ちょっとヨクナレ ~読書と日記~

自然科学、歴史、ノンフィクション等の読書記録

ナショナル ジオグラフィック日本版 2015年6月号  

ナショナル ジオグラフィック日本版 2015年6月号



「ナショナル・ジオグラフック」。
あのナショジオが日本語で読める、と当時話題になった。
僕も喜び勇んで創刊号から数年間は定期購読したのだが、断念した。

将来の保存にも耐えうる確固たる装丁(糸綴じや糊付けではなく、針金製本だ)、
クオリティの高い写真を生かす紙質、インク。
それだけに、数十冊集まった時の重さは半端ではない。

また、様々な分野を取り上げるため、自分の未知なる分野を知ることができる反面、
どうしてもその時点では興味が湧かない分野(例えばアメリカのある都市の生活とか)もあって、
積読が増えてしまう。

物理的に重く、資料性が高く、内容も濃い雑誌(そのくせ、わりとリアルタイムに読まないと意味がない)が、
どんどん積みあがっていくのは、精神的に宜しくない。
そのため断念したのだが、もちろん問題は僕に在って、ナショナル・ジオグラフィックには無い。

以後、定期購読を挫けた後ろめたさを感じながら、時々本屋や図書館で見るのだが、
何年たっても相変わらずのクォリティで嬉しい限りである。
でも、創刊号の頃よりは薄くなった気がする。
ぜひ、僕が死んだ後も紙ベースで刊行してほしいものだ

さて、今号の特集は「マリファナ(大麻)」。
日本では禁止されたているが、
洋画やドラマでは時折り見受ける存在だ。
本特集では、依存性薬物としての側面もあるが、
医薬品としての価値、研究を取り上げる。

世界各国において、大麻小児てんかん、痙攣、緑内障、多発性硬化症など、様々な病気に用いられている。
全ての患者に等しく効くわけでないだろうが、
マリファナが劇的に効く患者もいるようだ。
そうした人々にとって、医薬用マリファナが禁じられることは、厳しい。

マリファナを「依存性薬物」としてみるか、
有用植物として見るか。難しい問題だが、「さわらぬ神に祟りなし」という姿勢は、少なくとも科学ではない。

なお、本誌では当然触れられていないが、
車の芳香剤でよく使われている切れ込みの深い葉のモチーフ、あれは大麻の葉である。
マリファナなんて縁はない、と多くの日本人は思っているが、
イメージ商品としては既に定着している。
冷静な視点を持たなければ、
イメージに引きずられて依存するか、
頭から拒否して医薬品としての道を閉ざすことになるだろう。

他に動植物の記事として、
鳥取県のオオサンショウウオ、北米でのアメリカマツノキクイムシの拡大がある。
特に、北米でのアメリカマツノキクイムシ問題が、これほど大規模なものとは知らなかった。
多数収録されている立ち枯れた森林写真は、その凄まじさを突きつける。
ナショナル・ジオグラフィックならではだ。

また、「ネパールの生きた女神 クマリ」では、
その「生き神」としての生活の難しさ、
「アラル海からの警鐘」では、僕らが子供の頃は地図に大きく記載されていたアラル海が、
ほぼ消滅してしまった事実を、多くの写真で示す。
特にアラル海の現状は、知らなかった、ではすまない問題だろう。

最後に、養老孟司氏による、コスタリカの探検昆虫学者・西田賢司氏の活動紹介記事がある(これは日本版だけかな)。
西田賢司氏は、最近NHKでも見たし、現在ナショナル・ジオグラフィックのホームページでも連載がある。

Webナショジオ
西田賢司 コスタリカ 昆虫中心生活

著書に、「わっ! ヘンな虫~探検昆虫学者の珍虫ファイル」(レビューはこちら)がある。読んで見て楽しい一冊。お勧め。
また、西田氏のホームページはこちら。コスタリカ等の美しい動植物や自然の写真の数々が美しい。

ちなみに、「すてきな地球の果て(レビューはこちら)」で美しい写真と感性と自然観察力と伝達力を示してくれた田邊優貴子氏も、同コーナーで

Webナショジオ
田邊優貴子 南極の凍った湖に潜って 原始地球の生態系を追う
という連載をしている。こちらもお勧め。

なお、田邊氏のホームページはこちら


【主な目次】
ちょっと前の「日本の百年」
EXPLORE 探求のトビラ サイエンス「世界をつなぐ海底ケーブル」
地球「スモッグを浄化するビル」
ワイルドライフ「木に抱きついて涼むコアラ」
写真は語る 伝統が息づく極限高地アンデスに生きる
 
生命をつなぐ キツネザルはかかあ天下
マリファナの科学
ネパールの生きた女神 クマリ
消える北米の森
素顔のオオサンショウウオ
アラル海からの警鐘
未知なる虫を追いかけて




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家電批評 2013年 07月号  

家電批評 2013年 07月号





今週は家族が次々と病気になり、なかなか本を読む時間-というか、気持ちの余裕がなかった。
そこで逃避して、久しぶりに家電批評を買った。
特に探している家電があったわけではない。ストレスからくる物欲を解消するための、代償行為である。

さて、「家電批評」は広告ナシ、中立・客観的なレビューを売りとした家電情報誌である。
だからといって、本誌の情報が間違いないかというと、そんなことはない。
ニーズがあっての家電であって、本誌でいくらお勧めであっても、
利用者にそこまでのニーズはない、という場合も多い。

ただ、本誌に掲載された情報を知っているのと知らないのとでは、
かなり選択眼が変わってくると思う。

そこでお勧めの使い方としては、買いたい家電があれば、それを取り上げた本誌か「MONOQLO」のバックナンバーを購入し、チェックするという方法。

ただ、本誌は主に最新家電を比較する特集部と、
特定カテゴリの家電を比較するサブ特集部に分かれており、
生活シーンを踏まえた比較はサブ特集に多いようだ。

だからAmazonその他で、目次情報をしっかりチェックして探していただきたい。


さて、今月号である。
特集は「ベストバイ ウラベストバイ」として、
ベストバイだけでなく、「ウラベストバイ」を紹介する、という切り口。
正直、「ウラベストバイ」って何なの、というトコロではある。
まあ1位と2位を紹介している、と考えて良い。

もう一つの特集はPCオーディオ。PCを使って高音質なオーディオ構築を、というものだが、
こういう層、ニーズって多いのだろうか。よくわからない。
特集もややマニアックで、一般人が「ちょっと良い音質」を求めるというのとは、方向性が異なる。

これからの季節を踏まえた記事としては、「エアコン&扇風機 実力検定」。
具体的な商品紹介はなく、ちょっと知っておくと良いかも、という
使い方・選び方の小ネタ集である。項目数は25個。

ひっそりと掲載されているが、将来的に利用価値があるのは「電動歯ブラシ」の比較。
電動歯ブラシは種類が多いが、ちょっとマイナーな存在だけに、
何をどう選べばよいのかわかりにくい。
その点で、役に立つ情報である。具体的な商品比較もあり、参考になる。


【主な目次】
【巻頭特集1】3キャリア最新モデル勢ぞろい!
◆2013スマホ夏モデル 最速ジャッジ!

【巻頭特集2】最新家電のホン値がわかる
◆新製品 辛口速報!

【特集1】2013上半期 本物のモノ選びが分かるベストバイスペシャル!
◆ベストバイ&ウラベストバイ

【特集2】オーディオ完全ガイド
◆PCオーディオ超入門

あなたの使い方は本当にあってる?
◆エアコン&扇風機 実力検定

【袋とじスペシャル企画】本誌だからできるぶった斬り企画
◆プロが本気でガッカリしたワーストバイ大公開 2013夏

電動歯ブラシ
◆高い理由&安い理由
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家電批評 2013年 05月号 [雑誌]  

家電批評 2013年 05月号

家電批評 2013年 05月号 [雑誌]家電批評 2013年 05月号 [雑誌]
(2013/04/03)
不明

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満たされない物欲の代償行為として購入。
タブレットが欲しいが、
僕はスクラップした雑誌や学会誌のPDFを見たいので、
ある程度のサイズが欲しい。iPadかなあ、と悩んでいるところ。
でもNexus10も欲しい。まあ当分買えないので、悩む時間は十分にある。

今号ではそういう「迷い層」にとって、検討の参考になる特集であった。
ちなみに本書でのタブレットの1位は Nexus7。
でも正直なところ、7インチって、中途半端じゃないかな?

また、高い理由⇔安い理由では無線LANルーターを紹介。
自宅のルーターが時折不調になるので、今後の参考になった。
接続する機械は今後増えるのは確実なので、
これから買う方は、ぜひデュアルバンドにしていただきたい。

特集3では、色々の人の携帯しているガジェットを、
型番付で紹介。文具王の荷物もあり、
なかなか興味深い。
どこまでガジェットを持ち運ぶか、というのは職種にもよるが、
遊び、として考えるのも良いだろう。


【気になった記事】

【総力特集】プロ55人に聞きました!識者一斉アンケート
◆スマホ×タブレット×電子書籍 総選挙!

【特集2】ベストセラー機の後継機も登場!初心者注目の一眼レフがわかる
◆デジタル一眼レフ(超)入門

【特集3】文房具&ビジネスの達人が教える実用テク満載
◆いますぐ実践できる!デジタル文具徹底活用術

◆家電批評 THE TEST
電気シェーバー10製品テスト
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日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 12月号 [雑誌]  

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 12月号


日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 12月号 [雑誌]日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 12月号 [雑誌]
(2012/11/09)
不明

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整理術と手帳術は、本誌の定番である。

今号では、プロフェッショナルや達人の整理術、という紹介であったが、
正直、どこかで見たような方法が多い。
日常的に整理・整頓の技術や、効率化の方法を気にかけている人には、
やや物足りないと思われる。

ただ、昔に比較して、
「できるだけ捨てていく」という方向が端々に見られた。
これは最近の片付け術の影響だろう。

あと何の偶然か、
今号では特集以外でも、名刺の整理を取り上げた記事が多かった。
名刺の整理に悩んでいる人には良いかもしれない。

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MONOQLO (モノクロ) 2013年 01月号 [雑誌]  

MONOQLO (モノクロ) 2013年 01月号



MONOQLO (モノクロ) 2013年 01月号 [雑誌]MONOQLO (モノクロ) 2013年 01月号 [雑誌]
(2012/11/19)
不明

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本誌も定例的な総括号である。
「ベストバイ オブ・ザ・イヤー」と題して、様々なジャンルのベストバイが並ぶ。

とは言え、今号で改めて比較・選出したのではなく、
年間の各号で選出したベストバイを並べたものである。
だから、定期的に購読していない人には、コストパフォーマンスが高いだろう。

使い方としては、とりあえず本書で「ベストバイ」とされている商品をについて、
そのメリットが、自分にとってのメリットに一致しているかどうかを確認することになる。
本誌は広告がなく真に中立的だ、ということを売りにしており、
その心意気は買うが、
本誌の価値観が自分にあっているかどうかは別の話である。

ただ、取り上げられている商品は多岐に渡るので、手元にあれば便利である。
「あれ欲しいな」と思ったとき、とりあえず良い一品がわかれば、
自分の選択がしやすくなるだろう。


さて、今号オリジナルの比較記事は、はやりのタブレット。
パソコン誌とは異なり、ややおおざっぱな比較記事である。本当に細かく比較したい人は、
別の雑誌を買うほうが無難だろう。

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