池に放した
それを見た寺子屋の権十郎が飼育を開始したのが始まり(という説) 現在日本一


p108
350年前に吉田養魚場開始
1951(昭26)6代目が次いで「吉田晴亮商店」
昭和30年代に協同飼料と金魚用の餌「エンゼル」、「スイミー」販売開始
1963(昭38) 吉田飼料 設立

p112
昭和の中頃 東京23区内に21軒 金魚卸問屋があった
現在 金魚坂1軒のみ → 現在7代目

p126
ニュージーランドでは地震から4カ月後、福島県浪江町では震災から2か月半後にがれきの下から金魚鉢が見つかり、生きていた

p185
正常時は黒いふん、消化不良は白いふん

p208
現在は問屋だけでなく、喫茶店「金魚坂」も併設
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category: 魚類

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家康公の時計: 四百年を越えた奇跡  

家康公の時計: 四百年を越えた奇跡
落合 偉洲



家康が所有していた時計が非常に貴重なものであり、国宝指定を求める動きがある。
その程度のことは、ニュースで知っていた。

ただ最近、各地で町おこし的雰囲気で世界遺産指定だの国宝指定だのを求める運動が盛んであり、
本当にその価値があるのかな、という印象を持っていた。

本書は、その「家康公の時計」が潜在する価値に気付き、国宝にふさわしいと考えた著者が、
大英博物館のキュレーターを招聘して調査報告書を提出してもらうに至るまでの、再発見の記録である。

この時計の来歴、詳細な価値については、まさに本書を読み進めていく楽しみでもあるので、
詳細は記載しない。

ただ、僕は「なるほど、国宝にふさわしい」と感じるに至った。
こうした品が、独特の物語とともに日本に残っていること。
それはもっと、多くの日本人に知られるべきと思う。


さて、ではなぜ国宝指定されないのか。本書も単に「家康公の時計」はすごいんだよ、という本ではなく、
「なぜこれぼとの品が国宝指定されないのか」という問題提起の書でもある。

これについて、著者に対する文化庁の回答が記載されている。
国としての公式見解ではないだろうから、これをもって云々するのはフェアではないが、
少なくとも担当レベルでの見解とはいえるだろう。

本書によると、次のような理由だそうだ。

---------------------------------------
「家康公の時計」は、重要文化財に指定されている76種類191点のうちの1点だけなので、
これだけを取り出して国宝指定することはできない。
「家康公の時計」だけでなく、「家康公の遺品全て」を国宝指定するよう要望してはどうか。
---------------------------------------

これは、指定される品々の括り方が、指定の内容を束縛するというもので、全くの本末転倒である。
本来ならば、その品はどのレベル(国宝か重要文化財か)で指定すべきか、という問題があり、
その指定を適正化するためには、どの品々を一括りにするか、と考えるべきだろう。

確かに過去、時計の価値がわからなかった(調べる能力がなかった)ため、「家康公の遺品」という共通項しか認識できなかったときは、「76種類191点」という括りが正解だったかもしれない。

しかしこのうちの一つが突出した価値があるのならば、その突出した価値と共通項を持つもので括るべきであろう。本品でいえば、付属する革ケースを含むか否か、という程度の検討幅しかありえない。

今後どのように推移するかは見ものだが、「世論が高まったので再調査した結果、指定するに至った」という理由づけもあるだろう。本書がきっかけとなり、注目が集まることを期待したい。

それにしてもニホンオオカミといい、きちんと(綿密な)調査をしないで、一握りの有識者の見解だけで結論を出すのは、どうにかならないものか。


ところで本書冒頭で、久能山東照宮の建築にあたった大工の棟梁中井正清を、ガウディに匹敵する建築家と持ち上げているくだりがある。蛇足ながら、これには反対しておく。

棟梁中井正清の突出面は、工法に限ったものであり、それも天才とまで言い切るか否かも難しい(工夫・改良という範疇ともいえる)。
しかしガウディは、構造・機能・象徴を統一した建築家であり、明らかに異なる。

棟梁中井正清を評価することは良いが、ガウディを持ち出すのはやはり贔屓しすぎだろう。
もしそうなら、久能山東照宮≒サグラダ・ファミリア(世界遺産)となり、
今度は「久能山東照宮を世界遺産に」というフレーズになりかねない。

しかしこうした安易な権威の追求は、
「自分の推薦しているものの価値を客観的に評価できない」と言っているようなものである。

国宝指定を求めている「家康公の時計」が、現に国宝にふさわしい価値を有しているだけに、
こうした「贔屓の引き倒し」と見られるような言動は避けるほうが無難だと思う。
「家康公の時計も、同じように過大評価してるんだろ」と思われかねない。

よってもし本書を読む方がおられたら、あまり「はじめに」のガウディ云々は気にしないで読み進めていただきたい。
本書の価値は、それ以降にある。


ガウディや、サグラダ・ファミリアについて詳しく知りたい方はこちら(レビューはこちら)




【目次】
1 四百年前の外交史を語る証拠
2 「国宝」としての価値とは?
3 エバロの時計はスペイン国宝
4 大英博物館との交渉始まる
5 国宝の“夢”、砕かれる
6 英国と日本の深い関係
7 国宝指定を目指して
8 大英博物館の扉が開く
9 大英博物館による調査
10 時計に秘められた歴史の謎
11 「家康公の時計」を国宝に


【メモ】
p62
「久能山御道具之覚」に記された全てが「家康公の遺品」として重要文化財に認定されている。

p76
1584年にスペインのエル・エスコリアル宮殿が完成した当時、日本から天正遣欧少年使節団が訪れ、フェリペ二世と面会している。天正18年(1590)に帰国し、秀吉に時計を持ち帰っている。
この時計は失われているが、同じフェリペ二世が贈ったもののため、同じハンス・デ・エバロの製作だった可能性もある。

p78
スペインではフェリペ二世の父親カルロス一世の時代から、歴代の国王が時計を収集していた。
しかし内乱等で散逸し、現存する最古の機械式時計はエバロの時計。
なおエバロの時計は、エル・エスコリアル宮殿のフェリペ二世のものと久能山東照宮の家康公の時計と、スペイン人コレクターがもつ3つしかない。

p146
大英帝国は優秀な海軍力を有することで、世界に領土を広げた。
正確な時計は船舶になくてはならないものだったため、スイスなどから時計技術者を集め、ロンドンを時計の都にした。
大英博物館には、約8000個の時計を収蔵している。

p192
家康公の時計には、スペイン国王フェリペ二世お抱えの時計師ハンス・デ・エバロが1581年にマドリッドで製作し、セバスティアン・ビスカイノが、千葉県沖で座礁したスペイン船の乗組員を救援したことに対する感謝として家康に持参した、という歴史性がある。

p224
家康は、オランダとは慶長14年(1609)、イギリスとは軽重18年(1613)までに国交を樹立している。
いずれもプロテスタント国家であり、スペインと戦っていたため、日本の植民地化という覇権主義的な考えょ持つ余裕がなく、東南アジア貿易で利益を上げることが優先だった。
鎖国令は最初、スペイン・ポルトガルというカソリックを退去させるものだった。

p236
文化庁の見解(著者による)
「家康公の時計」は、重要文化財に指定されている76種類191点のうちの1点だけなので、
これだけを取り出して国宝指定することはできない。
「家康公の時計」だけでなく、「家康公の遺品全て」を国宝指定するよう要望してはどうか。

・調査にあたった
 大英博物館のキュレーター、デービッド・シンプソン氏
NYのメトロポリタン博物館時計収集部門を経て大英博物館、1995から時計部門の責任者であるキュレーター
英国時計学会、ロンドン古美術協会等所属、時計製造ギルド最高組合員、古物時計協会議長など。
H25年現在62歳。
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category: 歴史

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今週のまとめ(先週のまとめ)  

指の骨折は難儀ですね。
今日はちょっと調子に乗って、左手を使いすぎました。
小指が痛い。

さて、先週末は月に一度の野鳥観察会でした。
しかし、残念ながら雨。野鳥も少なかったのですが、
香川県では、何となく冬鳥が少ないんじゃないの、という声も聞かれます。
単に渡来が遅れているだけなら良いのですが。

より北にお住いの皆様、ジョウビタキやツグミ類は、いつも通り来ているでしょうか。

一方、モズは何かやけに多いような感じです。
こういうの、何か定点データとっておけばいいんですが。自分の怠惰を反省します。

■今週のBOOKS
恐竜学は、たぶんここしばらくで最もホットな時代にあると思う。
リアルタイムに楽しみたい。
誰かに話したくなる恐竜の話

当たり前になっているコトほど、その成立は興味深い。
西暦を無視して生活できないからこそ、その成り立ちは知っておきたい。
一週間はなぜ7日になったのか

今年の冬は真面目にカモメが見たい。いや、見ねばなるまい。
BIRDER (バーダー) 2013年 11月号 秋冬の野鳥撮影術/カモメ入門

■今週のMUSIC
もう遅い話題ですが、娘が「あまちゃん」にハマりまして、
最後の方、ちょっと見てました。
で、薬師丸ひろ子の歌声を久しぶりに聴き、紹介したく思ったのがこの曲。
映画「Wの悲劇」の主題歌ですが、
薬師丸ひろ子の独特な声、楚々とした歌い方、
松任谷由実(この曲では呉田軽穂名義)のメロディ、
松任谷正隆(さん、と付けないと嫁さんに怒られる)のアレンジが、
恐ろしいほど神がかり的なレベルで融合した奇跡の一曲。
夜に聴くと、もう惹きこまれていけません。



ちなみにLIVEはこちら。ちょっとスローですが、LIVEでこんだけ歌える女優ってすごいと思う。


何と中森明菜のカバーがあった。知らなかった。違う意味でこれも圧巻。

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category: 雑記:今週のまとめ

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BIRDER (バーダー) 2013年 11月号 秋冬の野鳥撮影術/カモメ入門  

BIRDER (バーダー) 2013年 11月号 秋冬の野鳥撮影術/カモメ入門



今月号はカモメ特集。これからシーズン入りするので、ワクワクしながら読むことができる。
カモメ類を見るために、銚子まで行ったのはもう10年以上前になる。
あの頃の熱意をもって、今冬はチャレンジしたいものだ。

さて、特集では識別中心のカモメ類の紹介がある。識別に悩むセグロカモメグループも最新の知見が紹介されており、参考になる。ただ和名が文献ごとに異なるので、確実に学ぶには学名の変遷を抑えておく必要がある。「初心者からでも」というフレーズだが、ちょっとハードルが高いか。

期待の「Young Gunsの野鳥ラボ」は、珍しく特集と連動し、大型カモメ類の雑種を紹介。
交雑個体はわりと多いはずだが、なかなか難しいので良い資料や文献が少ない。
かなり資料性も高く、ありがたい記事であった。

全般的に、資料としては有用な号。カモメ類の識別に興味がある人は買って損はないだろう。

一報、第1特集の野鳥撮影術は、きれいな写真を撮らない人にはあまし関係ないですね、ということで、
記録写真派の僕はスルー。

あと楽しめたのは、「ジオロケータや標識調査によって見えてきたセグロカモメの渡り」。
こうした調査が、セグロカモメグループの識別に対する知見も深めてくれるだろうと期待。


【目次】
第1特集 鳥と一緒に紅葉や雪景色も美しく撮る「秋冬の野鳥撮影術」
・この冬、自分史上最高の1枚を撮るためのテクニック  文・写真●中村利和
・秋冬のシーン別野鳥撮影術1[猛禽類編]シーズン到来! 猛禽の「野性」が伝わる1枚を撮ろう  文・写真●松木鴻諮
・秋冬のシーン別野鳥撮影術2[雑木林の小鳥編]刻一刻と変わる光の方向や光量に対応できるカンを養っておこう!  文・写真●石田光史
・秋冬のシーン別野鳥撮影術3[平地の鳥編]田んぼ、アシ原、都市公園で、情景+野鳥の「表現術」をマスターしよう!  文・写真●山田芳文
・秋冬のシーン別野鳥撮影術4[水鳥編]「絵画のような写真」は、北海道だから撮れる!  文・写真●井上大介

第2特集 今年はチャレンジ!「初心者からでも楽しめるカモメ入門」
・小形・中形カモメカタログ  文・写真●先崎理之
・大形カモメカタログ  文・写真●小田谷嘉弥、先崎啓究、先崎理之、高木慎介
・探してみよう!珍カモメカタログ  文・写真●梅垣佑介、小田谷嘉弥、先崎啓究、先崎理之
・「カモメ天国・銚子」探鳥ガイド  文・写真●♪鳥くん
・特集別体 カモメ研究最前線|京都鴨川のユリカモメ 幼鳥は給餌でお手軽ランチ♪  文・写真●平田和彦
・特集別体 ジオロケータや標識調査によって見えてきたセグロカモメの渡り  文・写真●佐藤達夫

ENJOY BIRDING
・Field Report[会津鷹見旅] イラスト●水谷高英
・Young Gunsの野鳥ラボ[大形カモメの交雑種の推定] 構成●Young Guns
・鳥の形態学ノート[アリスイ尾羽] 文・イラスト●川口 敏
・私のケッサク!“鳥”写真[第15回募集 入賞作品] 写真●読者の皆さん 選評●叶内拓哉
・Bird Tracking[ノビタキの渡り] イラスト●赤勘兵衛
・ぶらり・鳥見 散歩道[バードウォッチングの楽しさを「再発見」できる自然豊かな公園(栃木県真岡市)] 文・写真●♪鳥くん
・野鳥圖譜[キジバト] 画・文●佐野裕彦
・どこでもバードウォッチング[林道] 文・写真・イラスト●神戸宇孝
・伝説の翼[鸚鵡(Parrot)] 画●長島 充 文●斉藤ヒロコ
・唐沢流・自然観察の愉しみ方[夜奄美の自然、鳥、人との出会い] 文・写真●唐沢孝一
・BOOK REVIEW
・BIRDER’s BOX
・今月のプレゼント

BIRDER NEWS
・コーワ「BD42-8XD PROMINAR」インプレッション  文・写真●叶内拓哉
・これから注目! 究極の探鳥地 宮古島・南西楽園シギラリゾート  文・写真●大橋弘一
・今年は、野鳥のイラスト入り年賀状に挑戦!  企画・イラスト●谷口高司
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category: 野鳥

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誰かに話したくなる恐竜の話  

誰かに話したくなる恐竜の話
平山 廉



鳥類=恐竜という見解が認められつつあることから、
これを踏まえた書籍のニーズが高まっているか、最近、恐竜ものの新刊が多い気がする。

内容的には重複があるものの、こうした「最新情報」というのはありがたいものであり、
研究の最前線を知ることはワクワクするものだ。

また、これまで知らなかった情報も含まれていることがあり、
自分なりに全体像を把握することに役立つ。

さて、本書もそんな最新知見本のひとつ。
仮説的な見解もあり、今後10年・20年経てば結論がでるかもしれない部分も多い。
だからこそ、早めに読んで楽しむのが正解だろう。

本書では、恐竜の構造的な特徴から、その生活史を推測していく。
首が長い竜脚類は、実は高く首をあげていなかった、とか、
竜脚類が群れを作ったか否か、という点についても、説得力のある説が提示されている。

中でも、
夜行性の哺乳類を捕食するために、小型獣脚類が保温のために羽毛を獲得した、という説は、
獣脚類が何を捕食していたかという面が考慮されており、興味深い。

また、ステゴザウルスが糞食性だったのではという説も、一見突拍子もなさそうだが、脳の大きさ、代謝率、歯の特徴など納得できる論拠が示されている。確かに大量の草食動物の糞を処理する動物は必要だし、そこに着目したのは鋭い。

他、僕としては、子どもの頃慣れ親しんだブロントサウルスが最近の図鑑等で見かけないので、そこはかとなく不思議に思っていたが、それが解決したのが収穫。
ブロントサウルスが存在しなかったとは…。


なお、著者には、「カメのきた道―甲羅に秘められた2億年の生命進化」という本もある。
こちらも読んでみたいと思っているのだが、まだ未入手。


恐竜と鳥の関係について、より詳しくはこちら(レビューはこちら)


羽根という不思議な存在を掘り下げるにはこちら(レビューはこちら)



【目次】
第1章 ティラノサウルスには羽毛があった
第2章 恐竜とはどんな生物なのだろう
第3章 恐竜が生きていた時代
第4章 巨大化を続けた恐竜の不思議
第5章 鳥と恐竜のあいまいな境界
第6章 恐竜はなぜ絶滅してしまったのか


【メモ】
p37
(著者の説)
獣脚類から逃げるため、哺乳類が夜行性になった
→哺乳類を主食とする小型獣脚類も夜行性になった
→夜間の保温のため、羽毛が発達した

大型獣脚類の場合でも、孵化時は大きくても70cm程度
これが10mまで成長するには最低でも10年必要
その間(体の小さい子供の間)は夜行性の哺乳類を捕食するため羽毛が必要

→これが副次的にディスプレイのために発達した

p59
オスニール・チャールズ・マーシュ(アメリカ)
1877年 アパトサウルス発見
1879年 ブロントサウルス発見
1903年 アパトサウルスとブロントサウルスが同一種と判明
    →名称はアパトサウルスに統一
    →ブロントサウルスの知名度が高く、これが一般に使われる
? 年 ブロントサウルスは、アパトサウルスの胴体にカマラサウルスの頭を付けたものと判明
    (他にも複数種の混入が判明)
    →そもそもブロントサウルスという生き物がなかったことが判明
近年  本や博物館でもアパトサウルスを使用    

p83
(著者の説)
ステゴサウルス/
他の植物食恐竜に比較し、歯が小さくて貧弱。アゴの力も弱い。
歯がほとんど摩耗していない。
脳がひときわ小さく、代謝が低かったと考えられる。
鈍足だった
→他の植物食恐竜の糞を食っていたのではないか

p91
多くの生物の寿命は歯で決まる
人間:35-40年程度で(永久歯は)使い物にならないのでそのくらい
恐竜は歯が抜けても次々と生えるしくみを持っている

鳥類に感染する寄生虫トリコモナス
主にカワラバトに寄生、カワラバトは耐性があるが、これを捕食した猛禽類が感染すると
口内が潰瘍だらけとなり、最後には下あごに穴が開く

ティラノサウルスやそれに近い獣脚類の化石からも、下あごに穴の開いた化石がある
トリコモナスかそれに似た寄生虫に感染したと思われる

p146
体積の大きさによる体温維持=慣性恒温性
ただし竜脚類は、体内でバクテリアによる植物分解を行っていたので、それなりの恒温性は持っていた

p196
翼竜は三畳紀の後期から出現するが、どのような進化によったのか不明
(途中段階の生物が見つかっていない)

p205
鳥類も恐竜も、骨格のみでは識別困難

p217
大量絶滅時、カメ類、鳥類、トガゲ類はほとんど影響を受けていない
(→鳥類も大打撃を受けていたらしいことが判明しつつある
そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎
http://birdbookreading.blog.fc2.com/blog-entry-259.html)
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category: 恐竜

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一週間はなぜ7日になったのか  

一週間はなぜ7日になったのか
柳谷 晃





なぜ7日のうち土日しか休みでないのか。
もっと休みたい…というのは違う問題。

本書は、歴史時代における数字の取扱いに関する本である。
なぜ60進法があるのか。なぜ3・4、7・12が神聖なのか。
また、様々な文明における数字や数に対する考え方、暦への認識など、
数と歴史にまつわる様々なテーマが紹介されている。

表題の、「なぜ一週間は7日と規定されたのか」という話はわりとあっさり解説されており、
様々なトリビアを楽しむ本とみなすのが適当だろう。
内容とタイトルの守備範囲はかなりかけ離れているので、
タイトルで買わなかった人は、あらためて目次をチェックして、
読むか否かを決定されたい。

さて、当たり前と思っている事実が、そうではなかったと分かる時ほど面白いものはない。

日本だと、暦は大きく明治5年に採用された西洋歴(グレゴリオ暦・太陽暦)と江戸時代以前の和暦に分けられる。グレゴリオ暦導入のきっかけは明治維新である。
だから、それは西洋標準の導入であり、
当然ながら「西洋は既にグレゴリオ暦を採用している」と思っていた。

ところが、グレゴリオ暦にカトリックとプロテスタントの対立が反映され、
イギリス・ドイツは日本に先行して導入しているものの、
グレゴリオ暦が完成され、カトリックの国々に導入された時代からすると200年程遅い導入だった。
それどころか、ロシアやギリシャでは、日本以降に導入されたという。

また、もう1点嬉しかったこと。
中学生以降謎だった、

なぜOctoberはOcto、すなわち8なのに(Octopusタコの脚は8本、単語構成では同じ)、
月の名前では10月なのか

という疑問にすっきり回答が得られた。
暦が造られていく変遷の中で、1年スタートが3月から1月に変わったためなのである(【メモ】参照)。
言われてみれば、これほど簡単なことはない。
しかし、思いつきもしなかった事実だった。




【目次】
第1章 ピラミッドに秘められた“黄金比”と“宇宙観”
 ―抜群の観察眼と数学思考から生まれた建築技術
 ピラミッドは数学的に見ても神秘の遺跡
 “自然の仕組み”を考える二つの流れ
 アラビア数字が世界を変えた
 なぜ古今東西。奇数が大切にされるのか
第2章 中世ヨーロッパで、科学や芸術が遅れた本当の理由
 ―アラビア世界にあって、キリスト教世界にはなかった数字と発想
 キリスト教と縁起の良い数・悪い数
 自然界に共通する聖なる数と形
 神と対立する科学
第3章 ルネッサンスはアラビアのおかげだった
―古代ギリシャ、エジプト、アラビアを経て花開いた数学発の文化
 十字軍の遠征がヨーロッパの科学を発展させた秘密
 ルネッサンスの担い手が科学者だったもっともな事情
第4章 一週間はなぜ7日になったのか
―人の一生を大きく左右した、天体運動の計算と暦
 一週間は古代から7日だった?
 コペルニクス的転回の真相と暦づくり
 占星術・錬金術が発展させた科学)
第5章 心の中に生きる数学
 ―信仰から音楽、絵画まで、いまにつながる数学的成果
 生活に根づく月名や時間の由来をたどると…
 数学者たちが愛した芸術

【メモ】
p54
60進法がなぜできたのか、バビロニアがなぜ60進法なのか、まだ解明されていない。
1年の日数が360に近いので、その1/6の60が使いやすかったのではないかとの理由が考えられているが、不明。

p60
アラビア数字は記録用かつ計算用という、例外的な数字。
他の数字は記録用(漢数字、ローマ数字等全て)。

p65
アラビア数字で10進法の小数点以下の表現方法が確立し、本に出るのは15世紀以降。
それまでは小数点以下の記載方法があった60進法を天文学者や数学者は使用していた。

p82
ピタゴラス派にとって、3(三角数)と4(四角数)を足した7と、掛け合わせた12は非常に重要な数字だった。

p92
古代ギリシャ 60進法と10進法を併用
10進法の場合、最初の9つのギリシャ文字を、そのまま1-9までに充てていた。
これにより、文字と数字が対応し、言葉と数字も対応する。
これを用いた考え方がゲマトリア、数占術。

p106
フィボナッチ数列
葉の枚数と周回数が、この数列の比になっていない植物は見つかっていない。

p113
「現代につながる科学思想は、人間と自然の間に神を置かない。神を仲立ちにせず、人間が直接、自然と対話する。特に実験科学は現実を観測する。すなわち自然がどのような仕組みになっているかを、人間自身が考える。」
→ローマ教会の権威とは別に、この世の中を科学で理解する別の基準ができる。
 自然を支配するのは神ではなく自然の仕組みとなり、ローマ教会の威信が不安定になる。

p126
イスラム教で大切にされいる数:5と6
イスラム教でお祈り等の行為:五行(五柱)
・信仰告白(シャハーダ)
・礼拝(サラー)
・喜捨(ザカート)
・断食(サウム)
・巡礼(ハッジ)

p161
月:ほとんど見えない時・右側のみ明るい・満月に近い・左側の明るい と四つに区切れる。
日本:朔(新月)・上弦・望(満月)・下弦
1カ月(月周期29.5)を4つに割ると約7。

p180
1520年 ルター『キリスト者の自由』宗教改革
1582年 グレゴリオ暦施行

1584年 カトリック国は採用
 → プロテスタント国はなかなか採用しない
1775年 ドイツ採用(プロテスタント国)
1753年 イギリス採用(イギリス国教会)
1873年 日本採用
1918年 ロシア採用(ロシア正教)
1949年 ギリシャ採用(ギリシャ正教)
1971年 東方正教会がグレゴリオ暦を拒否(ユリウス暦を維持)  

p200
ラテン語
7 septem
8 octo
9 novem
10 decem

英語
9月 September
10月 October
11月 November
12月 December

最初のヌマ暦では、年の最初は3月(農耕周期にあわせている)
1 3月
2 4月
3 5月
4 6月
5 7月
6 8月
7 Septem 9月
8 octo 10月
9 novem 11月 
10 decem 12月

この後、月の初めは1月になったが、月の呼び名はそのまま残ったためズレが生じている。
 

  



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category: 歴史

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今週のまとめ(先週のまとめ)  

三連休です。今年は多いですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
香川は本日、とても良い秋晴れです。
僕は一昨日、子どもたちと久しぶりにドッジボールをしました。
そしたら腰を痛めて、
左手小指も剥離骨折しました。何てこったい。
三連休は、体の痛みに耐えるだけとなってしまいました。残念。


■今週のBOOKS
ちょっと紹介スパンが上手く合わず、
2冊だけになってしまいました。
テーマも似ていますが、まあ僕の本流なので。


恐竜-鳥類説は、今後最も発展が楽しみな分野です。
その最新知見を知ることができる一冊。
そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎

野鳥の形態、羽根や換羽について知るにつけ、
進化の妙に驚かされます。
人間には無いからこそ、これを理解することは、
生物進化を考えるうえで必要ですね。
とても読み応えがある一冊です。
羽―進化が生みだした自然の奇跡


■今週のMUSIC
Eric Clapton - Wonderful Tonight

クラプトンはCreamの時代もいいですが、
やっばりこの曲が好きですね。

夜の高速で聴いたことを思い出します。

まだ聴いたことがない方は、Layla(いとしのレイラ)とか、
メジャーなのが集められているベストから入ってもいいと思います。



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category: 雑記:今週のまとめ

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そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎  

そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎
土屋 健



 
 鳥類の生態・形態を知れば知る程、哺乳類と恐ろしく違うことに驚かされる。
 知能・視覚・バランス能力等々、ヒトに匹敵するか、部分的には凌駕するような能力も備えており、まさに地球の三次元世界の覇者たる存在である。
 そしてあの脚を見れば、恐竜類と似たような印象は誰もが持つと思う。
 
 だから近年、恐竜と鳥類が密接な関係にあるという研究結果や、進化史が解明され始めたことは、恐竜好きとして、また鳥屋の一人として、とても嬉しい話である。
 様々な新発見のニュースを、リアルタイムで知ることができる。とてもワクワクする時代となった。
 
 その成果として、最近の恐竜には羽毛が描かれており、それだけでも隔世の感がある。

 ただ、リアルタイムだけに、様々な発見は断片的なニュースとして届いており、
なかなか研究の全体像を知ることは難しい。

 そうした近年の研究成果のガイドとして最適なのが、本書だろう。
 表紙・背表紙もちょっと子供向けの感じがするが、逆にカラーイラストを多用した内容はイメージがわきやすく、理解しやすい。

 様々な観点から研究成果が語られるが、大きく興味を惹かれたのは胃石と羽毛の発達を解説した各章。
 
 羽毛については、本書でもポイントを押さえた解説がなされているが、
下に紹介している「羽―進化が生みだした自然の奇跡」がとても詳しく、より深く知りたい鳥屋にはこちらをお勧めする。

 胃石の数・大きさに関する知見は、本書で初めて知った。恐竜の骨そのものではないし、化石としてはあまり興味を惹かれるモノではないが、獣脚類と鳥類の関連性を見るうえで役立つという話は初めてである。
 現生鳥類の胃石はどうなのか、より深いところも知りたいところだった。


★「羽根」という鳥類最大の特徴について、最新の研究成果を体系的に知りたい方にはこちら。
(レビューはこちら)



★読みたいなあと思いつつ、まだなぜか未入手。評判が良くて流行っているからかもしれない(天邪鬼)。



【目次】
1章 食べ物の変化
2章 子育ての変化
3章 翼の変化
4章 鳥の誕生
エピローグ これからの恐竜・鳥研究

【メモ】
p34
胃石:
鳥類:植物をすりつぶしたり、カルシウムの補給源とする。
   植物食の比率が高いほど、多いくの胃石を取り込んでいる。
恐竜:かねてより、竜脚類(20m超級の植物食恐竜)が胃石を持つことは知られていた。
獣脚類のシノオルニトミムス:20体以上の化石全の肋骨の内側に胃石があった
チャートなどの珪酸質の石なので、カルシウム補給目的でもない
=シノオルニトミムスは獣脚類でありながら、植物食

→胃石がある=植物食、ただし胃石がない=肉食とは限らないことに注意

p42
原始的な獣脚類ほど大きな胃石を、進化的な獣脚類ほど小さな胃石を持つ
しかし、小さい胃石になるほど、数を増やしている
鳥類が出現する直前に、胃石の数はいっきに減少した。

鳥類の胃石が少ない=軽量化

p65
ワニや鳥類では、基本的に体が大きい種ほど卵の総体積は大きくなる
同じ体格で比較すると、雌単独または両親で子育てするより、
雄単独で子育てする種の方が総体積が大きくなる
→雄に任せられるなら、雌は卵そのものにエネルギーを費やせるので大きくなる

p88
羽毛:仮説
1 飛行のため
 × 地上を歩くだけの恐竜には必要ないはず
2 武器として
 × 全て肉食である必要がある(植物食には不要)
3 走行時のバランス
 すぐれたバランス感覚をもつ必要がある
4 繁殖行動のため
 ? 成熟した個体にのみ必要である

保温のためと言う目的は、
ユティラヌス(9mのティラノサウルス類)でも発見され、
ティラノにも無かったとは言えなくなったことから、否定される。

p98
鳥類は生後間もなく羽毛を獲得するが、
オルニトミムスでは生後1年を経ても翼がなかった→鳥類と決定的に目的が違う

p105
始祖鳥:メラノソームという小器官の痕跡が確認された。
現生鳥類の87種で調べた結果、95%の確率でメラノソームを持つ始祖鳥(の羽根)は黒色であると推測される。

p113
鳥類:孵化後すぐに飛ぶことはできない。
翼竜類:卵の中で骨が完全に出来上がっており、生まれたての雛でも飛べたらしい。

p121
現生種:同じ体積なら、爬虫類より鳥類の方が脳容積が大きい。
始祖鳥は、まさに中間サイズ。鳥類の1/3~1/5、爬虫類の3倍
また視覚神経と三半規管が発達した痕跡があり、バランス感覚と視覚も優れていた。

p134
白亜紀末の大絶滅において、鳥類・哺乳類も大打撃(多数の種の絶滅)が発生している。

p139
2011年に日本の発生生物学者の報告した研究
前足の3本指
獣脚類:親指、人差し指、中指
鳥類:人差し指、中指、薬指 とされていたが、胚の成長中に短期間にずれて親指、人差し指、中指となっている。
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category: 恐竜

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羽―進化が生みだした自然の奇跡  

羽―進化が生みだした自然の奇跡
ソーア ハンソン




鳥類の最大の特徴は、羽根である。
僕は野鳥を見るだけでなく、多くの羽根も拾い、見てきた。だからリアルな実感としてあるのだが、手触りからして全く異なる。
同一種でも部位によって形も機能も異なるし、他種になれば、その差はさらに広がる。

哺乳類の毛のように単純な形態ではなく、様々に分化していながら、それでも共通の「羽根」。
その驚異的な存在である羽根につて、本書ではその進化史、羽根の持つ様々な機能、保温、飛翔、色彩などについて、その驚異的な特性を紹介する。

どのような進化過程で羽根が獲得されたのかという歴史的時間での話から、
また一方では、1枚の羽根が生じるメカニズムといった非常に短いスパンでの話まで、
最新の研究や化石資料に基づく解説は、非常に有益である。


さて、実はこの本、ずいぶん前に読んでいた。
でもあまりにも僕にとって、有用な知見がたくさんありすぎて、
メモをとることすら困難だった。

また自然科学の本としても、そのテーマ(羽根っていう摩訶不思議かつ「身近な」存在)と、
紹介されている内容の守備範囲の広さから、
どう紹介するのが一番良いか分からないまま数カ月がたってしまったのである。

とにかく、野鳥好き・生物好き、また野鳥観察会の案内をしている方は、特にお勧めである。

また本書は、羽根という不思議な存在を生み出した驚くべき自然の力と、
それをここまで研究してきた人間の知識、
その両方を堪能できる、極めてレベルの高いエンターティメントでもある。


【目次】
自然の奇跡
進化
 ロゼッタ・ストーン
 断熱材、滑空装置、捕虫網
 義県累層
 マトンバード猟
綿羽
 寒さ対策
 暑さ対策
飛翔
 飛行の地上起源説と樹上起源説
 羽の生えたハンマー
 完全な翼型
装飾
 極楽鳥
 婦人帽の羽
 鮮やかな色合い
機能
 ウミガラスと毛針
 羽ペンの威力
 禿げ頭の利点
自然の驚異に感謝


★恐竜と鳥類の関係についてももっと深く知りたい人にはこちら




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category: 野鳥

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今週のまとめ(先週のまとめ)  

昨日の日曜日、車で走っている途中、視野の片隅に妙なものが入りました。
鳥影だけど、普通の鳥影ではない。
数年前にも同じような状況に出会ったことがあるため、ピンときました。

電線に引っ掛かった釣り糸にぶら下がって死んでしまったカラスです。

放置された釣り糸・釣り針は野鳥にとって危険な罠になります。
ため池ではブラックバス釣りが相変わらず盛んですが、
香川県にあるため池は規模が小さく、その上を電線が横切っていることは多々あります。

電線にルアー・釣り糸が絡まると、切断して放置してしまう。
そこに、近くを通過した野鳥が絡まり、そのまま死んでしまうのです。
以前犠牲になっていたのはユリカモメでした。

とりあえず、そのまま放置するのはあまりにも無残なので、
県担当課を通じて対処をお願いしました。
(別に僕が電力会社に連絡してもいいんですが、
 県の担当者の方とはよく話をするし、こういう事例の存在を知っていただく意味もあります。)

たかがカラス、たたが1羽かもしれませんが、
野生動物は野生動物として生き、死ぬのが普通の姿です。
むやみに手を出す必要はありませんが、
人間の過失、それも娯楽なんかのために死ぬのは、あまりにもおかしい。
「電線の近くで釣りをしない」
「絡まった釣り糸等は責任もって処理する(電線などなら電力会社に連絡する)」
なんて、極めて当たり前の話。

鳥屋のマナーも最近ダメになってますが、
釣り屋さんにも引き続きマナーを守っていただきたい。
本ブログは全国の方が見てくれていますので、
ぜひ、お知り合いの方に釣り屋さんがいたら、釣り糸・釣り針を放置してはいかんと、
一言お伝えいただければ幸いです。

これをブログに書くことで、あのカラスの死が少しでも無駄にならなければと願います。


■今週のBOOKS

全国の土は千差万別。
こんな楽しみ方があるなんて知らなかった。
来年の子供の夏休みの自由研究にも活かせます。
土のコレクション

サグラダ・ファミリアという偉大な建築の完成に、
たぶん同時代に立ち会えます。
それが良いことか否か。
それを考えるきっかけを、同じ日本人が提供してくれます。幸せな話。
ガウディの伝言

スピリチュアルを全否定するのは簡単ですが、
いかに良く生きるか、ということまで否定する必要はありません。
良いことは、何からでも学べます。
未来は、えらべる!

■今週のMUSIC
「燃える男」という小説があります。
元外人部隊兵士クリーシィが、ある富豪の娘のボディ・ガードに雇われます。
しかし娘は誘拐・惨殺されてしまう。
クリーシィは一人でマフィアに対し、復讐を開始する、という、
まあイケイケな冒険小説です。

クリーシィは誰にも心を開かないのですが、
ある曲を繰り返し聴きます。それがリンダ・ロンシュタットの「ブルー・バイユー」。
とても切ない曲ですが、この曲を好きだ、ということから、
クリーシィが単なる暴力人間ではないと感じることができます。

この曲を知ったのはこの小説からでしたが、
聴けば聴くほど、しみじみ感じるものがあります。ぜひ一度お試しを。

Linda Ronstadt - Blue Bayou



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category: 雑記:今週のまとめ

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土のコレクション  

土のコレクション
栗田 宏一



子どもの自由研究の付き合いで、児童書コーナーを歩いたら、かなり面白そうな本があって驚いた。
本書もその一つ。

土、である。何気なく足元に踏みつけている土。

これを全国津々浦々・各地で集めて、
パウダー状の細かい粒子のみにする(乾燥させて細かいアミでふるうだけ)。

それがこれほど魅力的なコレクションになるとは!
これは実際に見てもらうほうが良いと思う。
ぜひGoogleで「栗田宏一」(著者)の画像検索結果を見ていただきたい。


見慣れた土であっても、実は全国各地で全く異なる。それを簡単に実感できるのが色だが、
こうしてみるといわゆる茶色だけでなく、
ピンク、オレンジ、緑、白、黄、青、そしてそれぞれの中間色と、
その多彩さに驚かされる。

旅行とか、各地に行く機会が多いナチュラリストは、この楽しみを知っておく良いかもしれない。

本書では、著者が全国で集めた土が地図上にプロットされている。
自分の住んでいる都道府県での採集結果を見ながら、
著者が紹介していない地域の土に思いを馳せるのも楽しい。

僕の住んでいる香川県でも、いくつか紹介されている。
けれどもすぐに、赤土のところ、白っぽい土のところを思いつく。
ぜひ拾いに行きたいと思った次第である。

いや、たぶんやるよ、これ。ホントにおもしろそうだもん。

【目次】
土集めにいこう!
全国の土を見てみよう
めずらしい色の土
土のコレクションをつくろう
紙をそめよう!
絵の具をつくろう!
土は自然の芸術家
土から学ぼう
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category: 地学

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ガウディの伝言  

ガウディの伝言
外尾 悦郎



「違いが分かる男」というフレーズのコーヒーのCMで、
初めて外尾悦郎という人の存在、あのサグラダ・ファミリアで日本人が働いているということを知った。
調べてみると、CMは2001年。もう12年前のことだった。

サグラダ・ファミリアという奇抜な建築があり、前世紀から建築が続き、たぶん僕が生きている間にはできないだろう、という程度の情報は知っていた。
しかし、その程度。

その後TVなどで、あの奇抜な姿は単なる「突飛なイメージ」ではなく、
ガウディという天才が生み出した、自然をモチーフとした見事な構造体であることを知った。
糸で物体を吊り下げ、それを逆さにすることで、重力を接着剤に使ってしまうという発想。
まるでコロンブスの卵のような、言われるとなるほどと思うのだけれど、決して自分では思いつかない発想。ガウディとは、そうした「建築の天才」だと思っていた。

それだけではなかった。
あのサグラダ・ファミリアは、構造・機能・象徴が極めて高い次元で一致し、しかもそれが設計図とかではなく、精神として受け継がれて建築されているという、奇跡的な建造物だったのだ。
ガウディとは、とんでもない人だった。

その建築に、日本から飛び込んだのが外尾悦郎氏。本書でもその経緯は語られているが、
極東の一日本人が、前世紀から建築が続くガウディの作品において、天使を彫るなんて、何と言う巡りあわせなんだろうか。

本当に奇跡的な運命の流れによって、こうしてガウディの精神と、サグラダ・ファミリアという建築物の意味を、日本語と日本的完成によって語ってくれる。これもまた奇跡的な一冊である。

時は流れて、現在はコンクリートでの建築が大部分となったという。

どおりで、時々見かけるサグラダ・ファミリアが、恐ろしい程建築が進んでいるわけだ。
このままで行くと、たぶん10数年後には、サグラダ・ファミリアが完成するらしい。
僕が子どもの頃のイメージとは、全く違う世界になっていた。

ただ、外尾氏も語られているが、コンクリートを使用するのはやむをえないとしても、
ただ「完成」のために、効率的に建築していくのがサグラダ・ファミリアとは思えない。

使える技術を使わず、だらだらと作り続けるのが良いとも思わないが、
サグラダ・ファミリアが完成したとき、僕たちは「人の寿命を超えて作り続けられる建築物」を失うことになる。

それが、精神的にどのような意味を持つのか。
更には、僕たちはサグラダ・ファミリアの完成に立ち会える次元に到達したのか。
そんな問題が、実は迫っているのではないだろうか。

もし、安易に完成させてしまったら、数世代に渡る人々の想いを踏みにじることになるのではないか。
そんな恐れが、読了後に沸きあがってきた。

【目次】
ガウディと職人たちとの対話
石に込められた知恵
天国に引っ張られている聖堂
人間は何も創造しない
ガウディの遺言―「ロザリオの間」を彫る
言の葉が伝えるもの―「石の聖書」を読む
ガウディを生んだ地中海
ライバルとパトロン
ガウディと共に育つ森―十九世紀末のバルセロナ
神に仕える建築家の誕生
孤独の塔、サグラダ・ファミリア
永遠に満たされていくもの

【メモ】
p44
サグラダ・ファミリアの建設現場で死亡事故は1件も起こっていない。
(昔は100mの高さまで木で足場を組み、滑車で石を吊り上げていた。)
職人が自ら考え、意欲的に働いてきた結果ではないか。

p45
建物の構造上最も無理が生じやすいのは水平と垂直が交わる部分。
そこに斜めの補強材を入れたりする。
ガウディは接合部分を放物線面などの曲面で繋げたり、柱を放射状に枝分かれさせたりしている。
というより、天井、柱と分けて考えていない。

p60
サグラダ・ファミリア(を初めとするガウディの作品)は、構造が彫刻を引き立て、彫刻が構造を補強している。
さらには、構造と機能と象徴が常に一つの問題として意識されている。

p68
サグラダ・ファミリアで最も重要な基礎数値は7.5mと17.5m。ひの比例数を縦糸、キリスト教の聖数である12を一つの完結とみる12進法+10進法を横糸としている。

7.5m
カタルーニャ地方での古い歩測法で、1歩を約75cmとする。

p80
ガウディは逆さ吊り実験等でカメラを活用していた。

p91
サグラダ・ファミリアは既存の建築様式に当てはまらない。
ゴシック建築では壁を支えるため、つっかえ棒の役割を果たすフライング・バットレス(控え壁)を必要としていたが、ガウディは逆さ吊り実験から重力を用いて構造的に解決し、厚い壁やフライング・バットレスをなくした。

また、同じ中心軸を持つ2つの6角形が互いに逆方向に回転しながら、交わったところに角を設けることで、6角→24角へのなめらかな柱を作った(二重螺旋構造)。
ギリシャ建築のパルテノン神殿の柱のような考え方を更に進めたもの。
「ゴシック建築の完成者であり、ギリシャ建築の完成者でもある。」

p104
アール・ヌーボーは自然の表面的な姿をモチーフにしているが、ガウディはその奥にある秩序、構造までも建築に活用した。

p144
サグラダ・ファミリアでは、原則として地上に近いところには両生類や爬虫類などの動物、高いところには鳥や天使が配置されている。

p160
ピカソ、ミロ、ダリの方が先に有名になったが、三人ともガウディの建築を見て育っている。
ピカソはパラウ・グエルのある周辺の町並みを描いているが、ガウディの建物だけ消している(極端に反発している)。

p224
今は町中に有るが、19世紀末の時点では、まだバルセロナ市ですらない。周りに建物が何もない、羊がいるようなサン・マルティン・ロベンサル村の一角。

p256
カタルーニャを代表する詩人ジョアン・マラガール「生まれつつある大聖堂」
「時と死に対する何という優越であろうか。
永遠に生きることの何という保証であろうか。」

p277
「人間にできる最大のことは、祈ることなのではないかという気がします。」

panta rhei 万物は流転する

p288
1980年代から、大部分を石ではなくコンクリートで作り始めた。
サグラダ・ファミリアの建築を継続するため、苦渋の選択。
しかしもコンクリートという便利な建材を使い始めたことで、建設に対する考え方がどんどん安易になりかねない。石で作ることを断念したからこそ、常により良いものを求めようとするガウディの精神を受け継ぐことが大切。

p289
サグラダ・ファミリアは2020年代の完成を目指すとしている。
そのことの是非はともかく、
それが「何のためなのか」という根本的な問いを見失ってはいけない。
「それは本当に多くの人を幸せにすることなのか。」

古代ローマ・ホラティウス
「carpe diem 今日を生きる」
明日のために生きるのではなく、今日できる最大限のことをしようとする。その上に、明日という日がやってくる。その積み重ねにより、自分たちも満たされていく。
サグラダ・ファミリアは、そういう風につくり続けるものであってほしい。
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category: 美術

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未来は、えらべる!  

未来は、えらべる!
ダリル・アンカ,本田健



スピリチュアルなもの、高次存在との「チャネリング」というと、眉唾に感じることも多いと思う。
ただ僕は、自らの知識と経験に照らして、「良い」「正しい」と感じたものは参考にしたいと考えている。
そのためには、盲信しないこと。
そして常に様々な情報-科学から怪しげな噂まで-を自らの意思で知り、咀嚼し、怪しいものを感じる知識・感性を養っておく必要があると思っている。

で、今回は何となく気になっていた、チャネリングのバシャールを読んでみた。
チャネリングというシステムや、バシャールという存在の正否は、正直分からない。
否定する材料も肯定する材料もない。
ただ、言っていることは至極まっとうだし、僕の今後に役立ちそうだと感じたので、紹介したい。

なお「チャネリングは怪しいから、言っていることも怪しい。見たくもない。」と全否定するのも自由だし、参考にするのも自由である。

本書は、「ユダヤ人大富豪の教え」などの著者である本田健と、バシャールの対談である。
僕個人としては、

・自分の情熱、ワクワクから行動を起こせば、それがより多くのワクワクや情熱につながり、
情熱が成長し拡大していく。
・勇気は行動に移す時ではなく、「できない」という観念を取り払うときにのみ必要。
観念が変われば、行動するときには勇気は不要。
・こうしたポジティブな観念やポジティブな選択は、ポジティブなシンクロニシティにつながる
・起きたこと自体に意味はなく、「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、
その出来事から受け取るものが決まる。
・自分の未来は、自分の選択次第。

ということを、一つのメッセージとして捉えた。

また話は変わるが、進化論でも遺伝子の突然変異は中立であって、非常に多く発生している。
それが環境とのかかわりでどう意味を持つかによって、生存率に差が生じ、結果的に特定の遺伝子が残っていく、という考えがある。

・起きたこと自体に意味はなく、「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、
その出来事から受け取るものが決まる。

ということは、まさに進化と同じメカニズムではないかと感じた。
違うのは、中立的な遺伝子変異の選択に影響を及ぼすのは環境だが、
「出来事」に影響を及ぼすのは僕らの「観念」ということだ。

ネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるかで、出来事の意味が変わる。

この教えだけでも、かなり目の前が開けた気がする。

本書では、その他様々なテーマで対話がなされている。
チャネリングやバシャールを盲信する必要は無いが、
一つの考えた方の指針として読んでみてもよいと思う。

少なくとも、低俗な週刊誌よりは数段意味がある読書になるだろう。

蛇足ながら、「スピリチュアルなんて」という頭から否定する人もよくいるが、
そういう人でも週刊誌やTVは良く見ている。
ゴシップやお笑い、風俗が「現実」だから良い、というものでもないだろう。
重要なのは、「それ」が自分を高めるか否か、少なくとも貶めないかという点ではないだろうか。

【目次】
第1章 大好きなことの見つけ方、ワクワクの方法
第2章 運命は、変えられる
第3章 お金と豊かさについて
第4章 ソウルメイトとコミュニケーションについて
第5章 私たちの未来、分離していくリアリティ、2012年


【メモ】
p33
・「全ての人が情熱に従ってうまくいくのに、私だけはダメだ」という考えに固執
→自分を特別視、謙虚ではなく傲慢

p41
「どんな一歩であれ、自分の情熱、ワクワクから行動を起こすと、それがより多くのワクワクや情熱につながる糸となり、さらに、その糸がどんどん太くなって、情熱が成長し拡大していく」

p45
立ち上がりたいと思ったとき、自分が立ち上がれると知っていれば、勇気は必要ない。
「観念を変えるためには、勇気がいるかもしれませんが、『これが真実だ』とすでに思っていることを行動に移すのに、勇気はいりません。ですから、『勇気が必要だ』と感じているうちは、その人は、その行動を起こすのに必要な考え方をまだ信じていない、ということになります。」

p62
運命とは「何を探究するか」で、自由意志は「それをどう探究するか」だと言うこともできる。
※現在共通している全般的なテーマは変容やスピリチュアリティ、意識の拡大。

p77
ポジティブな観念やポジティブな選択は、ポジティブなシンクロニシティにつながる

p78
★起きたこと自体に意味はない。
「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、その出来事から受け取るものが決まる。


p86
実現化とは、「集中と忘れること」「(起きるのを)許すこと」の結果だと言える。
集中して、忘れる。

p87
・情熱を行動に移す
・できるときはいつも
・最大限に
・期待なしに

p112
・お金とは本来《交換の手段》に過ぎない。
しかし、「持っている」か「持っていない」にフォーカスしてしまう。
=Static point of view 静的な物の見方
むしろ、「動かす」ことが重要。

p153
ネガティブな感情は、「真実でないことを真実と思い込んでしまうことの副作用」
感情は、観念が生み出す「副作用」。自分がどんな観念を本当だと信じているかを知らせる警報システム。

ある感情を癒し、変化させる
→その感情が自分の中にあることを認めることが必要
→その感情が存在する理由があると受け入れる
→その感情の裏にどんな観念があるかを見る

p174
経済「危機」ではなく「チャレンジ」と呼ぶ。
「危機」と呼ぶと、危機として体験することになる。
「チャレンジ、挑戦」と定義すると、そのに出口が生まれる。

p175
現在の(経済的)変化を「危機」として体験している理由は、
高次の意識と、物質次元の意識にズレがあるため。
高次の意識の成長に追いつくためには、物質レベルの意識が猛スピードで変化するしかない。

p193
物質次元では、他の人を体験することは出来ない。
魂次元では、集合的合意を通して、他人を体験できる。「全てはひとつ」

p206あたり
周波数の違う人との出会い=相手と同じような対応をしていれば、同じ次元に留まる。
ポジティブな形で対応し、相手がどんな状態でも自分の世界には影響が無いことを理解すれば、違う現実へシフトできる。

p206
★「全ての出来事の意味を中立的なものとしてとること」
「その出来事がどのように見えても、ポジティブに対応していくこと」



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